2021年3月2日(火)
こんにちは! 向後です。
心理学者のバウマイスターは、「幸福な人生と意味のある人生の違い」についてこんなことを言っています。
https://www.dhbr.net/articles/-/6100?page=2
自分の欲求が満たされることは、幸福な人生に相関するけれども、意味のある人生には必ずしも相関しない。
時間枠の観点では、幸福な人生は「いま」に関係している一方、意味のある人生は「過去・現在・未来」の中の物語に関係している。
対人関係の観点では、幸福な人生は「人から助けられること」に関係している一方、意味のある人生は「人を助けること」に関係している。
苦難があると、人生の幸福感を減少させるけれども、意味のある人生においては、むしろ苦難は乗り越えるべきものとして不可欠なものだ。
アイデンティティという観点では、意味のある人生では自己表現活動が重要である一方、幸福な人生では自己表現活動はほとんど無関係だ。
ということで、幸福な人生は必ずしも意味のある人生とは言えないし、逆に意味のある人生は必ずしも幸福な人生ではないということです。その違いは、上に挙げた、いくつかの観点で異なっているということなのです。
まとめれば、典型的に幸福な人生というのは、自分の欲求が満たされ、「いま」に集中し、人から助けられることが多く、あまり苦難がない人生です。
一方、典型的に意味のある人生というのは、自分の欲求が満たされることがあまりなく、苦難が多くても、「過去・現在・未来」の物語の中で人を助けることがあり、それをなんらかの形で表現している人生です。
実際には、このふたつが混ざった人生であり、そこそこ幸福で、そこそこ意味のある人生をみんなが送っているということになります。
では、良い一日を!
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