『「人生が充実する」時間のつかい方』(キャシー・ホームズ 著)の読書感想文
本屋で目に留まった本を購入して読みました。
「人生が充実する」時間のつかい方 UCLAのMBA教授が教える“いつも時間に追われる自分”をやめるメソッド [ キャシー・ホームズ ] |
本書で注目したのが、ちょうどいい長さの可処分時間について。
可処分時間とは、人が自由裁量で行う活動にかけられる時間のこと。
可処分時間の長さと幸福感の関係の調査により、可処分時間は2~5時間が最適としています。
・可処分時間が少なすぎる(1日約2時間未満)と、ストレスから不幸せになる
・一方、可処分時間がありすぎる (1日約5時間以上)と、目的意識が失われ幸せの低下につながる
こういった統計が自分にそのまま当てはまるかは分かりませんが、僕的にはしっくりくる内容でした。
自由時間が無さ過ぎると、しんどいのは当たり前。
逆に、今日は全く予定がないみたいな日ばかりなのも、あまり好きではありません。
目的意識が失われる感覚は理解できます。
では、可処分時間が少ない場合、多い場合の対策を本書を参考にしながら考えてみました。
■可処分時間が短い場合
独身セミリタイアなので、さすがに可処分時間が2時間未満になることはまずありません。
それでもバイト等が続くと、時間が足りないな・・・と感じることはあります。
これを本書では時間貧乏と言い、次の通り書かれています。
・時間貧乏という感覚は主観的であるため、時間的な余裕をより感じるために、できることがいくつかある
・より時間的余裕を感じるには、自信を高めたり、やりたいと思ったことをすべてこなせるという感覚を高めたりするとよい
それには・・・・・・
体を動かす――運動は自己肯定感を高めるだけでなく、気分を高める直接的な効果もある
親切を実践する――人助けすることで、時間が足りない感覚が 緩和されるのみならず、自分も相手も気分がよくなる
畏敬の念を味わう―――自分自身や時間の感覚を広げるために、 人との関わり、自然、芸術、人の偉業のなかに、畏敬の念を感じられるものを探す
「時間をつかうことで増やす」と言っており、自信を高めるための時間のつかい方で、主観的な余裕を生み出すということです。
確かに、経験的にも多少忙しくてもジムに行ったり、ちゃんとした朝食を作ったほうが、むしろゆとりが生まれる感覚があります。
■可処分時間が多い場合
むしろセミリタイア生活は、こっちが課題。
多すぎる可処分時間は、逆に満足感を下げてしまいます。
とは言え、可処分時間を無理やり減らすために、仕事をするなどは本末転倒。
解決策としては、仕事未満余暇以上のタスク的な時間を増やすこと。
例えば、勉強するとか、何かを調べるとか、見識を広げるためにどこかに行くとか。
定義的には可処分時間に含まれるかもしれませんが、ガチの可処分時間ではないってことで。
時間割を作り、ある程度自分を縛るイメージです。
こうすることで、全く何もない時間が多くなりすぎないように調整する。
もちろん可処分時間の中で具体的に何をやるかが重要ですが、ある程度自分の中でコンテンツは確立しています。
その前段階の可処分時間の調整が大事だと思っており、2~5時間の黄金割合を意識したいと思います。
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