セミリタイアのタイミング
以前A様から、以下のコメントをいただきました。
結局、貴殿のように「仕事もう無理」と思った時がセミリタイアすべき時なのかなと思っています。
資産がいくらあるというのも指標の一つなんでしょうけど。
とは言え鬱病になっては元も子もないので「もう仕事無理」の一歩二歩手前が正解なんでしょうけど、塩梅が難しいですね。
せっかくいい問いをいただいたので、セミリタイアのタイミングについて考えてみます。
僕の考えとしては、仕事の嫌さ具合をあまり重視すべきではないと思っています。
確かに、仕事が嫌だからセミリタイアしたいのであって。
嫌さ具合を基準に辞めるのは当たり前。
めちゃくちゃ嫌なのであれば、後々の生活が多少苦しくても早めに辞めるのがいい。
逆に、少し余裕があるなら、より豊かなセミリタイア生活のために引っ張ってもいい。
これが理想ではあります。
しかし、先々の仕事の嫌さ具合はなかなかコントロールできません。
苦しくても、それを乗り切ってしまえば一気に楽になることもある。
反対に、今は楽でも突如難題が降ってくることもある。
通常は退職を申し出てから実際に辞めるまで、3ヶ月とか半年のタイムラグがあります。
不確定要素の大きい仕事において、この間の自分の感情を正確に予想するのは困難。
よって、感情的なベストタイミングでセミリタイアすることは絵に描いた餅。
後から言うことはできますが、あくまでも結果論です。
もちろん、明らかにもうヤバいとか、あと1年は確実に楽とかの場合は判断基準にしていい。
そうでもなければ、資産でスパッと割り切るのが現実的だと思います。
◯歳□千万円でイケるとしっかり計算する。
その金額に大きく足りないのであれば、苦しくても気合いと根性で耐える。
金額を突破すれば、余裕があっても切りのいいところですっぱり辞める。
株の世界で、「頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。
底値で買って最高値で売ることは不可能で、そんな上手くやることは諦めてほどほどにって格言ですが。
セミリタイアにも通じる部分があると思います。
退職後も過度にお金を心配をすることなく、ある程度満足できる消費生活が送れればそれで十分。
ベストタイミングを狙うがあまり、心もとない資産で辞めるとか、十分な資産がありつつ仕事でストレスを抱えるとかの大失敗を避けるべきです。
セミリタイアのタイミング、頭と尻尾はくれてやれ
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