FIRE・セミリタイアを考える時に持つべき視点
ABEMAでFIRE特集があったようです。
「【FIRE界隈】失敗して再就職も?資産3000万円で節約生活?長期休暇と違うの?単なる投資家?ひろゆきと議論」と題して、失敗の当事者が出演していました。
ちなみに上記YouTubeは抜粋バージョンで、ABEMAのサイトでは完全バージョンを見られます。
今回は失敗した人ということもあり、出演者からは割と厳しめの意見が多かった気がします。
安易なFIREは危険的な流れになってしまったことを、バリバリの推進派としては残念に思いました。
そこで今回は、FIRE・セミリタイアを考える時に持つべき視点を紹介したいと思います。
FIRE・セミリタイアの特集があった時。
言っているのが、積極的FIRE(セミリタイア)なのか?消極的FIRE(セミリタイア)なのか?をはっきりさせておくべきだと思います。
積極的FIRE(セミリタイア)とは、現状そこまで悪くないけど、より良い生活のためにFIREすること。
消極的FIRE(セミリタイア)とは、仕事が嫌で嫌で仕方なく、逃げるためにFIREすること。
両方の要素があって完全に分けられないのが普通と思いますが、どっち寄りなのか?っていう視点で十分。
その上で今回の事例を見ると、積極的FIREだと判断できます。
出演者が想定しているのも積極的FIRE。
出演者のお二人は、それぞれ7,500万円と5,500万円の資産を保有して退職。
その後、資産減少と暇が原因で、再就職する道を選んでいます。
仕事を辞めることが主目的である消極的FIREの人であれば、資産が相当ピンチになる以外で、フルタイムの仕事に戻ることは考えられません。
一時的な資産減少や時間を持て余したとしても、仕事で悩むリスクを抱えるよりは数倍マシ。
より高みを目指す積極的FIREの典型的な行動と言えます。
そして、積極的FIREと消極的FIREは全く別のものです。
例えるなら、大学の体育会野球部と野球サークルぐらい違う。
同じ野球と名が付いていますが、全く別物ということは理解していただけるでしょう。
野球サークルに入ろうと思っている人が、体育会野球部員の体験談を聞いても全く参考になりません。
逆もまた然り。
同じように、消極的FIREの人にとって、積極的FIREの話を聞いても無意味。
ゴリゴリの消極的FIREである僕にとって、積極的FIREの人の失敗は超高次元であり理解できません。
最低限のお金があって、仕事で悩むリスクを排除できているのに、何を悩む必要があるのでしょうか?
人の目に触れるようなFIRE特集は、積極的FIREの事例や想定されているものが多い。
しかし、実際は仕事が死ぬほど嫌な消極的FIREの人もなかなかのボリューム。
実は仕事に救われていたみたいな超ド級の自己理解不足以外で、十分に資産を貯めた消極的FIREが失敗することはあり得ません。
消極的FIREを目指す人は、崇高な悩みをお持ちの積極的FIREの失敗など気にせずに、一心不乱に資産形成を頑張っていただきたいと思います。
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