「システムが悪い」って言いすぎじゃないか?
何かの事故や問題が起こった際に、「システムが悪い」って意見をよく聞きます。
ヒューマンエラーが起こるのは仕方がない。
それを前提にシステムを作るべきであり、そうなっていない以上はシステムが悪い。
みたいな話です。
確かに複数のヒューマンエラーがあっても、事故を防止できるようなシステムやルールがあるのが理想。
でも、システムを作るのもヒューマンやけど・・・と思います。
ヒューマンエラーがあるのが当たり前なんやったら、ヒューマンが作るシステムが完璧じゃないのも当たり前ではないでしょうか?
失敗しない完璧な人間がいないように、人が作る以上完璧なシステムも存在しないのではないでしょうか?
全体のシステムを作る人間と、実際に現場で運用する人間。
一応どっちの立場もやったことがありますが、圧倒的に前者のほうが困難な仕事でした。
難しいし、責任・プレッシャーも大きく、精神的にしんどい。
それ故に、システムを作る人の負担を、ある程度現場が肩代わりするのが望ましい形。
ただでさえ負担が大きい上に、現場のミスをいつもシステムの責任にされるのは可哀想過ぎる。
滅多に起こらないようなミスまで防ぐために、より精度の高いシステムを求めるのも違う。
これでは困難な仕事を担ってくれる人がいなくなってしまいます。
システムに大欠陥があり各所でミスが連発するとかなら、話は別ですが。
基本的には現場が頑張って、何かあれば現場が罵倒されるぐらいが然るべきバランスだと思います。