損切りと文春構文
ダウンタウン・松本人志さんの性的スキャンダルが世間を騒がせています。
興味津々で色々見ているのですが、箕輪厚介さんの動画が目に止まりました。
出版社と文春砲被害者の2つの立場からの意見は、分かりやすく、説得力があります。
また、一芸能ニュースの考察に留まらない勉強になる内容だったので、紹介したいと思います。
キーワードは、損切りと文春構文。
週刊誌への対応は、初動での損切りが大事。
本件では、以下3つの段階に分かれます。
①事実無根(女性と会ったこともないし、ホテルにも行っていない)
②不倫(女性とホテルで行為はあったが、同意の上)
③性加害(同意なく強引に行為があった)
②までは確実で、本当は②と③の間のどっちか。
だから②までは認めた上で、③を否定できればよかった。
しかし、②まででも大きなダメージはあるので損切りができずに、事実無根と言ってしまった。
その結果、突っ込まれ後手後手に回るので、騒動が泥沼化していきます。
ただし、初めての人は誰でも初動ミスをするものであり、損切りなんかできないとのことです。
もう1つ、文春構文についても述べられています。
文春はファクトを書きますが、ファクトは選ぶことができる。
例えば、ファクトが10個あるとして、文春のストーリーに合うファクトを3個だけ抜く。
あとの7個を見たら100:0で悪いとは言えないけど、確実に悪人に見える3個を選ぶ。
この3個をいい感じに並び替えて、前後の文章を付けると、実際の状況とはまるで違うものが出来上がる。
しかし、事実ではあるので反論が難しい。
損切りの重要さと困難さ。
ファクトを都合よく選ぶことでの印象操作。
芸能ニュースだけの話ではなく、僕たちの生活でも知っておくべき真実でしょうね。
箕輪氏は、週刊誌・メディアこそが最大の権力者と言っています。
誰しもが、恥ずかしくてヤバいことがあって、文春構文の巧みな印象操作で悪人なんていくらでも作れる。
週刊誌が火を付けて、SNS含めて世間が袋叩きにして、社会から消すことができてしまう。
今回の件でも、真実は分かりませんが、少なくても刑事事件にはなってない事案。
それでもあれだけの大スターが、テレビ画面から消えようとしています。
このパワーバランスは異常で、一視聴者としても非常に残念だと思います。
さすがに、そろそろ週刊誌一強時代が変わらないといけないのではないでしょうか?