仕事ができない人間の生態
SNSを見れば、同僚や部下の無能っぷりを嘆き、フラストレーションを溜めている方が多くいるのが分かります。
逆に僕は、仕事ができずに人にフラストレーションを与える側でした。
その生態を少しでも分かっていただくために、説明したいと思います。
過去何度かコンビニバイトの時に、レシートの交換方法が覚えられなかったと書いてきました。
仕事のできない人間の生態として、この例を使います。
ある日レジをやっていると、レシートが紙切れしたことに気がつきます。
一緒に入っているAさんに、交換方法を教えてもらいます。
Aさんはその場でパパっとやって見せることで、教えてくれました。
1ヶ月後ぐらいに、再びレシートの紙切れに遭遇しました。
前に教えてもらっているので、自分でやろうと思いますが上手くいきません。
恥を忍んでAさんに再度聞くと、「あれ?前やらなかったっけ?」と言われ、「すいません」と謝ってもう1回教えてもらいます。
しかし、2度目なので前回よりも簡潔な教え方。
実際にやるのではなく、言葉だけで説明することもあります。
最初の教え方でもできなかったのに、より簡単に言われてもできるはずがありません。
案の定3度目もできませんが、さすがにAさんには聞けません。
別のBさんがいれば聞きますが、運悪くAさんと一緒だと見て見ぬふりをして誰かがレシートを変えてくれるのを待つしかありません。
紙が無くなりかけるとレシートに赤いラインが入るのですが、そうなるとそのレジには寄り付かないようにしていました。
こんな感じで、できないことから逃げまくっているので成長しません。
何とか誤魔化せている間はいいのですが、どうしても自分がレシートを変えないといけない場面になって、でもAさんしかおらずに聞くことになります。
「え?何度か教えたし、半年やっててそんなこともできないの・・・」と呆れられてしまいます。
普通の人は1・2度見せてもらったら覚えるのでしょう。
でも僕の場合は、見せてもらった上で、実際にやるところを横で見て適時指導してもらい、それを5回ぐらい繰り返さないと覚えられません。
人が1のところを、5ぐらいかかってしまうのです。
5やったら覚えられますが、それまでには膨大なエネルギーが必要になる。
結局途中で心が折れてしまっていました。
メモを取ったり、初期段階で疑問点を解消すべく突っ込んで聞いたり、後で復習してみたり。
自分なりに試行錯誤してきたつもりではありますが、やっぱり無理でした。
分かったつもりでも、いざやろうとすると上手くいかない。
仕方なく聞いても、理解・実践できるような回答が得られない。
途方に暮れて、逃げるしか無くなってしまいます。
コンビニバイトの例を出しましたが、基本的には同じこと。
就職してからも、FAXの使い方、専用システムでの書類の出力の仕方、契約を結ぶ手順等々。
できるようになるまで、死ぬほど遠回りしました。
結局できないまま逃げ切ったことも多々ありました。
あくまでも僕の場合ですが、以上が仕事ができない人間の生態。
こういう人間が最低限まともに仕事ができるようになるためには、心が折れる前に5まで到達するよう、なるべく丁寧に教えてもらう他ありません。
クビにするのが現実的でない以上、それが1番いい対応策だと思います。
ご迷惑をお掛けして、誠に申し訳ありません。
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