『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン 著)の読書感想文
気になっていた本を購入して読んでみました。
本の中で最もためになったのは、「効率性の罠」と言うキーワードです。
以下、本から抜粋しています。
効率性の罠
一般的な生産性向上のアドバイスは、「重要なことをすべて成しとげる」ことを暗黙の前提にしている。
でもそれは不可能だし、そんなことを達成しようと頑張っても余計に忙しくなるだけだ。
何かを捨てることは避けられないという前提に立ち、うまく選択することに集中したほうがいい。
効率性を追い求めても、結局全然楽になってないやんけみたいな事例は、思い当たる節がめちゃくちゃあります。
例えば、昔に比べて、インターネットと言う仕事が超効率化出来そうなテクノロジーが利用できるようになりました。
しかし、ネット以前から仕事をしているベテランの人に聞いても、仕事が楽になるどころか、逆に忙しくなったぐらいだと口を揃えて言っています。
結局効率的に作業をこなせるようになったところで、時間に対する哲学を持っていないと役には立たないってことだと思います。
再び仕事の例でいくと、エクセルとか使いこなし色々と効率化している若手よりも、指1本でノロノロとパソコンを打っているオジサンのほうが、何だかんだ早く帰っているみたいなことはよく見る。
何が違うのかと言うと、オジサンのほうが仕事哲学が確立しており、これ以上深入りしないとかきっちりと戦引きしている点が挙げられると思います。
小手先だけのテクニックよりも、概念的な部分のほうが時間の使い方においては圧倒的に重要。
本書でも、うまく選択することに集中したほうがいいと述べている他、複数の考え方を紹介しています。
よく目にするのが、やれ食洗機だ、やれドラム式洗濯機だ等々。
時間をお金で買うみたいな話になります。
しかし、果たしてそれで時間が浮いたところで、本当にいい時間の使い方ができているのか?
もっと根本の時間哲学自体を見直す必要があるのではないか?
甚だ疑問を感じます。
僕も最近やるべきことが増えてきて、自分はどうしたいのか?しっかりと整理する必要性を感じています。
完全な答えが出る問題ではないと思いますが、正面から向き合っていかないといけません。
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