783系 単語

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783系とは、JR九州の交流特急車両である。

概要

1988年3月13日デビューした車両で、国鉄民営化後初の新設計車両でもある(開発自体は国鉄末期から)称は「ハイパーサルーン」。


車両中央に乗降ドアを設けることで、1両を2区画に分けた構造が特徴。2区画に分けることで、グリーン席普通席・定席・自由席喫煙席・禁煙席など、座席を細かく設定することが可になった。しかし、この特殊構造のため、客室から乗降デッキに出たつもりが、端部のトイレに出てしまい混乱する初心者は多い(実は、赤色の自動ドアデッキに繋がっている・・・のだが内でそうした案内は行われない)。一番乗り心地のいい部分がドアになっていることもあり、あまり評判はよろしくい。

民営化後初の新設計車両であったが、エクステリアはそれまでの国鉄車両イメージからかけ離れたものとなった。(流線の先頭形状、車両中央の乗降ドア、大ステンレス体の組み合わせ等)
また接客面でも、大きな前面展望、全面カーペット敷き仕様LED式の客室案内、オーディオサービス(現在止)、客室乗務員の乗務(現在止)など意欲的な面が多い。デビュー当時は、新生JR徴に近い存在となっていた。

なお787系登場後の大規模リニューアルに加え、佐世保線特急みどり」「ハウステンボス」転用時には塗色変更等の小規模リニューアルも行われた。都合、短期間で2度のリニューアルが行われる希有な例ともなっている。
この転用に際しては先頭が不足。その為、後付け感ただよう貫通の運転台を取り付けて先頭改造。(817系っぽい顔である。)「みどり」「ハウステンボス」は併結して運転される事が多い為、両列車の間に貫通の運転席が入るようにしている。ただ予備が少ない為、乗ってみるとあんまり通り抜けが出来ない。

また、暖房容量の不足が問題視され、2002年頃から一部普通車座席を485系発生品のシートに交換している。783系オリジナル座席と異なり、座席下がいていないなど、長時間乗には辛め。

さらに最近では、ハウステンボス編成のみ大規模リニューアルが行われている。内装、外装のデザインいつもの水戸先生が設計。外装はすべてオレンジ一色塗装。内装は木調で、座席はカラフルな柄付きのモケットに変更されている。登場から約30年。JR九州はまだまだ使い倒すようである。但し西九州新幹線武雄温泉暫定開業でみどりハウステンボス以外の一般編成は定期運用がくなり、2020年頃のになったみどり編成の783系CM15編成の埋め編成以外はが進んでいる。

歴史

運用開始時はまず鹿児島本線特急有明」から投入され、その中でも西鹿児島発着便には「スーパー」を冠した速達便を設定。「スーパー」を冠する特急名の先駆けともなった。
また、当時非電化だった豊肥本線には、専用塗装の電のヨ28000形とDE10ディーゼル機関車連結した上で牽引及び推進の上で前寺まで乗り入れていた。

その後、長崎本線特急かもめ」にも投入され、こちらも好評を博す。

・・・が、1992年には鹿児島本線特急の一部に特急787系が投入される(あわせて西鹿児島発着便は「つばめ」へ改称)。
登場時は新鮮だった783系であったが、同区間を走る787系べると見劣りする為、デビューから6年で大規模なリニューアル工事が行われる事に。

その後は787系の増備により鹿児島本線からは全撤退。
リニューアルを受けた783系は長崎本線特急かもめ」の力に抜されるも、2000年ダイヤ改正では振り子電車885系が「かもめ」に投入され、またもや見劣りする車両に。
その後は老朽化していた485系を置き換える為、九州各地に転用。々しい登場とは裏に、流浪の車両不運車両と言われる所以である。

885系登場以降、2011年3月11日までは、長崎佐世保方面の「かもめみどりハウステンボス」、大分宮崎方面の「にちりん」「ひゅうが」等が運用の中心となる。

かもめみどりハウステンボス」は博多肥前山口間を13両編成で運転。ただし、運行時間帯、シーズンや曜日によって両数は頻繁に変わる。編成によって停位置は異なる為、「ホームの何処に何号が来るか」は常にであった。

2011年ダイヤ改正をもって、「かもめ」運用から783系「かもめ」編成は全撤退(短距離便のみ「みどり」編成での運行は残る)。「かもめ」編成の後継には、九州新幹線開業により不要となった元鹿児島本線787系が転用される。

783系の旧「かもめ」編成は、2011年ダイヤ改正からは日豊本線に転用され、今度は宮崎を経由して鹿児島中央まで乗り入れる事に。流浪の旅は続く。

また日豊本線では2011年3月ダイヤ改正まで「にちりん」「にちりんシーガイア」のほか、短距離特急ひゅうが夜行特急ドリームにちりん」でも運行されていた。これらの旧「にちりん」編成は、なぜか「かもめ」編成よりもKAMOMEロゴが多く使用されていたのが特徴。また、今時しい、夜行を織り交ぜたハードな運用も特徴だった。

2011年3月12日ダイヤ改正に伴い、夜行特急ドリームにちりん」が止される一方で「きりしま」 でも運行を始めた。ただし、「にちりん」「きりしま」等には、2011年3月まで「かもめ」を勤めた編成が転用された。この他、「有明」運用に2往復が復帰した(2018年3月撤退)。

しかし、大減便のとなった2021年3月13日ダイヤ改正より日豊本線から全撤退。更に旧「かもめ」編成は「きらめき」及び佐賀駅発着の「かもめ」からも撤退し、遂に定期運用を失った。問わず使用された旧「にちりん」編成も短距離特急や予備として細々と走っているが、余剰は順次となっている。

そんな783系であるが、2013年9月21日に先行列鹿児島本線を走行中に弥生が丘基山間の上り線を走行していた生操場行き56レ貨物列車EF81電気機関車452号機が故障してしまい本線上で立往生してしまった際、後続列車の783系「みどりハウステンボス24号」が中間連結器を取り付けて基山駅まで推進運転にて救援してしまうという事となった。しかもお客様を乗せたまま救援をしたのである。この時の783系の編成出力は2370KwとEF81電気機関車の2400Kwとほぼ同等であった為に救援が可であったのである。この時の編成の事を一部のファンが「かもめみどりハウステンボス」の三層建て列車になぞって「かもつみどりハウステンボス」と言われたりもして、日本の鉄道界に伝説を残した。

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