普通車 単語

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普通車とは、

  1. 鉄道車両において、特別な付加設備を持たず、編成の中心となる設備の車両
  2. 列車種別における、一部事業者における「普通列車」「普通電車」の呼称。
  3. 道路交通において、自動車の区分の一つ。普通自動車乗用車は3ナンバー、貨物は1ナンバーで、定員10名以下、総重量5t未満、積載量3t未満の条件を全てを満たす自動車のこと。

この項では1および2について説明する。


鉄道車両における普通車とは、列車編成において中心的な設備で、最低料金で利用できる車両のことである。

概要

内の列車において制度上、最下位となる客室設備。等級制では「三等」に当たり、現在でもイ・ロ・ハの「ハ」が普通車を示す車両形式の記号として旧国鉄JR民鉄問わず、広く用いられている。対となる設備は、JRで「グリーン車」(「クロ」「サロ」など)・「ななつ星in九州」(久々に「マイ」「マイネ」などがデビュー)・記号は付かないが「グランクラス」など。

普通車とひとくちに言っても、車両の用途によって設備の質は様々である。通勤車両では、乗客の詰め込みや乗降のために席はベンチ、長椅子のような「ロングシート」であるが、特急は基本的に、座面を進行方向に向けることのできるクロスシートである。これらの設備は全く異なるが、通勤列車特急列車それぞれの「一般席」であるため、ともに「普通車」とされている。

特にブルジョアな乗客ではない大抵の旅客は、普通車を利用する。そのため列車編成の全が普通車であること(これを「モノクラス〔編成〕」と呼ぶ)はしくなく、グリーン車連結されていても、その定員が列車全体の2割をえることは滅多にい。

余談であるが、首都圏近郊の一部路線・系統に連結されている「普通列車グリーン車」は「ロングシートセミクロスシートの普通車」に対する「グリーン車」である。よってその設備や接客内容は、特急電車の普通車を一部簡素化したものというのが実態であり、特急グリーン車には到底及ばない。私鉄で言えば名鉄南海の一部定席特急の「定席」に相当する(同じく一般車自由席首都圏普通列車一般車両に相当する)。


列車種別における普通車とは、一部事業者において普通列車(普通)をす語。

概要

京浜急行電鉄京阪電気鉄道南海電気鉄道山陽電気鉄道などの一部民鉄で使用されている。

いずれの事業者でも種別の正式名称は「普通」であるが、慣例的にアナウンスなどで「普通車」を呼称として使用している場面がある。公式頭掲示などでは「普通」として掲出されていない場合が多く、何度も利用して初めて気付くこともあるだろう。

例えば京急ではによる接続案内でにしたり、の発案内備考欄でにしたりすることができる。探せばもっとあるかもしれない。

なお、この語を列車種別として使用している事業者では、たとえ優等速達列車が設定されていたとしても、客室設備における料金区分自体が設定されていないため、上記用法と混同することはない。


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