日豊本線の特急で、1995年4月のダイヤ改正で「にちりん」から系統分離する形で宮崎駅~西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)間に登場した特急。「きりしま」の名称自体は「霧島」として東京~西鹿児島間の夜行急行や新大阪~西鹿児島間の臨時夜行急行、京都~西鹿児島間の寝台列車に使用されていた事があるが、昼行列車の名称としては初めての登場である。
2011年3月11日までは485系が同特急として使用されていた。「きりしま」専用の緑一色の485系の他にもレッドエクスプレスや「きりしま&ひゅうが」編成などがあった。
2011年3月12日のダイヤ改正で、老朽化した485系を廃止。代わりに九州新幹線鹿児島ルートが全線開通したことにより余剰となった787系を投入し、同特急としての使用車両も485系から783系・787系へと変更された。また、利用が低迷していた霧島神宮駅発着列車は全廃され、国分駅発着列車も1往復に減少。
宮崎駅-都城駅(西都城駅)間で1往復設定されていた「快速ホームライナー号」は「特急きりしま号」へ編入となった。
さらに、2021年3月13日のダイヤ改正では新型コロナウイルスの影響により、朝夕の1往復と都城発着の1往復を廃止した。現在の運行状況は、
の計10往復である。
なお、宮崎駅と鹿児島中央駅を結ぶ1往復は前述の通り清武駅と加治木駅を通過するが、この両駅は2011年3月11日まで全ての「きりしま」が停車していた。2011年3月12日から1往復が通過する理由は、使用車両が485系から783系・787系に変更されスピードアップがなされたが、宮崎駅と鹿児島中央駅との所要時間がギリギリ2時間未満に届かなかったので「最速1時間59分」という広告の為に苦肉の策として清武駅と加治木駅を通過する事によって対処した為である。
「きりしま3号」は延岡駅からの「ひゅうが3号」が宮崎駅でそのまま種別変更したもの。延岡駅~鹿児島中央駅を特急で乗り通すことができる。実際に同区間の2枚きっぷも発売されている。
なお、「にちりん」「ひゅうが」と異なり、2017年3月4日のダイヤ改正でワンマン化せず、1年後の2018年3月17日からワンマン化された。
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 |
G│指 | 自由席 | 自由席 | 自由席 |
駅名 | 宮 崎 駅 |
南 宮 崎 駅 |
清 武 駅 |
田 野 駅 |
山 之 口 駅 |
三 股 駅 |
都 城 駅 |
西 都 城 駅 |
霧 島 神 宮 駅 |
国 分 駅 |
隼 人 駅 |
加 治 木 駅 |
錦 江 駅 |
帖 佐 駅 |
姶 良 駅 |
重 富 駅 |
竜 ケ 水 駅 |
鹿 児 島 駅 |
鹿 児 島 中 央 駅 |
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1-8・10・11・13-18号 [宮崎~鹿児島中央] |
● | ● | ● | ▲ ※1 |
▲ ※1 |
▲ ※1 |
● | ● | ● | ● | ● | ● | - | ▲ ※2 |
▲ ※3 |
▲ ※3 |
- | ● | ● |
9・12号(最速達) [宮崎~鹿児島中央] |
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81・82号 [国分~鹿児島中央] |
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101号・102号(廃止) [宮崎~都城・西都城] |
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※1:2号のみ停車 ※2:1・3・16・18号のみ停車 ※3:1・16号のみ停車
1970年10月に京都駅と西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)を結ぶ寝台特急として登場した。車両は電車寝台の583系が使用されており、同じく583系が使用されていた関西と九州を結ぶ電車寝台特急「月光」「明星」とは九州側の終着駅が異なる為に新名称が用意された。(「月光」は博多駅発着、「明星」は熊本駅発着」)
1975年3月の山陽新幹線博多開業のダイヤ改正で、それまで昼の特急として関西と西鹿児島駅を結んでいた「なは」が夜行特急になった事により夜行特急「きりしま」は廃止されている。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
最終更新:2024/12/23(月) 09:00
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