キハ185系 単語

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キハ185系とは、国鉄開発1986年から運用を開始した特急気動車である。

概要

分割民営化を控えた国鉄四国向けに開発・投入した手切れ金特急車両……のはずなのだが。

ぶっちゃけケチ臭い。

分割民営化前から将来を悲観視されていた後のJR四国のために、とにかくあらゆる意味でコストを下げる努力がなされた。それでも登場時は形だった。

  1. 体は軽量ステンレス塗装。帯も塗装ではなくテープである。四国、特に予讃線はほぼ全区間の近くを通るため塗装の補修の手間を省くべく配慮がなされた。これは後にJR四国が製造する車両すべてに引き継がれる。ステンレス体の特急車両国鉄初。
  2. クーラー鉄道車両専用ではなく大量生産されていた観光バス用のもの(エンジン直結コンプレッサー式)を採用。冷吹き出し口までバスのもの。その結果7.で思わぬ弱点を露呈する。
  3. 形式の最適化。わずか三種類しかない(先頭キハ1850番台1000番台と中間キロ186)。長編成になるととにかく運転台が多い。
  4. グリーン車普通車の合造であるキロ186普通席はになった新幹線0系普通車椅子。さすがに後にリニューアルの際撤去・交換された。
  5. 将来普通列車として使われる前提で出入り口を二箇所設置。現在実際に普通車改造を受けた車両が走っている。でもドアは狭い。
  6. 運転台どころかデッキにも調がない省エネ設計。
  7. 場はエンジンオーバーヒートする。改造しようにも床下のスペースがない[1]んだとか。

投入後暫くは四国において代表格として活躍していたが、2000系力に成長した為一部車両が余剰となりJR九州へ譲渡されている。

実のところ、気動車特急を1両単位で組めるシステムは本系列が初めて。

現在JR四国では「うずしお」「むろと」「山」などの特急の他にも普通列車にも充当されている。なお、普通列車に充当されている車両3100番台となっているが、これらはブレーキジャン連結器改造されており特急運用に就くキハ185系との連結が出来ない。微妙に使いどころに困っている。
一方のJR九州では「九州横断特急」や「ゆふ」「A列車で行こう」といった山岳特急に充当されている。こちらは酷使をされつつも、内は観光路線用らしくオシャレになった。お召し列車としても使用される。

なお、かつてJR西日本急行丘をこの形式に置き換える計画もあったが、智頭急行回りのスーパーいなばキハ187系)で置き換え、山まではキハ40系快速で担う計画にした為に実現はしていない。

運用

JR四国

特急(0・1000番台

普通車3100番台

元は特急用のものを普通用に改造し、予讃線松山以西で普通運用につく。
改造は最小限(ぶっちゃけトイレを使えないようにするためトイレを開かないようにしただけ)に抑えてあり、デッキも残ったままであることやの位置が元の2か所ままのためラッシュの運用に入ることはなく、ニートレイン状態で松山運転所で寝ていることもよくある。なんてもったいない。
なお、トイレ付きの3000番台も存在したが、特急運用に復帰し高松運転所に帰ったため現在は残っていない。

アイランドエクスプレス四国Ⅱ

ジョイフルトレインアイランドエクスプレス四国』の後継として2000年に2両のキロ186改造したカラオケ列車で改番され全グリーン車であるキロ186を名乗る。通常は専用塗装を施したキハ1850番台二両(実は種キロ186にはトイレがないため1000番台をつなぐのは問題がある)とコンビを組んで走るが、工場入場中は普通塗装キハ185が編成につながれた。

2016年引退車両キロ186のうち一両が次の『四国まんなか千年ものがたり』に流用され、もう一両は解体されずにニートレインしている模様。解体も近いのではと言われているが稀に団体専用として運用されているらしい。

四国まんなか千年ものがたり

アイランドエクスプレス四国の中間キロ186-1002(元はキロ186-4)一両と先頭キロ185-1001キロ186-1003(元はキハ185-14とキハ185-3102)を改造して作られたもので、観光列車伊予灘ものがたり』で味をしめたJR四国観光列車第二弾として2017年土讃線に投入した。

トイレなしのはずの1000番台を名乗ってはいるが1001には洋式便所二か所、1002には多トイレを設置している。

内はトイレもそうだが185系の面を全く残しておらず、全木調の内に10011003はレストランの三列シートというかソファー、一部はに向けてソファーとテーブルが置かれてある。1002に至っては長に長椅子が大歩危峡へ向けて並んでいるという塩梅である。

JR九州

JR九州に渡ったキロ186エンジンを追加(キハ185エンジン2台設置しているがキロ186は1台しか積んでいない)して普通車化、キハ186を名乗る。本来のグリーン車区画は設備もそのままに普通車として販売されているが、他の普通車べてもあまり差がく、鉄オタ以外にはほとんど気付かれていない。

内は元からリフォームされていたが、近年はエンジンから変速機まで最近のモデルに交換された。HOT7000系みたいな音になっている。

関連動画

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関連項目

脚注

  1. *エンジン直結式の都合上クーラーコンプレッサーまで床下にあるため、エンジン用放熱器を追加するスペースがなくなったと言われている。
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