どう思いますか? WiLL2025年11月号 元プロボクサー 細川バレンタイン ■最後は帰国するのが筋 話は変わりますが、マイケルジャクソンが1985年、チャリティーソングの一環として 「WE ARE THE WORLD」 という曲を、多くのミュージシャンと共に発表しました。 この曲の売上は発展途上国に寄付されています。 作られた発端もアフリカを救うためでした。 そんな中、文部科学省(当時:文部省)が今も続けている制度があります。 アフリカの国の人々に試験を受けさせ、1位だった人に学費と生活費は免除し、給料も払いながら4年間、日本にいてもらうというプログラムです。 私の父はその制度によって上智大学に留学し、修士も取得しました。 制度を利用するためには、優秀な成績を修めなければならない。 ナイジェリアはイギリスの植民地だったこともあり、公用語は英語ですから、その点で日本での評価は高いかもしれない。 また先述したように、イスラム教徒とキリスト教徒が半々ですが、大統領によって国の宗教が変わります。 イスラム教徒のナイジェリア人が大挙来日したら、全国各地で物議を醸している土葬問題が過熱しかねない。 この問題で最もおかしいのは、彼らのために一生懸命対応しようとしている日本人がいることではないか。 どこの国でも何らかの不満は生じます。 だからこそ、日本人がもっと毅然としなければなりません。 僕は14歳の頃にナイジェリアに帰国しました。 父から、電気は無くコーンフレークも食べられない、と言われた。 この国から出ていくためには、勉強するしかない。 僕は日本の参考書と英語の参考書のどちらも勉強しました。 そして、イギリスのケンブリッジ大学医学部を目指しました。 医者になれば、ナイジェリアでも食べていける。 成績的な基準は満たしましたが、学費が高かった。 奨学金を受けることはできませんでした。 その理由はしっくりきました。 移民問題でも当てはまるのは、たとえ、国が奨学金を出しても、最後にはナイジェリアに帰国してしまう。 外国人の学費よりも、自国の利益を真っ先に考えるのは当然のことでしょう。 文部省が生活費を払った上で日本に来てもらうのは、人道支援です。 その建付けで呼び込むなら検討の余地があります。 しかし今回のような、ただ単に労働力不足解消の名目で受け入れるとなったら、彼らを管理できるとは到底思えません。 知人の経営者から 「外国人を雇うと、1人につき毎月2万~3万円分を余計に払わなければならない」 と聞きました。 なぜか。 外国人たちは技能実習生ですから、給料の一部を管理会社に払わなければならないのです。 背後には、何らかの利権があるのかもしれません。 管理会社がピンハネして、失踪したとしても知らんぷり。 管理会社の体を成していない。 これが最大の問題です。 自国に誰かを来させるかは自分たちが決めるべきです。 今回の一件は、日本が壊されてしまいそうだという危機感を抱いたからこそ僕は発信しました。 外国の人々を差別する意図は全くない。 国連から圧力をかけられたから、労働力という名目で外国人を呼ばなければならないという意識を植え付けられているのが今の日本です。 押し付けられた移民を受け入れ、問題のなかった国はありません。 ポーランドは押し付けられた移民は受け入れないという毅然とした姿勢を取っており、EU法にも背く姿勢を見せている。 アフリカの人々であれば、イギリスの方がまだ文化が近く、日本とは水と油です。 ヨーロッパ諸国は大陸で陸続きだからこそ、問題が起きた際の対処も容易い。 日本は入国が難しい分、出すのも難しい。 まずは失踪した技能実習生問題を解決しなければなりません。 彼らは税金を払わなくてもすむ非登録の仕事をすることが多く、国益にとってマイナスです。 ■正義オナニーをやめろ もし、受け入れが始まれば埼玉県川口市のクルド人問題が屁のように感じるでしょう。 クルド人が問題になっているのは、日本ぐらいです。 意外に思うかもしれませんが、統計を見れば分かるように、クルド人は上昇志向が強く、働き者が多いのです。 難民として他国に行き、起業したりするのは難しい。 不法入国であることは許されません。 そういった人たちは強制送還させるしかない。 しかし、それ以外に慎重に入国者を選べば、それほど大きな問題に発展しないかもしれない。 ナイジェリア人も闇雲に入れたら、クルド人と同じ問題が起きかねません。 彼らは適応力が高く、日本のシステムをどうかいくぐるか、その術をすぐ閃いてしまう。 宗教的な結束力も高いですから、コミュニティが肥大化することも目に見えている。 どうして、わざわざ火中の栗を拾うような真似をするのか。