江戸時代の武士同士の会話では、相手の身分が上の場合は敬意を示す言葉遣いをし、身分が下の相手に対しては命令口調で話すのが一般的でした。 相手の役職や家柄、さらにはその日の機嫌や体調（明日など）まで考慮して言葉を選び、相手への敬意を示すことが重視されましたが？初対面で武士同士身分が上か下かどのように判断したんですか？

江戸時代の武士同士が初対面で身分の上下を判断する方法としては、主に以下のような手がかりがありました。 ・外見的特徴：身につけている衣装や装飾品（紋付羽織、刀の装飾など）から家格や地位を推測 ・供回り（お供の人数）：高位の武士ほど多くの従者を連れていた ・名乗り：自己紹介の際に名前と役職や家格を名乗ることが一般的だった ・紹介者：多くの場合、第三者を介して紹介されることが多く、その際に身分や役職が明かされた ・所属藩や役職：どの藩に属し、どのような役職についているかで身分が判断できた ・苗字帯刀の権利：苗字と刀を持つ権利自体が身分の表れだった また、武家社会では格式や序列が厳密に定められており、初対面でも相手の身なりや態度、同席者との関係性などから相対的な身分を察することが武士の教養として求められていました。不明な場合は、まず敬意を示す言葉遣いをして様子を見ることも一般的でした。