1720年生まれ。
(最終更新:2009年3月31日)
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 3]
...世紀イタリアのジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(一七二〇─七八)にかこつけて述べた写真... ...の役割でもあった。 《景観》の作者としてのピラネージは、もっと凡庸で対象そのままの写し方をする...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.12-25
[論考]
...した廃墟画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージであった。完成に至った建築作品は《サンタ... ...の作品群である。 建築の身体を描き出す際のピラネージの手つきに関してマルグリット・ユルスナール...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.218-224
[建築家的読書術]
...のなかで深く感銘を覚えた建築書のひとつに、ピラネージの『建築に関する所感(Parere su l’Architettura)... ...が、ようやく昨年、中谷礼仁氏の企画により『ピラネージ建築論 対話』(アセテート、二〇〇四)と...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.104-105
[非都市の存在論 7]
...ァンニ・バッティスタ・ピラネージだった。ヴェネツィア生まれのピラネージにとって、ローマが建築... ...1]。『古代ローマのカンポ・マルツィオ』でピラネージは、度重なる天災や戦禍で判別不可能なものと...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.16-27
[論考]
...いがつかずにいるとしてもだ。 3──G・B・ピラネージ;《ローマ、イェルサレムのサンタ・クローチ... ...いヴェネチアの空想的な再構成がある。他方、ピラネージの四つの《気紛れ(カプリツチヨ)》と《牢...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.195-202
[日本]
...著書=『ピラネージと「カンプス・マルティス」』(共著、本の友社、1993)、『ピラネージの世界』(... ...ル」であることを露呈する。 おそらく、G・B・ピラネージはこのような「危機」を自覚的に生きた最初...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.158-159
[大島哲蔵追悼]
...ローマのサンタンジェロ城の平面プランです。ピラネージもよくスケッチした、ものすごく分厚い石で... ...ます。配りました資料を見ていただきますと、ピラネージの作品があります[図3]。ローマ時代の建物...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.181-191
[大島哲蔵追悼]
...を挙げているのだが、その古代趣味の延長上にピラネージの「カルチェッリ」や「カンポ・マルツィオ... ...また前述したカーン内部の「ボザール軸」と「ピラネージ軸」のせめぎ合いは、厳しい矛盾律として作...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.172-180
[図版構成]
...とピラネージの都市のイメージ 18世紀のイタリアの建築家ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(17... ...全体」を構想してゆく方法であるとするなら、ピラネージが描いた都市《カンポ・マルツィオ》は、ま...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.152-168
[建築の言説、都市の言説 3]
...」、ピラネージ(『球と迷宮』所収、パルコ出版、一九九二年。『SD』(7708)の「G・B・ピラネージ──... ...後にローマに転じ、そこで活動して亡くなったピラネージは、丁度タフーリと逆のコースをたどったわ...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.28-31
[図版構成]
...1485年の出版物は世にこの主題を伝播した。24. ピラネージ「アッピア街道のファンタジー」 古 代、死者... ...ある。アッピア街道沿いの墓 廟を多く描いたピラネージの『ローマの古代遺跡』第2巻(1756)において...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.129-148
[批評]
...モンテスキューの発案と考えたジョバンニ・バッティスタ・ピラネージは、ディテール過剰な建築を擁... ...ィークとその建築解釈における役割の起源は、ピラネージがローマの荘厳さを描いたエッチング『ロー...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.90-101
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間4]
...全過程は、本質的な意味においてこそ、前稿のピラネージの加刻の過程★二と同質性をもっている。彼... ...。それがあたかも時間的な遠近法を構成する。ピラネージはその痕跡に突き動かされるように、しかし...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.12-23
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間6]
...的な建築ファンタジーを刻みつけた銅版画家のピラネージ。彼らが歩いていたローマは、依然十数メー... ...─ピラネージ、カンポ・ヴァッチーノ 《フォルム・ロマヌム》の景観(1772年以前) 出典=ピラネージ...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.13-24
[論考]
...、そこから自由になろうとした建築家がいた。ピラネージである。彼は創造的自由を正当化するのに、... ...批判を浴びせていた。 ★一八──G・B・ピラネージ『ピラネージ建築論 対話』(拙訳、編集出版組織...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.100-107
[批評]
...らに時としてそれらの歴史的先例と考えられるピラネージの『牢獄(カルツェリ)』や『カンポ・マル... ...近の脱構築主義の作品にもよく当てはまる。 ピラネージの『牢 獄(カルツェリ)』からケープ・ケネ...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.188-205
[論考]
...のであった。 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(一七二〇─一七七八)は一〇〇〇枚を超える... ...ジョバンニ・バッティスタ・ピラネージ「牢獄」 引用出典=マルグリット・ユルスナール『ピラネージ...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.98-104
[非都市の存在論 4]
...こうしてサイバースペースは建築と等置され、ピラネージからルドゥー、マレーヴィチ、タウトまで、... ...するイデオロギー的空想ではないのか★四。 ピラネージやタウトのドローイングが建築の創造に対して...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.16-27
[ミュージアム・テクノロジー随想 4]
...では、展示パネル、ポスター、図録表紙などにピラネージの「カンプス・マルティウスの大地図」[図1... ...風景 筆者撮影註 「メディアとしての建築──ピラネージからEXPO'70まで」展。会場=東京大学総合研究...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.39-41
[都市表象分析 10]
...類推的都市》を思い起こさせる。この作品にはピラネージの《カンポ・マルツィオ》の一部など、歴史... ...れとして、この「奇想(カブリツチオ)」は、ピラネージの描き出すフォルムの歪みや空間の狂暴さと...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.2-10
[図版構成]
...を薬籠に蓄え、それを新たに配置する。 G・B・ピラネージによる『古代ローマのカンプス・マルティウ... ...が選択されていない点も示唆的である。G・B・ピラネージ『暖炉その他の建築各部の様々な装飾法』(176...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.214-225
[論考]
...必要がある。その決定的な段階として私たちはピラネージの仕事を想定することができる。何せ彼は千... ...ジョンとして人々の意識に登録されてしまう。ピラネージの銅版画はテーマ別に編集され、シリーズと...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.105-116
[批評]
...いて経験される空間が想い起こさせるものは、ピラネージの銅版画であり、そこでは内部と外部の閾が... ...ム的諸価値の存続を支えていた。それに対し、ピラネージの銅版画は、そのような価値の首尾一貫した...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.102-109
[対談]
...ーアルしなければならない発電所というのは、ピラネージ的な光景、つまり、いろいろな管がのたくっ... ...なり上まで上がっていけるのですが、それこそピラネージ的体験が可能なんですね。つまり、工業時代...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.86-91
[翻訳]
風水:もとの場所に居つづける限り地主の繁栄はつづくという古い中国信仰。 シンガポールのグリーンプラン:われわれはブルドーザを適正な場所に導きたい。 リー・クァン...包囲しているのはアジア的なリングだろうか?ピラネージのローマのフォーラムは中国風だろうか?あ...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.173-197
[翻訳]
今日、東京は経済発展を遂げた世界で最大の都市cittàである。ここで用いる「都市città」という用語はおそらく不適当で時代遅れの感さえあるのだが、より適当な言...層も重なり合ってしまうような場所はさながらピラネージが描いた牢獄のパロディのようである」★ 二...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.152-161
[知の空間=空間の知 1]
メソポタミアから近代まで 一九世紀中葉、「近代」という名で呼ばれる未曾有の記号の布置を準備しつつあった西欧の大都市に、或る「知の装置」が出現する。ロンドンの大英...命」へと向けて歴史が動いていたこの時期に、ピラネージのあの謎めいた牢獄も含めてこうしたとこと...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.2-15
[映像/写真 1]
この五月に三原港からフェリーで三〇分弱の瀬戸内海上に浮かぶ佐木島で「鷺ポイエーシスI──映画と建築の接線」なる野心的なセミナーが開催された。舞台となったのは鈴木...『ロベール──幸せな人生』が映し出される。ピラネージの影響下で活動を開始し、廃墟を描きつづけ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.30-31
[連載 4]
11 建築か革命か 「建築か革命か」、いうまでもなく、『建築をめざして』の最後の文章である。この真ん中の「か」は、フランス語の「ou」つまり英語の「or」であり...ともとは古代のサーカスを取り上げたのだが、ピラネージのように拡張して古代ローマのプランとなっ...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.159-176
[都市表象分析 14]
...eyonder.co.uk/Iseum/ library/articles/iseum%20rome.htm2──ピラネージ《ハドリアヌス帝のヴィラのセラピス神殿》...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.2-11
[翻訳論文]
ヴェネツィア・ビエンナーレの建築部門は、「ヴェネツィアと景観的空間」に捧げられた展覧会において劇場部門とともにスタートした後、八〇年代の始まりに第一回国際建築展...ヴィッシマ」である。行動の建築とは、また、ピラネージ的な空間を「引き結びのなかに」含んでいる...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.93-104
[知の空間=空間の知 2]
バシュラールの樹木 一九世紀西欧の巨大円形閲覧室の中心点に登場した、二律背反的な「知の主体」としての「人間」。彼の運命は、全能と無力、無限と虚無という両極の間で...紀ドイツのバロック文学においてのみならず、ピラネージの牢獄画からロマン主義の詩人や画家へと受...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.2-15
[批評]
down, down, down... 「もうどれだけ落ちたのかしら?」 兎を追っかけて、大地の穴に飛び込んだアリスは言いました。 母胎の亀裂 アルファベット...通路、そして縦穴の螺旋階段(それはあたかもピラネージの密閉された牢獄の世界のようだ)。いずれ...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.88-99
[論考]
OMA(Office for Metropolitan Architecture)は、著作・建築・都市などジャンルを超えた創造活動を行なう建築家組織だ。彼らは、...ン計画を見よ)、即ち大都市の記号だ。 5──ピラネージとは、散逸と統辞の魔術師。デザインの問題...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.165-172
[論考]
一九九〇年代、私は東京にいなかった。二、三年に一度の短期滞在を除けば、この一〇年間東京という街を実際には体験していない。その間のほとんどをニューヨークで過ごした...大都市のインフラストラクチャーそのものの、ピラネージ的な工業サブライムを幻出させている。その...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.147-155
[スペイン]
ルイス・モレノ・マンシーリャ(Luis Moreno Mansilla)は1959年、エミリオ・トゥニョン・アルヴァレス(Emilio Tuñón Alvare...さと多様さをもった空間が展開する[図4]。ピラネージのドローイングを想起させる複雑さを孕んだ空...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.114-115
[批評]
細部・ディテール・納まり 塚本由晴──OMA/レム・コールハースのディテールは、安っぽいとか、素人だとか、長持ちしそうもないとか、結構悪い評判を聞くけど、逆にこ...はまさに、歴史の中で何度か試みられてきた(ピラネージ、テラーニ)建築の機能的な実践を超えた、...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.80-89
[論考]
ことによると、夢の連鎖は尽きないかもしれない。 ──J・L・ボルヘス『コウルリッジの夢』 しみ──不可視の連続体 一八二五年、晩年を失意のうちに過ごしたある男...なシナゴーグ》ではアラビア風の文字なのだ(ピラネージも象形文字を使用している。リベスキンドだ...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.172-184
[千年王国論(四)]
毎週月曜日に新しいことを考え出す必要はない。 ミース・ファン・デル・ローエ ハリウッドの映画セットと同様、この都市のアイデンティティは、毎週明け、新しく作り直さ...も彼が曲がりなりにも──というのは駅や彼がピラネージ空間と名付けた駐車場との乗り換え部はコン...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.168-175
[批評]
まずはスカイスクレーパー、次いで高架高速道路、そしてショッピング・モール、この三つが、アメリカが建築のタイポロジーに対してなしたもっとも適切な貢献だった。さらに...もいうべきダイナミックにせり上がる空間は、ピラネージの牢獄を衛生化したようなものだ。それはほ...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.233-244