2024-01-01から1年間の記事一覧

今年は何回「初体験」しましたか?

昨日、年齢とともに体力よりも気力の衰えを強く感じる、ということを書いた。 daiksy.hatenablog.jp 特に「新しいことはじめる」気力が顕著に薄れていると感じる事が多い。 それは日常の些細なことにも及ぶ。 たとえば、映画を観たり、マンガを読んだりとい…

気力の衰えに悩む

自分が若い頃、飲み会の席で年齢に起因するさまざまなことを嘆く当時40歳になった直後の上司を見ながら、その姿は自分にとってはまだ遠い先のことであると思っていた。 ふと気がつくと、46歳になり、老眼やら四十肩やら、あのときに耳にした上司たちと同じよ…

出社回帰の話題を眺める地方在住エンジニアの憂鬱

ある会社が、フルリモートから定期的な出社へと方針を変更するとのことで、インターネットがざわざわしている。 ネット上でいろいろな意見が交わされているが、どうも首都圏に在住している人と、地方在住の人とで温度感が異なるように思い、嗚呼、またか...…

EMのしごとで良く使う本75冊

仕事をする机の周囲に本がうず高く積まれている。積読もたくさんある。 今日は自分の蔵書の中からEMっぽい本を並べてみようと思う。 次のような基準でピックアップしてみた。 自分の蔵書(物理本, Kindleライブラリ, Kindle以外の電子書籍ライブラリ)を全部舐…

人見知りでもEMは人と話さねばならないし、スキルを身につければなんとかなる

ぼくは人見知りだ。 コンビニで「いつもありがとうございます」と顔を覚えられるコミュニケーションをされると、そこに通うのは気まずくなる。(行きつけの居酒屋とか料理屋で覚えてもらえると嬉しいと感じるのでたちが悪い) 飲食店で店員さんが忙しそうに…

叩き台は叩かれてなんぼ

部門横断的なマネージャーとして仕事をしていると、なにかを決めようと思っても自分だけで自由に決められること、というのはそんなに多くなくて、合意形成がとても重要である。 特に自分のような就任半年の新任マネージャーは、まだまだ過去の経緯やカルチャ…

ライトニングトーク考 - LTは5分なのだ

@941 さんが最近、折にふれて「LTは5分」というのを強調されている。 まさか10分のセッションをLTと呼称していませんよね? https://t.co/iLigKowObb— 941 / kushii (@941) 2024年12月5日 ぼくもLTといえば5分派閥の人間なので、共感できる。 最近、登壇のご…

カレンダーが細切れなので時間はあるのに仕事をする時間がない

これは、以前別のエントリに掲載した当時の自分のカレンダーの様子である。 マネージャーは油断するとカレンダーがこうなる(今はまだだいぶ余裕を保てているが)。 この図を掲載したときは、定例会を整理したという記事を書いた。 daiksy.hatenablog.jp こ…

マネージャーの仕事の透明性

技術組織全体を管掌するマネージャーの仕事をしていると、油断すると自分のやっている仕事が誰からも見えていないまま数週間が経つ、ということがある。 自分の仕事の透明性はなるべく保ちたいし、そうでなければメンバーからの信頼は得られないと思っている…

EM Lounge #2を開催しました

関西の、ソフトウェア開発者の組織を管掌するマネージャーたちの憩いの場、EM Loungeを開催しました。 emlounge.connpass.com "#2"となっていますが、初回は実験として"#0"を開催したので、実質3回目です。 今回はエムオーテックスさんのオフィスを会場とし…

毎日ブログを書くようにしたら体調が良くなった

ある日ふと、「最近の自分はアウトプットに臆病になっているなー」と感じ、こういうエントリを書いた。 daiksy.hatenablog.jp 内容は、雑なアウトプットで「だいくしーさん考えが浅いな」みたいな「化けの皮が剥がれる」ことを恐れているが、自分が過剰に意…

アンケートの回答報告にAIを使ったら便利だった

半期に一度、「エンジニア世論調査」というアンケート調査を社内のエンジニアを対象に実施している。 異動の希望や、今後携わりたい技術などを継続的に訪ねることで、メンバーのキャリアの支援や組織づくりに役立てている。 訪ねる項目は毎回固定のものと、…

EMConfに向けて社内でみんなでプロポーザルを書く会を開催した

EMConfに以下のプロポーザルが採択された!!!! fortee.jp 20分セッションの倍率は27倍というとても狭き門だったようで、そのような中採択していただきとてもうれしい。 2025.emconf.jp はてなには社内に正式に「エンジニアリングマネージャー」という肩書…

マネージャーのカレンダー埋まりがち問題にいつまで抗えるか

上司に相談がしたい。 グループウェアのカレンダーを開き、上司のカレンダーを確認する。1on1。定例会議。採用面接。ダメだ。今日は埋まっていて自分の相談をねじ込める隙間がない。明日はどうだ。ダメだ同じだ。ようやく来週のカレンダーに30分の空き枠を見…

カジュアル面談を全部自分でやる活動

とある職種の採用優先度が高まっていたことを受けて、自分もこのポジションの採用にフルコミットをするぞと決めた。 いろいろな工夫をして、結果的に成果も出たのであるが、個人的に今回の活動でやってよかったと思えたのが、タイトルのとおり。「カジュアル…

採用はEMの仕事

同僚のEMとの1on1で採用活動について会話をしたので、その内容をちょっとアレンジして書いてみる。 採用は紛れもなくEMの仕事である。『エンジニアリングマネージャのしごと チームが必要とするマネージャーになる方法』(2022年 オライリージャパン)や『エレ…

最近自分が臆病になっているが、たぶん気にしなくて良いとふと思った

若い頃と比べて自分に勢いが無いと感じることがある。 たとえば、ブログを書こうとエディタを開いて書き始めたはいいが、手が止まってしまう。 おもしろそうなカンファレンスにプロポーザルを提出しようと検討するが、結局提出せずに終わってしまう。 昔はこ…

EMの心得として、耳の痛いことをちゃんと聞く

今の会社に入社して半年が経った。 エンジニア組織全体を管掌するマネージャの仕事なので、施策のリードタイムが長いものが多いのだが、半年もいろいろな仕事をしていると、そろそろ具体的な成果が出たり、うまく行かない施策があったりということが見えてき…

準備ができている人間にしか機会は来ない

先日、DevLOVE関西の200回目を記念するイベントで登壇してきました。 登壇内容を考えるにあたって、大きく2案あったので、没にしたほうのネタを簡単にブログに書いて供養しておきます。 ロックバンドの成功の証は、日本武道館でのライブである、みたいなイメ…

技術組織のタレントマネジメントと、タレントの定義を考える

仕事のひとつとして、技術組織におけるタレントマネジメントに取り組んでおり、勉強したことを簡単にまとめておく。 タレントマネジメントと一口に言っても、その類型にはいろいろとあり、マッキンゼーの"War for Talent"が書籍も出版されていてよく知られて…

EM Lounge #0 を開催しました

emlounge.connpass.com 関西でエンジニアリングマネージャの憩いのコミュニティを作りたい、という思いつきでEM Lounge #0 というイベントを開催しました。 経緯 Xのタイムラインに度々流れてくるエンジニアリングマネージャ向けのイベントのほとんどが東京…

エンジニアリングマネージャとして入社した最初の取り組みとして、エンジニア全員(およそ100人)と1on1をしました

はてなにエンジニアリングマネージャとして入社して2ヶ月と少し経ちました。 マネージャとしての「最初の100日」もいよいよ終盤です。 note.com 入社して最初の取り組みとして、およそ100人のエンジニア全員との1on1を実施しました。 なぜ全員とやろうと思っ…

新入社員エンジニアリングマネージャーの入社1ヶ月の仕事

出戻りとして入社して1ヶ月が経ち、試用期間の1/3が終わろうとしています。 前回のエントリにも書きましたが、「技術グループ」というチームを横断した横串のエンジニア組織の専任エンジニアリングマネージャとして仕事を開始しました。 入社前に最初の1ヶ月…

入社直後の新任マネージャーの暮らし

今の会社に入社してから10営業日目を迎えました。 前回の転職のときにも書きましたが、マネージャーとしての転職は、他の職種とは違った難しさがあるのを実感する日々です。 マネージャーの仕事は、社内の人々からさまざまな期待をされる役割ですが、リモー…

アルムナイ採用体験記 (株式会社はてなに2回目の入社をしました)

2024年5月1日から、株式会社はてなで組織・基盤開発本部のエンジニアリングマネージャとして働き始めました。 2014年から、2021年まで社員だった時代があるため、いわゆる出戻りという形になります。 一度退職した会社に再び入社する、というのは、通常の転…

中間管理職の仕事 - 情報伝達のアレンジ

自分がまさに中間管理職ど真ん中なので、中間管理職の仕事を可能な限り自分なりに言語化してみようと思い、ざっくばらんに思ったことを書いていく。 今回は、情報伝達について。 組織がコンパクトであれば、中間管理職など必要はない。トップの意思がダイレ…