マネージャーのカレンダー埋まりがち問題にいつまで抗えるか

上司に相談がしたい。

グループウェアのカレンダーを開き、上司のカレンダーを確認する。1on1。定例会議。採用面接。ダメだ。今日は埋まっていて自分の相談をねじ込める隙間がない。明日はどうだ。ダメだ同じだ。ようやく来週のカレンダーに30分の空き枠を見つけ、上司にDMを送り、予定を決める。

もう少し早く会話したいのだが、1週間後か。

誰しもこのような経験があると思う。上司と同じオフィスで働いている場合は、もう少し楽かもしれない。上司の机方面の様子を常に伺い、コーヒーを淹れにカフェスペースに向かう上司の姿を確認。自分もあとについていき、「ちょっといいですか?」と声をかける。

在宅勤務だとこうはいかない。では、オフィス回帰でこの問題が解消されるかというと、そんなこともない。あなたの管掌メンバーが多拠点にいる場合は、結局話をするために会議室を抑えなければならないだろう(デスクの電話でもいいかもしれないが)。

自分は今、エンジニアリングマネージャーとして仕事をしているわけだが、転職してまだ半年ということもあり、比較的カレンダーの空きは多くある。これもかなり意図的に、カレンダーが埋まらないように気を遣って維持している。

マネージャーは普段は暇な方が良い。カジュアル面談や、採用面接はいつ機会がくるかわからないし、機会が来ればその直後に実施してスピーディにやりたい。メンバーが相談したいと思いついた当日に、1on1に呼んでもらえるくらいの空きをカレンダーに作っておきたい。突発的なトラブルが起きているからといって気軽に定例会を欠席してよいかと言うと、そもそも欠席して良い定例会ならはじめから出なくて良い。

前職の自分のカレンダーは、ブロックを埋めてもそのブロックが消えないテトリスのように、日程調整が困難な状態だった。

転職によって自分のカレンダーはグレートリセットされ、今度こそあの状態にはするまい...と誓っている。が、時間の問題という気もする。

いつになったら、窓際でソリティアをして暇そうにしながら、メンバーから給料泥棒と揶揄される理想的なマネージャーになれるだろうか(そもそも現代の日本にそんな人間は実在するのか)。