人生の見直し:つづき

昨日のやつは、別に急に世をはかなんだり老境に入って悟りに到達したりした結果というわけでは必ずしもない(そういう面もあるんだけどさ)。ただこんど引っ越しするので、引っ越し屋さんに見積もりにきてもらったら、「この本だけで段ボール150箱」と言われてすごい金額を提示され、ついでにそれを箱詰めする労力を考えたら、やっぱまあ、全部取っておくのもあまりにアレだろうというわけ。

で、少しずつ処分してるけれど、今日はジョナサン・キャロルを半分くらいは処分、ですねー。ミンツバーグ先生も嫌いではないが全部はいるまい。あー、穂花とか白石さゆり (まだ北条麻紀ではない)とかのDVDも出てきたが、まあ処分、だよなー。サウスパークは、どうしよう?メカストライサンドとかチンポコモンとかの回以外はいらないかなー。ナボコフもロレンス・ダレルも原書のほうはもういいや。処分するのも、中を開くと情が移りそうで冷酷に捨てるものと、最初と最後だけ見てから捨てるか、というものとがあって、その中でちょっと手に取ったのがマクニール『疫病と世界史』。昔、ダイアモンド『銃、鉄、病原菌』(だっけ?順番忘れちゃった)のネタの一つということで買っておいといたんだけど……

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)

捨てる前にぱらぱら見始めて、わなわな。え、ダイアモンドの元ネタとは聞いていたけど、なんかダイアモンドのあの本って半分くらいこれのほとんど引き写しじゃないの? つーかこっちのほうが、食べ物ないけど病気にならない北方生活と、食べ物豊富だけど病気まみれの南方生活の葛藤みたいなのを明確に出していて優れてるんじゃないの? ダイアモンドは置いておいてマクニールを処分するつもりだったけど、ちょっと逆にしたほうがいいかも、という気さえしてきた。

ということでこんなことをしていると、いつまでたっても減らないよー。バロウズ関連も、以前はバロウズが一言でも書いてればクズ雑誌でも買っておいておいたけど、もうそういうのも処分! キャシー・アッカーの原書とかも、もういいや。AKIRAの英語版も、マットグローニングのマンガとかも捨てる!ウォーラースティン氏ね!でもそろそろ、なんかもっと大きなカテゴリーであきらめないといけなくなってきた。ラテンアメリカ文学、一気に処分するかなあ。コルタサルいくつかとプイグと、カルペンティエール数点だけあればいいか。オクタビオ・パスやガルシア=マルケスはいっぱいあるんだけど、正直いってそんなに好きじゃないんだよなー。ケプラーやコペルニクスの本もいいや。それを言うなら、本だけじゃないなあ。昔、arduinoでガイガーカウンター造れないかと思って買っといたロシア製ガイガー管とか、それを言うならほとんど開けてない Meade の望遠鏡とか、モールス用電鍵とかロボットアームとかそっちのガラクタも、あと昔換装して、なんかに使うかもと思っておいてある500GBのHDDとか、どう考えても使わないよな。あとブローデルも、もういいや。ニーダムの中国の科学と文明も……