2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

環境エネルギー政策研究所なるところの FIT 翼賛論は怪しすぎ。

お勉強

日経 ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2012/01/10メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 71回この商品を含むブログ (4件) を見る「日経アソシエ」2012年2月号に、「2012年14の『大論点』」なる記事が出てい…

セン『正義のアイデア』：ホントならちゃんと紙面で書評して人に読ませるべきえらい本。

朝日新聞書評ボツ本 書評

正義のアイデア作者: アマルティアセン,池本幸生出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2011/12/01メディア: 単行本購入: 35人 クリック: 1,631回この商品を含むブログ (30件) を見る正月はさんで、えらくバタバタしていてちゃんと見ていなかったが、このセン『…

ガッダ『メルラーナ街の恐るべき混乱』：嫌いじゃないんだが、いま読む現代的意義はあるのか、といえばないと思う。

朝日新聞書評ボツ本 書評

メルラーナ街の混沌たる殺人事件 (フィクションの楽しみ)作者: カルロ・エミーリオガッダ,Carlo Emilio Gadda,千種堅出版社/メーカー: 水声社発売日: 2011/12メディア: 単行本 クリック: 65回この商品を含むブログ (6件) を見る『メルラーナ街』は長らく入手…

トウェンギ＆キャンベル『自己愛過剰社会』：言っていることはわかるが、長すぎるし治療法がショボ過ぎ

朝日新聞書評ボツ本 書評

自己愛過剰社会作者: ジーン・Ｍ・トウェンギ,Ｗ・キース・キャンベル,桃井緑美子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/12/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 63回この商品を含むブログ (6件) を見るいまのアメリカ社会は、個性重視とか自尊心を…

「カテゴリー」を持ち出しても話は変わらない：西村「プラスチックの木……」書評への批判を受けて。

書評

1. はじめに 昨日書いたものに対して、著者西村の弟子筋とおぼしき昆虫亀から反論・批判がきている。 西村清和『プラスチックの木はなにが悪いのか』への山形浩生氏の書評 - 昆虫亀 ぼくは「プラスチックの木はプラスチックであるからとにかくダメ」という西…

西村清和『プラスチックの木でなにが悪いのか』：だらしない印象論と詰めの甘い議論によるトートロジーしかない本

朝日新聞書評ボツ本 書評

プラスチックの木でなにが悪いのか: 環境美学入門作者: 西村清和出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/12/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 226回この商品を含むブログを見る情けなく空疎で無価値な本。一応論文集なんだが、扱われている問題は表題…

ハルバースタム『ベスト＆ブライテスト』：組織内で苦しんだ人なら身につまされる、いろんな意味で絶望の名著。

お勉強 書評

ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (Nigensha Simultaneous World Issues)作者:デイヴィッド ハルバースタム二玄社Amazon 読んだふりをしていた本をこっそりきちんと読み直すキャンペーンの一環で、ハルバースタム『ベスト＆ブライテスト』を読…

『清水アリカ全集』：空疎さにこそ本質があったバブル時代のあだ花。

朝日新聞書評ボツ本 書評

清水アリカ全集作者: 清水アリカ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/08/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 164回この商品を含むブログ (2件) を見る いま清水アリカの小説を読むのは、ある意味で幸せな過去の思いでにふけるような体験だ。彼の…