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1 タイトル、著者、前提、など 鶴岡法斎、1973年生まれというから、確かに著者略歴に言うように、「現在のサブカルチャー評論の分野では、最年少の部類に属する論客」であろう。もちろん、若さには何の意味もない。年長であることに意味がないのと同様だ。 ただし、「"70年代生まれ"の極私的漫画評論集」と(サブタイトル?)銘打ち、「わたしは/手塚治虫を/知らずに育った」・・・「手塚は知らないが/自分にとって魅力的な/マンガを/わたしは/たくさん知っている」と表紙内の吹き出しに綴っているこの本は、無意味なものである若さを特権化しようという意図に支えられている。上の吹き出し内の立場表明は「まえがき」でもそのまま繰り返されているが、「手塚治虫を知らない」ことに関しては、もう少し説明がある。 世代論は嫌いなのだが、自分より年上のマンガ評論家たちは手塚治虫という人間の黄金期をリアルタイムで感じていた。その経
モールスキン頌 柳原孝敦 いまどきの若いモンは形から入るんだよ。 もうだいぶ前のことだが、東芝のダイナブックだったか、何かのノートPCのTVコマーシャルで、こんなコピーが発せられていた。小坂一也が言っていたように記憶する。相手は野村宏伸だったか? いや、CMの話ではないのだから、出演者はどうでもいい。「形から入る」ことだ。当時まだ「いまどきの若いモン」だったぼくは、てやんでぇ、別に「いまどきの若いモン」でなくとも、人間、形から入るのが筋ってもんだ、と思ったものだ。ところが、今度はこちらが「いまどきの若いモンは」と言ってもおかしくない年頃となった現在、「いまどきの若いモンは形から入るってことを知らなくて困る」と説教を垂れたい衝動に駆られることがしばしばで、困ったものだ。……ま、ぼくが「いまどきの若いモンは」と言いたい衝動に駆られるとすれば、それは授業にかかわる局面に関することで、つ
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