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CES 2025
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appendix:年表・出典文献リスト・全てのリンク・人 名引き 哲学、宗教、文学、芸術、そして科学など、我々の全ての知的創造行為は「我々は何処から来て、何処へ行くのか」という疑問への探求ではないだろうか? 残念ながら我々は、こうした究極の問いに最終的な回答をだせる知的レベルに未だ至っていない。 この探求に必要なのは、あらゆる分野@の、それぞれの知を一つ一つ検証し、次にそれぞれ検証された知のパーツを結集し統合化を図ることだろう。 しかし、知のパーツは未完成であり、統合化への手法はその存在すら疑問というレベルにある。それ故、究極の理論を組み上げるのは、二重の意味で不可能な状態にあるといえるだろう。 今の我々に可能なのは、それぞれの理論を比較し、矛盾を探し、その根本的な問題は何なのか、なぜそれが問題なのか、どこが難しいのか、なにが欠けているのか、何処までが解かっているのかを問い、それぞれの理論
古典物理学の概念が原子の現象に適用できる限界を数式にあらわしたもの。 単に予測不能というだけでなく、原理的に未来は非決定なのだ。 原子の運動量と位置は同時に計れないとしたもの。 粒子の位置を測定する為には波長の短い粒子で測定しなければならない。したがって測定波の粒子の運動にぶつかり、観測対象の粒子ははじきとばされてしまい位置は測定できない。 逆に粒子の運動量を正確に測定しようとすると、波長の長い波をつかわなければならないが、今度は位置が正確につかめないというというもの。 これらは測定技術の問題ではなく、自然の法則なのである。それゆえ「原理」と呼ばれている。 問題はこの不確定原理を神秘性の根元のようにいいかげんなことをいうエセ解釈が多いことだ。 不確定性原理は「世界は予測できない」という証拠と思われ勝ちでであるが、実際はその逆だ。この原理は精度の高い観測を行うための秘策なのである。 例えば、
まず宇宙を支配する4つのエネルギーをなんだか知ってますか?それは「重力」、「電磁力」、「強い核力」、「弱い核力」です。 「重力」はつまり万有引力 「電磁力」は電気の力と磁気の力 「強い核力」は陽子や中性子といった素粒子をくっつける力 「弱い核力」は中性子がベータ崩壊して陽子になる時に働く力 このうち昔から知られていたものは電気の力と磁気の力です。でも鉄の棒にコイルをまいて電気を流すとどうなりますか?そうです電磁石になります。つまり電気と磁気の力は同じものなのです。これは19世紀初期に発見されましたが、マックスウェルによってきちんと物理学としてまとめられ、最初の力の「統一理論」が作られたのです。これは電磁石によって見事に証明されてますから、もう定理といっていいでしょう。 これ以来理論物理の世界では4つの力を統一していくことが大きな命題となりました。 アインシュタインもこの研究に晩年の30年間
ハンガリー生まれの思想家アーサー・ケストラーの造語で、ギリシャ語で「全体」を意味するHOLOSに「部分」を意味するONをつけたもの。 70年代に還元主義による閉鎖的な社会を打開するコンセプトとして注目された。 ものごとを分解、部品化しその階層構造化を分析する「要素還元主義」にも、全体がひとまとまりであると主張する「ホーリズム」のどちらの思考に属さない独自の世界観を主張した。 「純粋な部分」も「純粋な全体」も存在せず、全ては交じり合い、部分と全体を併せ持った「全体子」となっているという。 原書は「ヤヌスの双面」と題されており、ホロンの概念を理解しやすく説明するために、ギリシャ神の2つの顔をもつ神になぞらえて題してある。 この概念を理解するには、まず3つの階層を思い浮かべていただきたい。 例えば、元素、組織、器官を例にとる。中間の層は下位層に対して目的となり、上位層に対して手段となる。すなわち
1935年にもし量子論(コペンハーゲン派)の非局所性の解釈が正しいなら、つぎのモデルが完成するはずだ――と挑戦状がたたきつけられた。 アインシュタイン、ポドルスキー、ローゼン、連名による論文だ。 その論文の中に思考実験を3名の頭文字をとってEPR思考実験という。 実験の内容には2つの電子がまず用意される。 この2つの電子A,Bは、互いに逆のスピンがかかって、打ち消しあっているので、全体のスピンの和はゼロである。 このA,Bの電子の距離を徐々に広げていって、例えば、1光年も距離を取ったとする。 さてここで、Aの電子に磁場を加えて、スピンに影響(観測)を加えたとする。 すると、1光年離れた、Bのスピンはどうなるだろう? 相対性理論によれば、Bのスピンは最初から決まっており、Aの影響は受けない。 しかし、量子論によれば、Aの影響は瞬時にBに伝わることになってしまう。 相対性理論は光速を超えた情報
アインシュタインが1935年に量子力学に対立するかたちで、もし量子力学の解釈が正しいなら、つぎのモデルが完成するはずだ――と挑戦状をつきつけた。EPR実験である。 この挑戦状に対し、コペンハーゲン派はついに、とけなかったが、30年後の1964年 についにベルによって回答はにもたらされた。 相対性理論によれば光の速度より早く伝わるものはない。 しかし量子力学(コペンハーゲン派)によれば、非極性により、A地点で粒子の測定した結果は、瞬時にB地点の粒子に伝わる。 これをアインシュタインは忌み嫌い「薄気味悪い、遠隔操作」といっている こうした量子論への批判理論が正しければ、ある不等式が成立しなければならない。 しかし、実験の結果は、この不等式は満足されておらず、量子力学が正しいことが立証された。 これによってアインシュタインの最後の牙城「隠された変数」と量子力学の確率的予測が数学的に両立しないこと
さまざまなものを未来に望んでいる眼には、小さなことことは、じきに映らなくなってしまう。 無益な人生は、早く死んだも同じです。 自分自身の道をあるいて迷っている人のほうが、他人の道をまちがいなくあるいている人々よりも、私には好ましい。 すべての階級を通じて、一段と気高い人は誰か。どんなことを前にひかえても常に心の平衡を失わぬ人。 自己が自己であるために、支配することも服従することもいらぬ人間が、偉大な幸福な人間である。 あせりはあせりによって十倍も罰せられる。あせって目標を引き寄せようとすれば、それを遠ざけるだけだ。 君はどこもまでさまよい歩く気か、見よ、善いものはすぐ近くにある。 幸福をつかむことを覚えるがよい、幸福は常にそこにある。 誠実な君よ、何を信じたら教えてあげよう。生を信じよ、生の教えは雄弁家や書物よりもはるかによい。 喜びには悩みが、悩みには喜びがつきものだ。 苦しみが残してい
HOME=宇宙像の変遷と科学(‘04)=(TV)〔主任講師:二間瀬敏史(東北大学大学院教授)〕〔主任講師:中村士(国立天文台助教授)〕全体のねらい宇宙に対する見方を体系化した学問である天文学、宇宙論は人類文明の発祥と共に生まれ発達した最も古い学問の1つである。その歴史には現代科学の方法や思考の基礎となっている様々なアイデアがちりばめられている。また近年は宇宙論が他の科学へ影響を及ぼすことも少なくない。本講座ではそれらを時代を追って説明すると共に、現代の天文学・宇宙観にどう連なっているかを見てゆく予定である。 回テーマ内容執筆担当講師名(所属・職名)放送担当講師名(所属・職名) 1古代の宇宙観(1)エジプト・メソポタミア・中国・インド人類史上において、世界観・宇宙観がどのようにして誕生したかについてまず概観する。ついで、最も古く天文学が発達したエジプト、メソポタミアの天文学について紹介し、中
行動の決定論的規則は完全に予測可能な事象を生じる。本当だろうか? カオスには2種類の意味があるから気をつけておくれ。一つは哲学としての「全くの混沌」だ。複雑系では「カオス」は、ひどく予測不可能だけど基本的には決定論として使われる。 1961年こそ我々にとって悪夢の年だった。なにしろそれまで、未来未決定であやふやなのは量子力学の世界だけだと思っていたのが、我々の日常にも起こっていることが発掘されてしてしまったのだから。 カオスは1961年ローレンツという気象学者が発見した数学モデルであった。 彼が、天気予報を正確に予測しようとして、コンピューターで3回予測したろこと、3回ともまったく違う答えがでたところから疑問は始まった。 追求の結果、最初の予測は少数点以下が6桁でであるのに検算は小数点以下を3桁で計算していたことが原因であることが分かった。 従来数学では小数点の違いは、予測の精度の違いぐら
「光の干渉縞」の実験をしっているだろうか?200年以上も昔からこの現象は観測されていた。 しかし、近年デイビット・ドイッチェが全くあたらしい説明をした。 プラトテレス>まず二枚の壁を用意して、矢印のところに切れ目(スリット)を1ついれて、その隙間から光をあてて観るとしよう。 プラトテレス>奥の壁には、なにが映るかな? ソフィー>光がスリットを通り抜けて、そこだけ白い筋ができる。 プラトテレス>そのとおり。その時の、奥の壁には、1本の光の縞が映る。グレーのところは半影、黒は本影だ。 プラトテレス>では、スリットを1本から2本に増やしたとしよう。その時の奥の壁には? ソフィー>2本の光の縞が映るんでしょ? プラトテレス>はずれだ。光と影の縞模様に映る。 ソフィー>不思議だわ。 プラトテレス>それだけじゃない、スリットを4本に増やすと光の縞は半減してしまう。 ソフィー>一本交互に消えてしまってい
いちばん貴重な物 科学にとっていちばん貴重なものはなにか?相対性理論、量子力学? いやいや、そんな一つ一つの理論をとやかくいうつもりはありません。 いちばん貴重な物は科学自身に”エラー修正機能”が組み込まれているということです。 そして似非科学と決定的に違っているのは、本当の科学のほうが、人間の不完全さや、誤りやすさをずっと認識している点です。むしろ「人間は間違うことを断固として認める」ぐらい積極的な機能をもっているのです。 ですから、誤りを含んだ科学と似非科学はまったく異質のものなのです。 科学と希望 科学を大衆に伝えるのが下手だったり、伝える機会が少なかったりすると、すぐに似非科学がはびこり始める。 似非科学は本当の科学が与えてくれないような感情面の強い欲求に訴えかける。 人間というものは、絶対に確かだといえるものが欲しくてたまらないのかもしれない。しかし、確信の誘惑を断ち切るのは難し
チェスをするコンピューターがあるがこれは単純な算術の積み上げにすぎない、人工知能となる為には、算術的世界よりより深いレベルではそこでなにがおこっているのか本当に理解しなければならない。 知性をもった機械を生み出すことが、実現できないのは、論理的計算のアプローチによるものだからだ。非計算的事実の存在は「不完全性定理」として証明されている。 人工知能を考える時、まず我々の脳について考えることが必要だ。ここでは計算はどのようにはたらいているのだろう ? 人間の脳をニューロン単位で見ると、機械仕掛けに動いているのではなく、量子力学的な"ゆらぎの効果"を用いることで「判断」を可能としていることがわかった。つまり、我々は、予め結果が予測できる機械ではなく、将来に対して意志や決定の権利を持つことが出来る。 長い進化の過程で人間の脳は量子力学の不確定性を使った、現代科学の能力を超える機能を持つに至った。こ
万物のデザインの数学 自然界のデザインにはどこか共通したものがある。自己相似性という原理だ。これを数学的に表現しようというのがフラクタルだ。つまり同じ式の繰り返しから自然界のデザイン生成をしようというものだ。 この手法は、特に新しいものではない。こうした自己相似性により複雑な図式が生成されることは昔からコッホ曲線やシェルビンスキーのカーペットなどとして知られていた。それがコンピューター・シミュレーションの導入により急速に発達したというのが最近の動きだ。 コッホ曲線 →MIXIへhttp://mixi.jp/view_bbs.pl?id=11635272 1)まず線が一本あったとさ。 2)線の真ん中3分の1を三角におる その線をまたおる するとこんなに複雑な雪の結晶のようになる シェルビンスキーのカーペット →MIXIへhttp://mixi.jp/view_bbs.pl?id=116353
生命・進化から経済・産業・企業まで、これこそ21世紀の科学の基礎となるだろう。 しかし英知の結集はときには無知さえ生むのである。 式ではこうなる。では自然界では? 定義 複雑なものを単純化せずに受け入れる。細かく分断しても単純にならないこと。 予測と原因 還元主義は完成物からそれを要素分解していく、ダウンの発想であるが、逆に要素より全体を把握できるか(未来を予測)できるかを問うアップの発想も必要である。 この研究は、現在では複雑系として、要素よりの予測をしても結果を推論することは不可能であるという結論をだしており、したがって結果から原因を予測することも推論にすぎないとしている。数学的にはカタストロフィー、フラクタル、カオス、などに支えられ(ファジーやニューロもそこから派生したものである。)物理学、生物学、経済、社会の分野に広く応用しよとしている。 複雑系からの7つの知 1)全体性の複雑化す
生物の起源、成長などのシステムを考察し、そこから物理的、心理的、社会的に普遍的に一般化できるシステムを立論するもの。 最初は機械論と生気論の論争がきっかけとなった。しかしこの対立構造自体が間違いとして、やがて、還元主義批判へと発展する。 還元主義に対する最初の突破口は有機構成である。 そして次々に第2世代、第3世代システム論が登場する。
このサイトは、 放送大学受講時のMY NOTEです。放送時のフリップ ・パターンが キーワード検索できます。 印刷教材と放送授業の中間資料として予習・復習に。
認知心理学、認知科学、(認知科学とは「人間の知性」を研究して「知性をもった機械」の開発に応用しようというものである。)そして人工知能に決定的な影響をあたえた概念がアフォーダンスだ。アフォーダンス理論によれば、私たちは「眼でみているのではない」し「耳で聞いているのもない」。極端な言い方をすると「見させられている」「聞かされている」のである。 もうちょっと平易な言い方をすると大地は歩くことを支え、椅子は座ることを支持する、といったアフォーダンスを備えているといわれる。 ケプラーの知覚理論 かのヨハネス・ケプラー(1571~1630)は、知覚理論の面でもその先駆者であった。そして当時は彼の「小人理論」が広く流布していたのである しかしこの方面の研究は現代でも難しいが、当時のケプラーの理論は、甚だ稚拙なものだった。 簡単に説明すると「外界のイメージが網膜に結像して、その網膜を頭の中の小人が見ている
エントロピーの法則だけに従えば、世界は停止しつつある。 なぜこの宇宙には秩序や構造があるのか?その創造はなぜなされるのか? 原子は放っておけば、無秩序に向かうとされるが、実際には放って置かれている原子などあるのだろうか? どこかおかしい…… 少なくとも生物学的な世界はますます成長し組織を失うのではなく、より組織化されつつあるではないか! こうした疑問を持ち続けた化学者がいた。イリヤ・プリゴジンである。物理学と生物学、可逆な時間と不可逆な時間、秩序と無秩序、偶然と必然を一つの枠組みにいれてその相互関係に注目するとき、雄大な理論が作られた。それは議論にあたいするのは当然だが、この場合はさらに強力で威厳のあるものとなった。彼はその研究である「散逸構造論」で1977年にノーベル化学賞を受賞した。相対性理論、量子論以来の最重要科学的発見とされている。 ニュートンのモデルも当時の知的ゆらぎから派生した
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