シェフとしてフランスの高級シャレーで働いた経験を持つソフィー・クラウザーさんは当時、騒がしいバーの地下に寝泊まりしていた/Courtesy Sophie Crowther (CNN) フランス・アルプスのスキーリゾート、レ・ジェで迎える1月の寒い朝。時刻は7時、日の出までには1時間ある。だが目覚ましに気付かず寝過ごしたソフィー・クラウザーさんは、凍った山道を駆け上っていた。25人の豪勢な宿泊客に朝食をつくるためだ。 山での仕事はこれが初日。つい2~3日前、高級シャレー(貸別荘)の料理人として派遣されると連絡を受けたばかりだ。前夜に開いてもらった歓迎会の大騒ぎがまだ耳に残るなか、何も知らない客たちの待つ貸別荘までたどり着いた。 クラウザーさんはCNNに、「お客のベーコンエッグをつくりながら、ほんとに吐いていた。不適切だけど」と話した。 華やかな「シャレーガール」の、あまり華やかでない日々の現