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昔から私はどうも物事を分類的に捉えるのが嫌いです。生物の分類(〜類)とかは超嫌いな分野でしたし、好きな理数系科目でも分類系は非常に嫌いでした。分類的に捉えると単純に覚える量が多くなりがちでどうしても丸暗記になってしまうこと、物事を上から押し付けられたクライテリアでバッサリ切るのが嫌いだったためでしょうか。現代の疾病も基本はカテゴリー化されているので、正直覚えるのには苦労します。 ただ、遺伝子を扱った研究をした経験から言うと、このカテゴリー分類というのはあまりに病態の本質を見逃している気がしてなりません。単一遺伝子や単一病原体によって発生する疾病であればカテゴリー分類は十分に正当性を持ちますが、多くの病気は多遺伝子疾患であり、環境要因も様々です。いくつもの遺伝子のSNPによって総合的な病気のなりやすさ、なりにくさが数直線上にプロットされており、そこにさらに環境因子によってパラメータをいじると
精神科を勉強しているとそれぞれの病気について「これって自分のこと?」と思えてくる節があって(特に単極性気分障害とか多い)、私の某親友なんかは「統合失調症」が少し当てはまるかも、なんて言っていましたが、個人的には人間ってものは、どこかに必ず心の異常を抱えているものだと思うんです。その逸脱度が大きいか小さいか、それで病気かボーダーか健常かどうかが分かれてきます。統合失調症(旧・精神分裂病)は大雑把に言って100人に1人がかかる病気。医学部1学年に1人いてもおかしくない。それほどcommonな病気ですから、その傾向がある人ならすぐ周りにいてもおかしくはないですね。(もっとも入学時の面接で明らかな統合失調症は弾かれるので、一般集団よりは少ないかもしれません) 僕の場合は最近は2週間続く抑うつなんかもないし、統合失調症や双極性気分障害の傾向もなく、安心していました。ところが、とある授業を受けて以降、
中川事件の続編ですが、やむを得ない薬の副作用は全然恥ずべきこではありません。「運が悪かった」「服用の仕方を間違えました」で済む話です。あれで日本のイメージを変わるなどと論じる海外メディアがいるとすれば、そいつらは最も無能で、どうしようもない連中なのですから無視しておけばいいのです。たかが一人の大臣の一場面をもってして、1億人以上いる日本人を判断できないのは数秒考えたら分かる話ですから。 それよりも、医学生の立場からすれば、日本が最も恥ずべきことは、中川氏を含めて「風邪薬で風邪は治る」だとか「風邪には抗生物質が必要」とか、あるいは「薬は増やせば治りが早く治る」と考えている国民が未だに大多数いるという惨めな現実です。 風邪の原因の90%はライノウイルスやアデノウイルス等ウイルスによるもので、その場合、抗生物質は効きません(二次的に細菌感染を起こした場合は処方することはありますが)。それどころか
恐れていたというか、いずれこうなるだろうと予想していた動きが出てきました。 医師を全国に計画配置、医療改革で読売新聞社提言 読売新聞は編集委員が、厚労省の各種委員会の委員(メディア代表)を務めるなど、医療行政に対して非常に密接な関係を持っている新聞なのですが、その新聞がここまではっきり医師不足対策について総合的な意見を述べる、というのは前例がないのではと思います。厚労省も完全無視というわけにはいかないでしょう。 彼らの意見は「医師を計画的かつ強制的に配置する」というものです。すなわち、各科の定員を地域ごとに定め、たとえば皮膚科に人が殺到して内科や外科がいない、あるいは都市の大病院に研修医が集中して地方にほとんどいない、というような状態を「定員」の力で防ごうというものです。まぁ、海外ではほとんどの国で似たような制度があるわけで(アメリカなどは専門医資格にも厳しい定員があるようです)、今まで日
この短い人生の中で、幸か不幸か、何度か社会を騒がすような大事件を身近に見てきていつも思うことは、不祥事とか事件とかってのは日常と紙一重ってこと。世間は、とんでもない悪人がしでかしていると思い込んでいるようだが、それこそ世間知らずも甚だしい。 ひょんなことから連鎖的に、あるいは惰性で不祥事とか事件というのは起こっていく。きっかけはほんのちょっとしたこと。偶然が重なることでこういった事件は起こる。ある意味で自然の神秘のようなものに近い。必然的なものも全く見いだせないわけではないが、それは物事がある程度進み始めて、止めるに止められない状況になってからでないと見分けるのは難しい。組織の誰も止められない。惰性と自然の法則で物事は進んでいく。 ブログとかでそういう事件を見つけては、マスゴミと一緒になって自分が正義になった気で批判とかをしている奴をみると、こいつ本物のバカだな、と笑ってやりたくなるものだ
日本人に多い平等主義をゆがめたひがみ感情、恨みねたみ感情を何度も指摘したんですが、やっぱり医療崩壊の真の原因がこれのような気がしてきました。 バブル崩壊→一般市民の平均給与低下→いわゆる既得権益が顕在化(本当は単に周りが下がっただけで、実は適切な報酬なのだが)→ひがんだ日本人の攻撃対象はお役人→マスコミの役人バッシング→役人の給料下げ→役人がひがむ→役人にとって顕在化した既得権の低下を画策→次なる攻撃対象は自ら財源などを管轄下に置く教師と医師→マスコミ、市民と結託して教師バッシング、医師バッシング→教育崩壊、医療崩壊→ようやく、崩壊に気付いて今に至る この構図、間違っているようには思えないんですけどね。その場限りの感情ばかりで、システム全体を考えないバカな日本国民が招いた当然の結末のように思えてきました。教育にしても医療にしても。 そもそも、役人の平均給料を一般国民の平均給与にあわせるとい
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