本格的に考察しようとすれば、時間も労力も大変なことになるだろうから、気になったところを思いつくままに書くだけ(ツッコミ歓迎)。 本の中で平尾道雄著『(増補新版)高知藩財政史』で紹介されている享保八(1723)年度の高知藩の「食糧生産と消費を対照した」記録(「板垣氏自家雑記」)の読み下しが載っている。 覚 一.地高 33,8800石……土佐の大積[おおよその計算] 内 24,7800石……本田・畠とも 9,1000石……新田・畠とも 右[上の]作法[つくり方] 田方23万石にして,(本田のうち4分の3が田として,それに新田の4.5万石を加えた。) 出来物,左[下]の通り。 一. 米 27,6000石……ただし,1反につき1.2石の計算 一. 麦 12,0000石……ただし,夫食[農民の食料]につかまつるときは,麦2升を米1升の積もり[つまり米6.0万石分] 一. そば7,400石くらい……1