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TEDはちょうど1週間前の6/27に、TEDトークをウェブで公開し始めてから5年が経ったと発表しました(TED Blogより)*1。当初は6つのスピーチで始まったウェブ上TEDトークも、今ではほぼ1,000に達し、またこの5年で合計5億回の視聴があったそうです。 これまでに最もよく見られたTEDトークのデータも紹介されています(こちら)。TEDのサイト、YouTube, iTunes, 貼り付けやダウンロードの回数などを集計したものだそうです(2011年6月27日時点)。自分の知る限りでは、TEDが公式にこのようなデータを発表するのは初めてではないかと思います。ここでは上位20のトークが紹介されていますが、トップ5は以下の通りです。 1.ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」 (2006): 8,660,010 views 2.ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作
ラジオ番組、アルジャジーラなどのニュースチャンネル、そしてUSTREAMなど、映像や音声を映像をナマで配信する「ライブストリーミング」は大分と一般的に行われるようになりました。でも今日紹介するのは、雑誌をナマで作ってしまおうという「ライブマガジン」の試みです。 世界の各地で独自に行われているTEDxイベントのひとつ、TEDxMaastrichtが最近開催されました。Maastrichtは、EU誕生の契機となった「マーストリヒト条約」でその名を知られるオランダの都市です。このTEDxは、ちょっとした話題になりました。Live Magazinesという地元オランダの企業*1と手を組んで、イベントの模様をその場で雑誌形式のコンテンツにしてウェブで公開するという試みを行ったからです。 そのウェブマガジン(これは英語で書かれています)がこちらです。 http://www.livemagazines.
このブログを始めて3年が経ちました。最初のエントリで書いたコンテンツとディストリビューションの関係を、今のタイミングでもう一度考え直してみたいなと、しばらく考えつつそのままにしていたのですが、この機会に取り上げてみたいと思います。 「Content is King」−優れたコンテンツを押さえたものが、最も大きな力を持つ。これは、ジャーナリズムからエンターテインメントまで、メディアの世界で広く言われてきたことです。しかし近年、「コンテンツではなく○○こそがKingである」といった主張もされています。 偶然なのかどうか、"○○"にはコンテンツと同じく"C"で始まる単語が入ることが多いのですが、例えば次のようなものがあります。 ・Context is king [コンテンツが置かれた文脈・意味合い] ・Communication (あるいはConversation) is king [コンテンツ
前回紹介したTEDの電子書籍TED Books、購入した1冊を読み終わりました。読みながらこのTED Booksという取り組みについて感じたことを簡単に記します。 まず、クリス・アンダーソンがTED Booksの特長であるとした「短さ」ですが、これは確かに斬新で、普通の読書とはひと味違った印象を受けました。 僕が読んだのは、第一期に発行された3冊の中で一番短いGever Tulleyの書籍(31ページ)です。英語を母国語とする人の3〜4倍ぐらいは時間がかかっていると思いますが、1時間半程度で読み終わりました*1。 英語ネイティブの人の感想とは違うかもしれませんが、僕の感覚でいうと、英語で書かれていてもこれぐらいで読み終われるのであれば、他の作品も読んでみようかという気持ちになります。英語力が十分でない非ネイティブにとっては、通常の長さの英語の本を読むのは時間的にも労力的にもかなり大変です。
TEDが電子書籍「TED Books」の刊行を発表しました。第一弾として、TEDカンファレンスにスピーカーとして登壇したことのある3人の、著作がAmazonのKindle Store上で刊行されています。タイトルは以下の通りです。 「Homo Evolutis」 Juan Enriquez & Steve Gullans 「The Happiness Manifesto」 Nic Marks 「Beware Dangerism!」 Gever Tulley これらは、TEDトークのテキストを書き起こしたものではなく、新たに書かれたものだということです。 TEDのウェブサイトに出版の経緯や目的が記されています(こちら)。通常の本の三分の一程度もしくはそれ以下の長さ(上記3冊をは上から58、40、31ページ)で、アメリカでは1冊2.99ドルで購入することができます。日本だと、Kindleで一般
アーティストによる先進的なUstreamの利用が広がりつつあります。先月行われた宇多田ヒカルの公演のUstreamによる無料配信は大きな話題になりましたが、海外100の国・地域を含む34万5千のユニークユーザー、最大で10万以上の同時アクセス、計104万のページ・ビューを集めたそうです(AV-WatchやIT Mediaの記事などを参照)。また、坂本龍一はあす9日に行われる韓国での公演をUstreamで配信することにしています(ナタリーの記事などを参照)。 一般人とは状況が大きく異なりますが、こうした有名人による「個人」をベースにしたライヴストリーミングの広まりは、テレビとネットの関係を中心にしたメディア環境の今後に大きな影響をもたらし得るものではないかという気がしています。今回はそんなテーマで感じたことを書いてみます。 音楽の動画を気軽に見る手段としては、YouTubeが今でも圧倒的な人
直近の2回のエントリ(こちらとこちら)で、学びの場としてのネットについて取り上げましたが、その過程で気になり始めたことがあります。それは、「Open Learning」と「Open Education」という言葉についてです。 これは、ネット上で学習の機会やリソースに対するアクセスを広く公開する動きを指す言葉です*1。直近2回のエントリの中では自分でも特に両者を区別していなかったのですが、段々とこれらはそこに含まれる意味合いやポジショニングが違うのではないだろうかという感覚が生じてきました。そこで今回は、この2つの言葉が持つベクトルについて、自分なりに感じたことを書いてみます。 結論を先に述べると、個人的には、「Open Learning」を推進するためのひとつの有力な手段として「Open Education」があるのではないかという気がしています。金銭面や時間、場所など諸々の制約を取っ払
メディア系の製品やサービスでは、この5〜10年ほどの間に「I」や「You」といった名前を冠したものが大きな勢力を持つようになっています。製品やサービスの名前には、それに込められた思いやコンセプトが色濃く反映するものです。こうした「人称代名詞」とネット上でのサービスについて、かなり荒い考えですが、思いついたことを書いてみます。 「I」のメディア 「I」のつくメディアの製品・サービスといえば、まずはiPodとiTunesです。これらは楽曲の購入や携帯機器への取り込みの仕方をガラリと変え、ユーザーの自由度を飛躍的に高めました。セットになった2つの「I」で、"自分仕様"の携帯音楽プレイヤーが簡単に作れるようになったのです。 それ以降も、AppleはiPhoneやiPadなどを出して行きますが、他社でも、BBCがオンデマンドによるネット配信サービスをiPlayerと命名し、任天堂も最新型の携帯ゲーム
ビル・ゲイツがカリフォルニアのTechonomyという会議で語った「ここ5年以内に、最高の教育リソースは無料でウェブ上に現れてくることになるでしょう」という言葉がちょっとした話題になっているようです。ゲイツの発言の要旨はTechCrunch Japanの記事(こちら)で見ることができますが、そこでは、高等教育についてゲイツが「MITから与えられた学位であれ、ウェブから学んだものであれ、いずれも正統な評価を与えられるべきという考え」を持っていると述べられています。 このゲイツの発言と関連して、ネットが学び、特に高等教育に与える影響を考えさせられる記事を最近立て続けに読みました。そこから思いついたことを書いてみます。 まずは、講談社のサイト「現代ビジネス」に書かれた『世界初、学費無料のオンライン大学、ユニバーシティー・オブ・ザ・ピープルの試み』という記事です(こちら)。ここでは、正にゲイツの言
前回はアメリカのHuluのことを取り上げましたが、イギリスでは新聞「The Times」がウェブサイトでの記事閲覧を有料化して2週間程度となりました。Paid Content UKの記事(こちら)によると*1、無料お試し期間に登録した人が15万人いて実際にお金を払う登録者となったのがこれまでに1万5千人、iPadのアプリを購入した人が1万2500人程度、とのことです。 数の多寡はおいておくとして、有料化された「The Times」のサイトを覗いて第一に感じたのは、大きな違和感でした。 http://www.thetimes.co.uk/tto/news/ トップページは他の新聞のサイトと変わらず見出しやリードが普通に出ているのに、そこから記事をクリックして読み進めようとするとリンクがブロックされ、有料サブスクリプションを薦める画面がポップアップで出てくるのです。その落差に対するフラストレー
アメリカでHuluのサブスクリプション式有料サービス「Hulu Plus」のベータ版が立ちあがってから10日あまりが経ちました。レビューなども出始めてきたので、そのあたりも含めて少しまとめてみます。 Huluによる発表(こちら)によると、「Hulu Plus」の概要は以下のようなものです。 ・月額の利用料 9.99ドル。 ・Huluで提供しているテレビ番組のほとんどについて、最新シーズンの全てのエピソードを視聴できる(通常版Huluの場合は、直近の5エピソード程度のみ)。 ・X-FILE, Law and Order, Ally Mcbealといった過去の作品の全シーズンや、継続中のドラマGrey’s AnatomyやDesperate Housewivesなどのこれまでの全エピソードを視聴できる。 ・iPadやiPhone(3GS, 4)でも見ることができる(通常版HuluはPC上でのみ
今日、出先でたまたま「RT」と左上に大きく書かれたタブロイド版の新聞のようなものを見かけて、これは何だろうと手に取りました。よく見てみたら、毎日新聞が明日(6/1)創刊する「毎日RT」の見本版(5/30版)でした。 「毎日RT」は、毎日新聞のサイトに掲載された記事と、それに関連するツイッターのつぶやきを融合・再構成して紙面に落とした新しいタイプの新聞です。公式サイト(http://mainichi.jp/rt/)での説明を一部引用します。 「MAINICHI RT」は毎日新聞社がネットユーザーと作る新たな媒体です。過去24時間(休刊日の翌日は過去48時間)に毎日jpで読まれた記事をピックアップ。ツイッター(@mainichiRT)のコメントとともに掲載し、リアルタイムのコミュニケーションを目指します。毎日jpの検索ランキングやツイッターで話題になったトピッスも紹介します。転載してもよいつぶ
先日はTEDのオープンTVプロジェクトについて書きましたが、今回は自分が最近見た日本語字幕付きのTEDトークの中から、このブログでも取り上げているような話題と関連していて面白いなと感じたものをいくつか紹介します。 ●ジョナサン・ジットレイン「親切に支えられたウェブ」 (原題:Jonathan Zittrain: The Web as random acts of kindness) 昨年出版された本『インターネットが死ぬ日』の著者による講演です。本職はハーバード大の法学者。上記の本の紹介文では「いわゆる『エルドレット対アシュクロフト訴訟』ではローレンス・レッシグとともに著作権延長に反対する論陣を張ったことで知られる。」と書いてありますが*1、レッシグがハーバードに移った今は同僚でもあります。本ではどちらかというとネットの将来に警鐘を鳴らすような内容が主だったのですが、TEDトークの方ではむ
日本でもiPadの予約が開始されました。個人的にはすぐに購入するかしばらく様子を見るかまだ考えていたところなのですが、ボストン在住のジャーナリスト・菅谷明子さんのブログに書かれていたiPad体験記を読んで、ぐっと心が動かされました。 Harvard Square Journal ~ 「究極の大学街」で考えるあれこれ 「ボストン発、iPad体験記: 家族の会話と知の創造の場である食卓に溶け込む魅力」 すごく興味深いエントリなので是非お読みいただきたいのですが、ここで菅谷さんは、食卓やリビングなど家族が顔をそろえる場所にiPadを持ちこむことで、何気ない会話のとっかかりをすぐにiPadで拡張することができ、それによって家族の絆を強めたり会話をより豊かなものにするといった効果が生まれ得るといった趣旨のことを述べています。 印象に残った箇所を2つ引用します。 iPad の利点は、家族がお互いの顔を
昨年このブログでTEDのことを書いてから(こちら)、間もなく1年になります。元々好きだったTEDがユーザーによる有志のボランティア字幕翻訳を始めるということで、これは面白いと思って書いたエントリでしたが、その後オープン翻訳プロジェクトは大きく成長し、今日(2010/5/6)現在で総計6906本のTEDトークが75の言語に翻訳されています(TEDのサイトより)*1。登録しているボランティア翻訳者の数は2665人。プロではない人たちの参加も多いのではないかと思いますが、この1年足らずの取り組みでTEDは世界有数の「翻訳者集団」を作り上げたと言えるのではないでしょうか。本当に面白い試みだと思います。 そしてこれに続く取り組みとして、つい先日「TEDオープンTVプロジェクト」が発表されました。詳しい内容はTEDサイトのこちらのページに書いてありますが、これは希望する世界の放送局にTEDトークを無料
このところほとんど話題に上ぼることもなかったHuluの国際展開ですが、かなり実現が厳しくなってきています。国際展開の第一歩になるだろうと見られていたイギリスで、Telegraph紙が"Hulu 'abandons UK plans' after broadcaster talks collapse"という記事を載せました(こちら)。それによると、ITVを始めとするイギリスの地上波民放との間で番組提供の話が上手くまとまらなかったため、イギリス進出をあきらめる訳ではないけれど当面の間は見送らざるを得ないという状況になっているようです。 Huluはサービスの開始時から今までずっと「アメリカ国内限定」のサービスでしたが、当初からいずれは国際的に利用できるようにしたいという意図をはっきりと表明しており、そのための人材募集なども行っていました。 関連エントリ:「着々と国際化の準備を進めるHulu」(2
先日、徳島県にある神山町のNPOグリーン・バレーのウェブサイト「イン神山」に載っていた「神山写真帖」(こちら)というページを見ました。町の人々が撮った神山の写真にタグをつけて整理し、簡単なキャプションとともに公開しているサイトです。古いものでは100年前の写真が公開されていて、同時に現代の写真も随時更新されています。これを見て非常に興味をそそられました。それが、今は他にあまり行われていない「ネット上で世代を超えた『縦方向』のつながりを生み出すためのコミュニティ・ベースの試み」であるように感じられたからです。以前からぼんやりと頭の中にあったことなのですが、ネットを通じた「縦」と「横」のつながりについて考えて見たいと思います。 mixiやFacebook、Linkedinといった現在花盛りのSNSは、基本的に横、あるいは水平方向につながりを広げていくために使われています。「友人」を増やし、「キ
週末からいろいろなiPadのレビューや使った感想などを読んできました。自分で触った訳ではないのであくまで二次情報をもとにした印象ですが、こんなことを感じました。確かにiPadは電子書籍リーダーでありスクリーンの大きな動画再生機でありゲーム機でもあるけれど、このデバイスは情報やコンテンツのインプットだけでなくアウトプットも考慮に入れて作られているため、働く人々の「プチ・ノマド化」を後押しする可能性があるのではないか、と。 日本のTwitter利用率は8.2%どまりだったという富士通総研の調査が少し前に話題になりましたが(CNET Japanの記事などを参照)、実際に日々の日中帯に幾度もTwitterでつぶやける人の数は、その8.2%の中でもさらにごくわずかなはずです。フルタイムの仕事を持つ人の中では、ジャーナリストや研究者、経営者、ベンチャーで働く人々などが主でしょうか。興味深い情報や意見を
いよいよアメリカではiPadが発売されます。どんな感想や反響を呼ぶのか気になりますが、すごく地味なところで個人的に関心を持っていることがあります。iPadの登場により、iTunesやiPod,iPhoneなどがこれまで育ててきた「話し言葉の音声コンテンツ」とでも言うべきものはどんな影響を受けるのだろうかという点です。 iTunesとiPodが音楽ビジネスに地殻変動をもたらしたのは周知の事実ですが、その一方でこれらは、音楽ではない"話し言葉"の音声コンテンツのあり方も大きく変化させました。Podcastによるニュースやラジオ番組、あるいは個人発の音声コンテンツの配信が最も思いつきやすい例だと思いますが、ビジネスという面から考えると、有料配信されるオーディオブックの市場に与えた影響も見逃すことができません。オーディオブックは英語圏では日本よりもずっと普及しているとはいえやはり地味な存在ですが、
ジオメディアに対する注目は主にマーケティング・ツールとしての可能性と娯楽性の高さという2つの側面から来ているのではないか、という話の2回目です。前回はマーケティングのことを取り上げたので、今日はジオメディアが持つ娯楽性とその影響について考えてみます。 FourSquareやGowalla、Geocachingなどのジオメディアは、ソーシャル・ネットワーキングの要素を持ちながらもサービスの根幹にゲーム性が組み込まれています。同じ場所に何でもチェックインすると称号がもらえたり、宝探しや宝隠しをしたり、アイテムを交換したり。ユーザーを惹きつける工夫はそれぞれですが、リアルの世界と密接に関わったエンターテインメントとネットワーキングをウェブ上で、主にiPhoneなどのスマートフォンを使って楽しむことができるというのがジオメディアの大きな特徴です。前々回のエントリ(こちら)で触れたように、FourS
前回もFourSquareなど位置情報系サービスのことを書きましたが、こうしたジオメディアに対する注目が最近高まってきているのは、それがマーケティング・ツールとしての可能性と娯楽性の高さを兼ね備えていることに大きな理由があるという気がします。人の集まるところに企業が目を留めるのは当然ですが、たしかにジオメディアは従来のウェブ上の無料サービスとは少し違った要素も持っているように感じるのです。2回に分けて、そんなことを少し書いてみたいと思います。 今回はビジネスから見た側面についてです。2週間ほど前、FourSquareはユーザーの「チェックイン情報」*1を数値化した分析ツールを900ほどの企業やお店(businesses)に提供すると発表しました(New York Timesの記事などを参照)。記事に載っている分析画面の写真を見るとわかりますが、その場所への総合的なチェックインの回数やユニー
最近、位置情報を利用したジオメディアと呼ばれるサービスが大きな注目を集めています(はてなブックマークニュースの記事などを参照)。アメリカではFourSquareというサービスが人気を集めてきましたが*1、最近は競争が激しくなってきています。 最近のNew York Timesには「Facebookも来月からジオロケーション分野に参入する」とする報道が載り、一方でFourSquareのCEO・Dennis Crowleyは「Facebookは大きくなりすぎて、実生活で親しくない人も大量に友人登録されているから、リアルな場所に出かけて"チェックイン"するFourSquareのようにはなれない」なんて言っていたりして(Silicon Alley Insiderの記事より)、これからの展開が非常に興味深いところです。 ・New York Times(2010/3/9), "Facebook Wil
2か月ほど前に「コンテンツとコミュニティ」というエントリを書いてから(こちら)、この両者の関係が気になっていたのですが、最近読んだ須田和博さんの『使ってもらえる広告〜「見てもらえない時代」の効くコミュニケーション』という本で気になるひと言を見つけて、また少しそんなことを考えてみようかなと思いました。 使ってもらえる広告 「見てもらえない時代」の効くコミュニケーション (アスキー新書) アスキー・メディアワークス 2010-01-08 売り上げランキング : 1505 おすすめ平均 使ってもらえる広告、選択肢の中でひとつのカタチだとは思う。 第六章を読むべし バイラル・ループ Amazonで詳しく見る by G-Tools 簡単に本の紹介をすると、これは博報堂で働く広告のプロが、今の時代にユーザーに訴えかけることのできる広告のスタイルとは何かということを考えて書いた本です。その結論は、本のタ
THE SECOND TIMESに載っていたFacebook上の「音楽系ペットアプリ」についての記事を読みました。 "音楽を聴くと元気になる音楽系ペット育成Facebookアプリ「Music Pets」" 普段こうしたゲームというのはあまりやらないのですが、音楽と仮想ペットの組み合わせというところに心を惹かれて試してみることにしました。アプリ自体はものすごく面白いというものではありませんでしたが、そこから「こんなサービスがあればいいのにな」というアイデアがいろいろと沸いてきました。取りとめのないつぶやきのようなものですが、140文字には収まりそうにないので、エントリにまとめてみました。 「Music Pets」のページはこちらにあります。 http://www.facebook.com/musicpets Facebookにログインしてこのアプリを開くと、ちょっと可愛いような気持ち悪いよう
AppleがiPadを発表しました。この製品に対する期待や不満などが各所で述べられていますが、ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)のブログには「iPadを警戒しなければならないのはAmazonではなくてComcastだ」という分析が載っていました。動画のネット配信という観点からすると、非常に興味深い意見です。 Harvard Business Review, "The iPad Showdown: Apple Versus Comcast" (2010/1/28) ここでは、Apple製品の優れたユーザー・インターフェースやiTunesなどを通じたコンテンツ配信の実績とアメリカのケーブルTVの使いづらさやサービスの悪さを比較し、iPadの発表を「融通が利かず格好悪いケーブルテレビと柔軟でインタラクティブなウェブの間に新たな動画配信の戦線を開くことになる」と評しています。 HBRの記事は
年末年始に気になった記事とスライドを1件ずつ紹介します。 まずはNew York Times 12/27付けの"Adding Fees and Fences on Media Sites"という記事です。2009年を振り返ってネット上のニュース記事や雑誌、書籍、動画などを有料化しようとする大手メディアの試みが始まっていることを示しつつ、それはプレミア感のある一部エンターテインメント・コンテンツや「いつでも、どこでも、どんなデバイスでも利用できる」といったアクセスの利便性など、明らかな価値がなければ簡単に成立するものではないという専門家の意見も紹介しています。有料/無料の間で揺れるアメリカでのネット・コンテンツ・ビジネスの動きがよくまとめられている記事だと思います。 もうひとつは、Slideshareにあった「Content and Community」というプレゼン資料です*1。 Cont
Appleがサブスクリプション方式のネット動画配信に乗り出そうとしていると報じられています。情報の大元はWall Street Journalの記事(こちら)ですが、ここは登録していないと全文表示しないので、Financial Times("Apple looks at internet TV foray")やZD NET("Apple's push into subscription TV: Why it will be a tough sell")などが参考になるかと思います。 それらによると、AppleはCBSやディズニーなどと交渉してネット上でテレビ番組のサブスクリプション配信サービスを立ち上げようとしているとのこと。そしてこれは当然、来春にも発売ではないかと言われているAppleのタブレット型PCとも連動しているはずだと予測されています。 先日、電子ブックリーダーの多機能化に期待
GEからNBCユニバーサルをの経営権を取得することで最近大きな話題を呼んだアメリカ最大のケーブルテレビ運営会社(MSO) Comcastですが、今度は「TV Everywhere」計画を全米で本格的に展開するという発表を行いました。New York Times(12/16付 "Comcast Introduces a Streaming TV Service")などで報じられています。 TV Everywhereのことは以前にも書きました(こちらやこちら)。当初はTime Warnerがこの名前を使っていたのですが、最近では、無料ネット動画の普及がケーブルテレビの利用者を減らすことを危惧したアメリカの大手ケーブル・オペレーターたちが打ち出した「ケーブルテレビの有料加入者にネット上でも番組などをストリーム配信するサービス」を総称してこう呼ぶことも増えてきたようです。 新しいサービスは、"Fa
AmazonによるKindleの世界展開、Nook (Barns&Noble)の発売開始、ハーストによる「Skiff」計画の発表(AFPの記事などを参照)、さらにはAppleが来春にもタブレットPCを出すという噂など、電子ブックリーダーを取り巻く環境がこのところにわかに沸騰してきた感があります。 KindleもNookも日本では基本的に電気店などには置かれていないので*1その機能や使い心地を直接体験するのがなかなか難しいのですが、先日たまたまNookのモデル機に少しだけ触れる機会がありました。軽さや画面の鮮明さは思っていた以上で、これからの発展の仕方次第ではやがて人々のコンテンツへのアクセスを変えるだけのインパクトを持ち得るデバイスになっていくかもしれないという印象を受けました。 1台の端末で最大数十万冊に及ぶ本をワイヤレスで簡単にダウンロードでき、しかも紙の本よりも安いというのはそれ自体
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