子供の頃父親の仕事の都合で数年間住んでいた町にはヌートリアが住み着いていた。 どうやってあの町に住み着いたのかは知らないけど、子供たちの間では非常食として飼われていたものが逃げ出した説が有力だった。 どうもヌートリアは美味しいらしい…とまことしやかに語られ、自分はどうしても食べたかった。 どうにかして捕まえられないかと試行錯誤を繰り返し、ホームセンターで小型の箱罠を買おうと思ったが小学生には高すぎて買えずにいた自分の思惑を知った両親からは、野生動物を食べると病気になるとか、勝手に野生動物を食べると法律違反になって捕まるとか、色々言われたが諦められずにいた。 結局頼れるのは自分だけだといつヌートリアが現れても捕まえられるように、常に紐と網を持ち歩いてその辺をウロウロしていたが結局あの町にいた間は一度もヌートリアを見ることがなかった。 不思議なのは自分以外のクラスメイトはほぼ毎年、必ずと言って