どちらもまるで不良漫画ではない、が正解かも知れません。
『ビー・バップ・ハイスクール』や『クローズ』などを不良漫画の基準とするなら、『魁!!男塾』『魁!!クロマティ高校』ともに、不良要素はほぼゼロ…あったとして未成年の飲酒喫煙くらい…そもそもこれらを不良漫画とする認識が間違っている、といってもいいくらいです。
全国の高校を退学になった荒くれ者300人…と冒頭に説明されているだけで、実際に塾生たちが不良行為に及ぶ描写は全くありません。
作中で語られるのは、男塾というイカレた塾でのシゴキの毎日ばかり。基本的にはギャグ漫画です。
塾生たちはどちらかといえば、楽享大学応援団や関東豪学連の尖兵に不良的な振る舞いをされる被害者で、自分からケンカを仕掛けるのはヤクザ限定です。
その後、驚邏大四凶殺以降は拳法家同士で戦うバトル漫画に移行したので、もともと不良という設定すらどうでも良くなりました。
まれに三号生から「北の宿敵」等の話が出ますが、その様相は学校の不良同士の抗争のレベルではなく、ほぼ三國志や戦国時代の合戦です。
続編の『曉!!男塾』でも、塾生が基本的には不良的な行動を一切しないあたりは魁!!とほぼ変わりません。
宮下あきら先生の場合は、男塾の前作『激!!極虎一家』もしかりですが、描かれているキャラクターたちは不良というより任侠、侠客と見る方が自然といえそうです。
『魁!!クロマティ高校』の場合は
ご存知の通り、完全無欠のギャグ漫画です。
クロマティ高校は「引き算ができれば入れる、ワルの巣窟」という設定ではあるものの、どちらかといえばクロ高の面々のバカっぷりと、クロ高でのデタラメな学生生活の話がほとんどです。
一応、近隣のバース高校やデストラーデ高校などとの抗争はあるようですが、それすらも基本的には笑いのフリ。殴り合いのシーンなんかありません。
連載中盤以降では、もはや舞台が高校であることすらも忘れたようにブッ飛んでいたので、自分たちが不良であることなど、とうの昔に忘れていることでしょう。
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