ヨーロッパから来ているバックパッカーカップルを見るたびに、正直、ため息が出る。
男も女も同じようにでかいバックパックを背負い、ラフな格好で、炎天下でも長距離でも、文句ひとつ言わずに黙々と旅をしてる。
彼女たちは“自分の荷物を自分で持つ”なんて当たり前のことを、当たり前にやっている。
そこには、「女なんだから軽くていいでしょ?」とか「男が全部やってくれるでしょ」なんて空気は一切ない。
むしろ、自分のことは自分でするという覚悟が、服装にも、態度にも、目つきにも滲み出ている。だからこそ、男と対等に旅ができる。だからこそ、そこに“支え合う関係”がある。
・ブランドバッグを自分で買ったことを“自立”の証拠だと思っている
・そのくせ「支え合いたい」「対等な関係がいい」と言う
……それって、自立ですか?
“自立”って、もっと地味で、しんどくて、誰にも気づかれない努力の積み重ねだと思う。
汗をかきながら荷物を運ぶことだったり、面倒な書類と向き合ったり、誰にも頼れない時に自分で立ち上がることだったりする。
でも日本では、そういう「静かな自立」ではなく、“華やかな依存”が当たり前になってしまっている。
それでいて「男女平等にしてほしい」と言う。
対等を求められると「冷たい」「優しさがない」と怒る。
それって、単に“お姫様扱い”を手放したくないだけでは?
ワイは役所の面倒な手続きは嫁にやってもらってるやで