2024-12-31

色弱遺伝の話

色弱話題が盛り上がってるからちょいネタを一つ。

意外と知られてないというか、色弱の人でも知らない人がほとんどなんじゃないかな。

それが色弱がどうやって遺伝するかという話。

色弱遺伝ってX染色体から遺伝するんだけど、それが理由直感とは異なる感じで遺伝していくんだよね。

染色体っていうのはXとYがあって、男はXY、女はXXで成り立ってる。

で、男である自分はXYという染色体を持っていて、このXに異常がある。

結婚して子どもが生まれるとこれがどうやって遺伝していくでしょうか。

我が家は夫である自分色弱、妻が健常者で、男の子女の子が一人ずつ生まれました。

さて、子どもたちは色弱として生まれてきたのでしょうか。

答えはノー。

その事実には本当に安心しました。

では、色弱遺伝しなかったのでしょうか。

その答えもノーです。

残念ながら遺伝はしてしまいました。

では誰に遺伝したのでしょうか。

その答えは、なんと娘なんです。

解説

自分染色体はXに異常があるので仮にX'とします。

自分は男なのでX' Y、妻は女性なのでXXの組み合わせとなります

男の子が生まれ場合は、妻のXと自分のYを持って生まれるので色弱にはなりません。

しかし、女の子自分のX'と妻のXどちらかを持って生まれれてくるので、必ずX' Xの染色体を持つことになります

では娘は色弱なのではないかと思うかもしれませんが、潜性遺伝(以前は劣性遺伝と呼んでいた)と言われる仕組みによりどちらかの染色体問題がなければ本人が色弱になることはありません。

これが、女性の方が色弱が少ないとされる理由の一つです。

かといって子ども色弱じゃなかったら安心かというと、そうではありません。

息子には遺伝はありませんでしたのでこちらは安心して大丈夫です。

では娘はどうでしょう

彼女はX' Xという染色体を持っています

将来結婚をして子どもを生んだ場合、この染色体50%確率で割り振られるので、その子どもは50%確率でX'の染色体を持つことになります

男の子が生まれ場合、娘のX染色体と娘の夫のY染色体を持つことになるので、50%確率色弱として生まれ可能性があります

女の子が生まれ場合、娘のX染色体と夫のX染色体を持つことになるので、夫が健常者であれば色弱になることはありませんが、50%確率色弱の原因となる染色体遺伝することになります

まり我が家で言えば娘の子ども、特に男の子が生まれ場合は50%で色弱になる可能性があり、女の子が生まれ場合でも色弱にならなくても50%の確率色弱染色体を持っている可能性があるのです。

子ども色弱じゃなかったからと言って安心していいわけではないということなんですね。

この話の難しいところは、女性色弱ではなかったとしても遺伝子を持っていないとは限らないというところにあります

もし色弱染色体保有していた場合は、男の子を生んだ場合に50%の確率色弱になるかもしれないのです。

不安だなって感じた人は、母の親戚に色弱の人がいないかを探してみてください。

もし色弱の人がいるなら、ある程度の確率色弱染色体を持っているかもしれません。

仮にそういう女性色弱男性結婚すると、生まれてきた女の子色弱になる可能性があります

女の子色弱になるには染色体のXXがどちらも色弱染色体である必要なので、その条件を満たす可能性があるからです。

逆を返すと、男の子色弱として生まれてきた場合は、夫の遺伝関係なく自分から遺伝である点にも注意が必要です。

まとめ

子ども色弱ではなかったからと言って遺伝していないわけではない

自分男性色弱とき男の子には遺伝しないが女の子には必ず遺伝し、さらにその子どもが色弱になる可能性がある

自分女性色弱ではなかったとしても色弱染色体を持っていたときは50%の確率遺伝して、遺伝したのが男の子だったとき色弱になる

娘に遺伝を背負わせてしまたことを知ったときはショックでしたが、娘の子どもが色弱に生まれてきてもいいように、色弱の何が困って何が困らないかなんて話を普段から良くするようにしています

ちなみに、自分兄弟は兄が2人とも色弱なんだけど、その原因を母はいつも父のせいにして文句を言っていた。

調べてみたらとんでもない冤罪だったので、調べることは大事だなって思った。

とくに女性には、親兄弟色弱がいないか大丈夫だなと思っていても実は色弱染色体を持っていて子ども色弱で生まれてくることがあるってことを知ってもらえたらいいかなと思います

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