フライパンに油を引き、塊のもも肉に塩胡椒して、皮目を下にして10分間弱火で焼く。その後裏返して3分焼く。
でもね、そんなことやっても魔王はやってこない。
魔王ってのは俺のマブダチのことなんだけど、魔法が出なくなったといって行方不明になってるんだ。
あいつのアイデンティティが魔法だったから、魔法使えないと単なる痛いヤツなんだよな。
そいつが好きだったのが鳥のもも肉。昔は◯◯の肉を食べてたらしいが、コンプラに引っかかるからやめたらしい。悪魔がコンプラとか気にするんじゃないよって突っ込んでたけど。
こうやってもも肉を焼くことによって、あいつが帰ってくるかなって思って、まあ単なる願掛けみたいなもんなんだけど、毎日もも肉を料理してる。
俺の職業はいわゆる勇者なんだけど、マブダチの魔王と仲良くなるという前代未聞のやり方で世界を平和をもたらした。まあ街の住人には反発はあったけどね。
でも王様が「無血平和は素晴らしい!」とか言ってくれて、魔王は許され、俺と一緒に住むことになった。
そうやって普通の生活をするようになったあいつは、魔法も使えなくなったし、食生活も普通になって、ただの一市民になっていった。
それが嫌だったんだろうな。分かる。俺だってもう勇者じゃないもんな。ただの一市民だ。
2/100点。書いたというチャレンジ精神は認めますがオチが弱い。もっと頑張りましょう
こういうのが欲しかったんだよ!もっとくれよ!もっと激しいのをくれよ!!
26日に投げ売りされてたもも肉、買って冷凍しておけば良かった、とふと思った