2024-11-26

結婚なんてデメリットしかないじゃん」と思っていた俺が結婚した話

「まだ、結婚しないの?」

 

会社のおばさんたちからしかけられるたび、

 

結婚するメリットを感じないっス・・・

 

しか答えてこなかった俺が、その数年後、結婚することになった。

 

 

きっかけなんてものはない。

 

ただ、一つ言うなら、

 

人生に飽きた」

 

 

結婚前、月の手取りは16万円。

 

一人暮らししていた為、全く贅沢はできなかった。

 

レトルトカレーや半額の総菜でなんとか食いしのいでいたものの、ある日、会社から「業績不振によりボーナスカット」とのお達し。

 

正直、この年一回のボーナス頼りで生きていた為、ここで会社を辞める決心が固まった。

 

 

それから半年後、退社。

  

自営業として活動を始めた。

 

最初は知人から仕事しか無かったものの、その一本が広がっていき、ありがたいことに起業一年から食べていけるだけの金額は稼ぐことができた。

 

 

そして、その数年後。

  

つの目標としていた「月収100万円」という数字を達成することができた。

 

 

よく頑張った俺!

 

頑張った証に、好きなものを買っていい!

 

今日だけは贅沢をしまくろう!

 

 

そう胸を高鳴らせ、思い街に足を運ぶ。

 

ところが、何も買いたいものがない。

 

何を手に取っても、「別になくても良いかー」と棚に戻してしまう。

 

 

結局、1,500円くらいのいつもよりちょっと高いランチを食べて、家に帰ってきてしまった。

 

一日、一万円すら使うことのできない寂しい男だ。

 

 

その日から、視界に色がなくなった。

 

毎日一定リズムで過ぎていく。

 

無力だ、やることがない。

 

仕事はあるのだが、それ以外はなにもない。

 

まるでラスボスを倒した後のドラクエをやってるかのよう。

 

このときは、毎日が退屈すぎて、ワクワクを探し回っていた気がする。

 

 

で、ある日、気づいた。

 

お金を使うにも、適性があるのだと。

 

 

毎日、夜の街に出歩いて、キャバクラで散財できる人もいれば、俺みたいに夜の街が苦手な人もいる。

 

海外旅行好きな人もいれば、俺みたいに外国に興味がない人もいる。

 

大きくてかっこいい車が好きな人もいれば、俺みたいに車なんて走れば良いみたいな人もいる。

 

 

結局、俺が興味を持てるものが少なすぎるって話にはなるのだが、

 

とにかく世の中には、

 

お金をたくさん使える人」と「お金を使えない人」

 

がいるってことだ。

 

  

俺みたいにお金を使えない人がお金を持ったって、別に人生は楽しくならない。

 

しろ、期待していた分、絶望感の方が大きい。

 

「なんだよ、頑張って稼いでもこんなもの・・・」って。

  

 

そんな無機質な日々を過ごしていると、とあるきっかけで今の妻となる彼女出会う。

 

ただ、期待しないで欲しい。

 

彼女ができたくらいじゃ、俺の心は変わらない。

 

休日の隙間は埋まったけれど、それでもやっぱり退屈だった。

 

 

そして、その数年後、この彼女結婚する。

  

自分でも心配になるのだが、このときの俺に「愛」はあったのだろうか?

 

正直、覚えていない。

 

しかし、心の中で強く誓った言葉は覚えてる。

 

 

「俺はもういいや、この彼女を支えるために、残りの人生くれてやる」

 

 

そして、今。

 

結婚して10年目を迎える。

 

子供も三人いる。

 

毎日子供たちに翻弄されて、100万あった月収も今や20万程度しかない。

 

貯金もなぜか全くない。

 

 

結婚して、幸せ?」

 

はい」と答える勇気なんてない。

 

独身の頃の方が自分時間はたくさんあったし、お金もあった。

 

今や一人でゲームなんてする時間はないし、友達旅行に行く暇もお金もない。

 

 

でも、もう一度生まれ変わっても、また同じ選択をすると思う。

 

デメリットが多い、この人生をね。

 

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