2013-07-25

プログラムを学ぶための障壁は、今やまったくない。

最近、前からずっとあるのかもしれないが、ビギナープログラマへ向けた教訓めいたエントリなどを

よく見かける。

やれフレームワークから始めるなだとか、なんとかかんとかというものだ。

同時に、これは昔から変わらないが、プログラム勉強したいけどどうしたら良いのかというような

質問などもよく見かける。

こういった数多のやり取りを見ていて、自身もプログラマとしての一面をもつ限りは

頑張っての一声もかけてやりたいと思うし、辛辣な内容のエントリに頷くこともあれば苦い顔をすることもある。

自分プログラム勉強を始めた当時は、プログラマを目指す者にとってはイバラの道だったと思う。

はいはい懐古厨おつと言われてしまいそうだが、実際そうだったのだ。

まずなんたって、パソコンを手に入れるのが容易でない。

当時PC-9821全盛期であったが、1台40万くらいはした。

HDDは数百メガバイトしかない。

容量1.2MBしかないフロッピーしこしこデータを保存していた。

パソコンが起動するまで5分くらい待つ必要があった。

そしてパソコンを手に入れたとしても、情報を調べる手段というのが確立されていない。

今でこそ、ブラウザを開いてGoogle検索すれば、どんな情報だって手に入る。

ブロードバンドという言葉がまだなかった頃は、そうではなかった。

インターネット接続するのも、お金持ちの家はISDNだが、自分の家はモデムでピーがが~とつないでいた。

28800bpsモデムである

今時の携帯でも3G通信でもっと通信速度が早いぞと思う。

そのため、当時はWebサイトのページ容量は画像も含めて数キロバイト以内に収めましょうという

慣習があったように思う。

NTTテレホーダイというサービスがあり、夜11時から朝の7時までは

特定の番号にかけ続けても一定料金でかけられるサービスがあり、みなそれを

利用していた。自然パソコンを利用する人々の活動タイミングは夜間となった。

インターネット接続できたとしても、まだまだ敷居はあった。

当時はまだGoogleがなかった。

Yahoo!全盛期の時代検索精度も低い。

なにより検索情報にたどり着くということはほとんど概念としてなかったんじゃないかと思う。

Yahoo!が用意したカテゴリを元に、登録されたWebサイトアクセスし、

サイトからリンクで新しいサイト発見するという、本当のインターネットサーフィン

しなければ、必要情報へはアクセスできなかった。

IntetnetExplorerはまだバージョン3くらいで、脆弱性がありまくり危険サイト

アクセスすると、ウイルスどころの騒ぎではなかった。

本当の意味でのアンダーグラウンドサイトごろごろあって、

一番陰気な雰囲気を持っていたんじゃないでしょうか。

NetscapeNavigator(今のFirefoxの前身)が人気を博していた時代の話である

さて、情報アクセスできたとして、次に問題になるのは開発環境の話である

昔の昔、基本ソフトBASICだった時代は、パソコンを起ち上げるとBASIC言語を使って

プログラミングが出来たが、Windows95はそうではなかった。

開発環境、そしてコンパイラをまず準備できないと、そもそもプログラム勉強が難しかった。

当時からMicrosoft統合開発環境として、VisualStudio存在したが、よほどの金持ちでないと

買えない値段がした。

そこで、LSI-C試食であるとか、Borland無料開発環境であるとか、N-88互換BASICなどの

無料開発環境を探しだして、しこしこコマンドライン上で動く基本動作だけを勉強したものなのだ

マシン上に、Apache+PHP+MySQLインストールする、なんて手法は夢のまた夢だった。

Webプログラム勉強するには、自分Linuxサーバーを起ち上げるか、CGIが利用できる

レンタルサーバーを使うかなど方法も限られていた。

CGIで利用できる言語も、CかPerlかくらいしかなかった。

JavaScriptもまだまだ発展途上で、今のようにあれこれと使えるようになるのは

まだまだ数年先の話だった。

それが今やどうだろう。

パソコンも一家に1台あるだろう。それどころか職場自分の机の上にも1台あるだろうし、

学校にいってもいくらでも使えるだろう。

そして、パソコンを立ちあげれば、即ネットが使える。

ググればどんな情報だって手に入る。

開発環境なんて、よりどりみどりメモ帳ソフトがあれば、もう勉強を始めることができる。

Windows上で動くアプリだってVisualStudio無料で手に入る。

それで敷居が高ければ、Excelを使ってもいい。VBAを使えば、Windowsアプリ勉強もできるだろう。

これだけ情報も溢れ、環境もどれを選ぶか難しいほどの状態になってしまっているのだ。

もはや、プログラム勉強するには、必要以上のものが用意されている環境にあるといっても過言ではない。

あと必要なのはやる気と実行力だけだ。

がんばってください。

  • つーか、随分昔に遡って書いたな。典型的なプログラマ脳で笑うわw (おそらく)同世代であろう俺でも読むの面倒になったぐらいだ。話がクドすぎる。 単に「今はわからないところが...

  • そして現代では、市販ソフトやインターネット上のサービスで 娯楽も含めてほとんどのことができちゃうので 「プログラムを学ぶための動機も、今やまったくない」 とも言える。

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  • 英語英語。 ソフトウェアに関しては、ググって得られる情報は日本語が1なら英語は100といっても過言ではない。 障壁がなくなったのは日本人だけじゃないんだから、英語を避ける典型...

  • どんな言語でもいいし、てきとーなコーディングでもいいからまずはとにかく動かすことが大事なんだな。 性能はほっといても時間とともに上がる(PCが高速になりインフラも太くなる)か...

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