2014年08月23日
『オサム君』の巻き方
先日真夏日の養沢でも大活躍した、川原のオサムシを意識した
新作フライ、『オサムシ・フォーム』改め『オサム君』のタイイング
方法を紹介します。(実は、自分用の忘備録だったりして…汗)
※ 前回の記事の the-kingfisherさんのコメントで『オサム君』と
呼んでいただいて、あまりに名前がしっくりきたので、改名さ
せていただきました。(笑)
<たまたま今日見かけたこちらはオサムシ君>
オサム君のボディはプカプカ浮いてくれる黒っぽいフォーム材。
たまたま何かの化粧箱の中に使われていたものを利用していますが、
市販のものでもちろんかまいません。(ちょっと厚めの物が良いかも
しれません。)
レッグには、黒のラバーレッグとピーコックソードを利用。
ピーコックソードは、渋谷直人さんのビートルパラシュートに使われて
いたのを参考にしました。ラバーレッグの上をピーコックソードが
カバーする感じで巻くと良いと思います。
ウィング風に使っているのは、黒のエアロドライウィング。
インジケーターとして、蛍光イエローのADWを追加しています。
黒バックにイエローは、白泡の中でも逆光でも見やすいです。
最初は、黒く染められたエルクヘアを使ってみたのですが、この方が
バルキーにならなくて良いですし、巻くのが絶対的に楽なんですよね。
川原で黒っぽい甲虫が出る頃、キラーパターンとなり得る『オサム君』。
今日も渇水のHRでちょっと使ってみました。(写真は最後にあります。)
<新作フォームビートル>
・ フック: Maruto c46FWBL #10
・ スレッド:ブラック
・ ボディー:フォーム材(黒)
・ アンダーボディ:ピーコックハール
・ レッグ:ピーコックソード、ラバーレッグ(黒)
・ ウィング・インジケーター:ADW(黒1本に、蛍光イエロー2束を重ねて使用)
フックに下巻きをしてから
取り出したのは、フォーム材です。
端っこを引っ張るようにして引きちぎって、テーパーを付けてからフックに
取り付けます。グルグル巻きにして、フォーム材は巻き込んでしまいましょう。
ピーコックハールを3本、先端部分から取り付けて、
フックの真ん中ちょっと前まで巻き込んでおきます。
ピーコックハールは、3本をねじってまとめてから巻いていき、
このあたりで留めてあげます。余分なピーコックハールはカット。
その場所で、フォーム材を余裕を持たせて、もっこり被せて、
ボディを作ります。
※ このフライ、ボディの上はポッテリしていますが、ボディの下は比較的
スッキリしています。フックのゲイプ側をスッキリさせることにより、
フッキングに影響がないように気遣ってます。
3、4回しっかり巻いて腹部のボディができたら、フォーム材の下、
フックの上だけでスレッドを移動して、次のソラックス部分のコブを
作ります。
こちらも3、4回しっかり巻いたら、その前の余分なフォーム材を
よく切れるハサミでフックアイに対して尖るような形状に切って
しまいます。(この時、スレッドまで切らないように!)
切った場所でヘッドを作ってから、スレッドをソラックスの後ろへ
戻します。この時、スレッドを下側から回すように移動させると見た目が
綺麗になります。
ラバーレッグは1本、7㎝位に切ってから使います。
まずは、片側のレッグを実際よりちょっと長めに取り付けて一巻き。
必要に応じてラバーレッグの位置を調整します。ラバーレッグはフックの
真横に後側がほんの少しだけ下がるように取り付けます。
そのまま、前で輪を作って…
反対側のレッグとして取り付けて、もう一巻き。(再度位置の確認。)
このように前足を輪にしておけば、この後、色々付ける時の邪魔に
なりにくくなります。
また、反対側のレッグを取り付ける時には、下の写真のようにフライを
上から見ながら作業すると良いでしょう。この後、色々巻き付ける時にも、
ラバーレッグなどがスレッドに巻き込まれないように、上から見ながら
作業をしたほうが良い場合があります。
次に使うのはピーコックソード。きらきら綺麗なマテリアルです。
3本のファイバーを手前側のレッグとして取り付けます。この時も一巻き
するだけで、位置と長さを確認します。
位置はラバーレッグの上にピーコックソードが乗っていて、甲虫の足の
根元がキラキラ光っている感じをイメージしています。レッグの後ろ
側の長さは最終長になるように取り付けてください。(前側は後で
切って短くなります。)
同様に反対側にも3本のピーコックソードを一巻きして取り付け&確認。
…ここで、実釣テスト後の一工夫。
ラバーレッグ左右、ピーコックソード左右を各1巻きづつで巻き留めた後に、
これから巻くスレッド3cmほどにヘッドセメントを擦り付けました。ピーコック
ソードが取れやすいという問題の完全な解決にはならないかもしれませんが、
接着剤付きのスレッドを3、4巻きして、しっかりレッグを取り付けました。
ウィングには黒のADW、インジケーター用のイエローのADWも利用。
イエローのADWを二束だけ4㎝位切って、黒のADW(ここでは太さが
「ファイン」なので1本をそのまま)の上にイエローが1cm位はみ出すように
乗せます。
イエローのADWが上に乗ったままで、AWDを一巻きして取り付けて、
黒のADWの後ろの部分はカットします。
ここでも、レッグの時と同じように、これから巻くスレッド3cm位にヘッドセメントを
擦り付けてからADWを固定します。これによって、ADWがすり抜けて外れて
しまうことを防ぐことができます。
その後、イエローのADWだけピックアップして、その後ろと前で、何回か
スレッドを巻いて、インジケーターとして見えやすいようにします。
イエローのADWをつまんだままで、フックアイ側の黒のADWの余分を
カットしてから、イエローのADWも適当な長さにカットします。
こんな感じです。
そして、スレッドをヘッドに下から移動して、ウィップフィニッシュ。
最後は、ラバーレッグの前後とピーコックソードの前側をカットして
完成です!
オサム君、今日も活躍しましたよ。
(渇水だったので、水深がある流れ込みとかで効果的でした。)
<画像をクリックすると大きな画像を表示します>
HRのヤマメもオサム君にぞっこん。川底から飛び出して来ました!
・ フック: Maruto c46FWBL #10
・ スレッド:ブラック
・ ボディー:フォーム材(黒)
・ アンダーボディ:ピーコックハール
・ レッグ:ピーコックソード、ラバーレッグ(黒)
・ ウィング・インジケーター:ADW(黒1本に、蛍光イエロー2束を重ねて使用)
フックに下巻きをしてから
取り出したのは、フォーム材です。
端っこを引っ張るようにして引きちぎって、テーパーを付けてからフックに
取り付けます。グルグル巻きにして、フォーム材は巻き込んでしまいましょう。
ピーコックハールを3本、先端部分から取り付けて、
フックの真ん中ちょっと前まで巻き込んでおきます。
ピーコックハールは、3本をねじってまとめてから巻いていき、
このあたりで留めてあげます。余分なピーコックハールはカット。
その場所で、フォーム材を余裕を持たせて、もっこり被せて、
ボディを作ります。
※ このフライ、ボディの上はポッテリしていますが、ボディの下は比較的
スッキリしています。フックのゲイプ側をスッキリさせることにより、
フッキングに影響がないように気遣ってます。
3、4回しっかり巻いて腹部のボディができたら、フォーム材の下、
フックの上だけでスレッドを移動して、次のソラックス部分のコブを
作ります。
こちらも3、4回しっかり巻いたら、その前の余分なフォーム材を
よく切れるハサミでフックアイに対して尖るような形状に切って
しまいます。(この時、スレッドまで切らないように!)
切った場所でヘッドを作ってから、スレッドをソラックスの後ろへ
戻します。この時、スレッドを下側から回すように移動させると見た目が
綺麗になります。
ラバーレッグは1本、7㎝位に切ってから使います。
まずは、片側のレッグを実際よりちょっと長めに取り付けて一巻き。
必要に応じてラバーレッグの位置を調整します。ラバーレッグはフックの
真横に後側がほんの少しだけ下がるように取り付けます。
そのまま、前で輪を作って…
反対側のレッグとして取り付けて、もう一巻き。(再度位置の確認。)
このように前足を輪にしておけば、この後、色々付ける時の邪魔に
なりにくくなります。
また、反対側のレッグを取り付ける時には、下の写真のようにフライを
上から見ながら作業すると良いでしょう。この後、色々巻き付ける時にも、
ラバーレッグなどがスレッドに巻き込まれないように、上から見ながら
作業をしたほうが良い場合があります。
次に使うのはピーコックソード。きらきら綺麗なマテリアルです。
3本のファイバーを手前側のレッグとして取り付けます。この時も一巻き
するだけで、位置と長さを確認します。
位置はラバーレッグの上にピーコックソードが乗っていて、甲虫の足の
根元がキラキラ光っている感じをイメージしています。レッグの後ろ
側の長さは最終長になるように取り付けてください。(前側は後で
切って短くなります。)
同様に反対側にも3本のピーコックソードを一巻きして取り付け&確認。
…ここで、実釣テスト後の一工夫。
ラバーレッグ左右、ピーコックソード左右を各1巻きづつで巻き留めた後に、
これから巻くスレッド3cmほどにヘッドセメントを擦り付けました。ピーコック
ソードが取れやすいという問題の完全な解決にはならないかもしれませんが、
接着剤付きのスレッドを3、4巻きして、しっかりレッグを取り付けました。
ウィングには黒のADW、インジケーター用のイエローのADWも利用。
イエローのADWを二束だけ4㎝位切って、黒のADW(ここでは太さが
「ファイン」なので1本をそのまま)の上にイエローが1cm位はみ出すように
乗せます。
イエローのADWが上に乗ったままで、AWDを一巻きして取り付けて、
黒のADWの後ろの部分はカットします。
ここでも、レッグの時と同じように、これから巻くスレッド3cm位にヘッドセメントを
擦り付けてからADWを固定します。これによって、ADWがすり抜けて外れて
しまうことを防ぐことができます。
その後、イエローのADWだけピックアップして、その後ろと前で、何回か
スレッドを巻いて、インジケーターとして見えやすいようにします。
イエローのADWをつまんだままで、フックアイ側の黒のADWの余分を
カットしてから、イエローのADWも適当な長さにカットします。
こんな感じです。
そして、スレッドをヘッドに下から移動して、ウィップフィニッシュ。
最後は、ラバーレッグの前後とピーコックソードの前側をカットして
完成です!
オサム君、今日も活躍しましたよ。
(渇水だったので、水深がある流れ込みとかで効果的でした。)
<画像をクリックすると大きな画像を表示します>
HRのヤマメもオサム君にぞっこん。川底から飛び出して来ました!
Posted by jbopper at 22:00│Comments(5)
│テレストリアル
この記事へのコメント
レッグをループにしたまま巻く。
これは使えるアイデアですな。
インジケーターに関しても、釣り場とデスクがつながると、いいフライが出来るのだすね。
これは使えるアイデアですな。
インジケーターに関しても、釣り場とデスクがつながると、いいフライが出来るのだすね。
Posted by the-kingfisher at 2014年08月24日 12:54
> the-kingfisherさん
創作フライは、試作と実釣の繰り返しが楽しいものです。
(このフライにしても、実は4回くらい修正しています。)
タイイング方法も、繰り返し巻きながら工夫が生まれます ♪
創作フライは、試作と実釣の繰り返しが楽しいものです。
(このフライにしても、実は4回くらい修正しています。)
タイイング方法も、繰り返し巻きながら工夫が生まれます ♪
Posted by jbopper at 2014年08月24日 18:47
こんばんは
凝りますね~釣れると嬉しいオリジナル!
管釣でも爆発しそうですね。
私はいつも変わらず(笑)
では又。
凝りますね~釣れると嬉しいオリジナル!
管釣でも爆発しそうですね。
私はいつも変わらず(笑)
では又。
Posted by TATA GP at 2014年08月29日 21:28
これならアピール度も浮力も抜群でしょう!
これからの時期、ボックスに入れておきたいフライですね。
これからの時期、ボックスに入れておきたいフライですね。
Posted by KIF at 2014年08月30日 08:21
> TATA GPさん
いろいろ工夫していじるのも面白くて…(笑)
結果が出ると、更に楽しいですよ。
> KIFさん
必ず浮きますが、ボディのピーコックが水を含むと重くなります。
重くてキャスティングフィールが違う事だけが、唯一の不満点でしょうか?
いろいろ工夫していじるのも面白くて…(笑)
結果が出ると、更に楽しいですよ。
> KIFさん
必ず浮きますが、ボディのピーコックが水を含むと重くなります。
重くてキャスティングフィールが違う事だけが、唯一の不満点でしょうか?
Posted by jbopper at 2014年08月31日 22:13