2011年10月02日
スパ・パラにもオーストリッチ
<クリックして拡大画像>
以前、フライフィッシャーの備前さんの記事を参考にスパイダー・パラシュートを
巻いたのですが、その後の釣行で、どうも合わせが決まりません…北海道の
ジャンボトラウトには良いのでしょうが、中型サイズ以下の魚相手にもっと吸い
込みよくできないかと、ハックルだけ他のものに変えることにしました。
幸い、手元に10~12番フック用のゴールド系のグリズリーハックルがあり、
これは蜘蛛のレッグカラーにバッチリではと思い、巻いてみると先日のシーズン
最終釣行でバッチリ結果を出してくれました!吸い込みも良い様で、イワナでは
パックリ口の奥までフライが入っていました。
このフライのポイントは、ムッチリした腹部。太めに巻いたダビング材の上に
更にナチュラルカラーのオーストリッチハールを巻いています。
パラシュートの巻き方にも色々バリエーションがあるようですが、私の巻き
方で、このスパイダー・パラを紹介しましょう。
<スパイダー・パラシュート>
・ フック: Maruto d04BL #10
・ スレッド:ブラウンまたはブラック(ヘッドの色)
・ パラポスト:エアロドライウィング(FLオレンジ)
・ テイル:コック・デ・レオンハックルファイバー
・ リビング:エキストラファイン・コパーワイヤー
・ ボディ: アダムス用ダビング材(グレー系)
オーストリッチハール(ミニ/毛先の短いもの)ナチュラルグレーカラー
・ ハックル:グリズリー系コックハックル(ゴールデン・オリーブ)*
* ハックルは、大き目のものであれば、他でも構わないと思います。
(備前さん版は、コックハックルとコック・デ・レオンハックルの2重構造)
下巻をフックの中ほどまでして、スレッドを戻します。
エアロドライウィングを1束そのまましっかり付けて、斜めにカットします。
(これで後ほどテーパーが付きます。)
スレッドを巻きながら、ポストの前に持って行き、ポストのアイ側で何回か
往復させてポストが立つようにします。
ハックルの根元は7、8ミリファイバーを切り、ハックルの表がポストに接する
ように斜めに留めます。
ここでエアロドライウィングとハックルの両方をいっしょに右手で摘みます。
摘む右手は離さずに、左手でボビンを送りながら、ポストにスレッドを巻きつけて
いきます。この時、右手の中指にスレッドを「仮置き」しつつやると左手の操作が
楽になると同時にスレッドの高さ調整もしやすくなります。
丁寧に10回くらい巻き上げて行ったら、そこからまた…
根元まで巻き下げて、ハックルの芯が挟まったポストができあがります。
飛び出ていたハックルの芯の端を切って、スレッドは巻きながら後ろに
移動させます。
テール材を取り付けます。
テール材のポスト側の無駄な部分をカットして、少し進んだら、今度は
コパーワイヤーを取り付けて…
テール材と一緒にフックのゲイプ側まで巻きつけたら、スレッドをテール材と
フックの間に一回通して、テール材を広げてあげます。
次はオーストリッチハールを2本、ゲープ側に取り付けます。
スレッドには、多めにダビング材を付けます。
スパイターの腹部をイメージしてポッチャリとダビング。
その上にオーストリッチハールを巻いて更にボリューム感を持たせます。
コパーワイヤーは、オーストリッチハールと反対方向にファイバーを挟み
込まないように(結構やっちゃってます)ゆっくり巻いて、弱いハールマテリ
アルを守ってあげます。
ワイヤーも切ったら、ソラックス用にダビング材を更により付けます。
ポストの後ろから前にダビング材を付けて、最後はポストのすぐ後ろに
スレッドを持ってきます。
スレッドについている余分なダビング材をボビン側に寄せて、ポストのそばは
スレッドだけにしておきます。このスレッドは後でハックルの固定に使います。
ポストに付いていたハックルをそのまま裏が下を向くように4、5回巻き降ろ
していきます。そして、ハックルを手前下方向に引っ張りながら、その根元、
ポストの周りにスレッドを3回ほどしっかり巻いて、ハックルを固定します。
ハックルをカットして、ポストも適当な長さにカット。
ダビング材をポストの根元に戻して…
ハックルが絡まないように指で退けておいて、ダビング材の付いたスレッドは
そのままポストの前に持ってきて、ヘッド部分を作ります。
この後、続けて、ウィップフィニッシュします。
最後にバラけてしまったハックルを綺麗に均して完成です!
オーストリッチハールを巻くことで、腹部がプクプクに見えるはず。
スパイダーのイミテーションですが、大き目の水生昆虫のフライとしても
使えますし、視認性もバッチリで、特に激しい流れの時は有効だと思います。
・ フック: Maruto d04BL #10
・ スレッド:ブラウンまたはブラック(ヘッドの色)
・ パラポスト:エアロドライウィング(FLオレンジ)
・ テイル:コック・デ・レオンハックルファイバー
・ リビング:エキストラファイン・コパーワイヤー
・ ボディ: アダムス用ダビング材(グレー系)
オーストリッチハール(ミニ/毛先の短いもの)ナチュラルグレーカラー
・ ハックル:グリズリー系コックハックル(ゴールデン・オリーブ)*
* ハックルは、大き目のものであれば、他でも構わないと思います。
(備前さん版は、コックハックルとコック・デ・レオンハックルの2重構造)
下巻をフックの中ほどまでして、スレッドを戻します。
エアロドライウィングを1束そのまましっかり付けて、斜めにカットします。
(これで後ほどテーパーが付きます。)
スレッドを巻きながら、ポストの前に持って行き、ポストのアイ側で何回か
往復させてポストが立つようにします。
ハックルの根元は7、8ミリファイバーを切り、ハックルの表がポストに接する
ように斜めに留めます。
ここでエアロドライウィングとハックルの両方をいっしょに右手で摘みます。
摘む右手は離さずに、左手でボビンを送りながら、ポストにスレッドを巻きつけて
いきます。この時、右手の中指にスレッドを「仮置き」しつつやると左手の操作が
楽になると同時にスレッドの高さ調整もしやすくなります。
丁寧に10回くらい巻き上げて行ったら、そこからまた…
根元まで巻き下げて、ハックルの芯が挟まったポストができあがります。
飛び出ていたハックルの芯の端を切って、スレッドは巻きながら後ろに
移動させます。
テール材を取り付けます。
テール材のポスト側の無駄な部分をカットして、少し進んだら、今度は
コパーワイヤーを取り付けて…
テール材と一緒にフックのゲイプ側まで巻きつけたら、スレッドをテール材と
フックの間に一回通して、テール材を広げてあげます。
次はオーストリッチハールを2本、ゲープ側に取り付けます。
スレッドには、多めにダビング材を付けます。
スパイターの腹部をイメージしてポッチャリとダビング。
その上にオーストリッチハールを巻いて更にボリューム感を持たせます。
コパーワイヤーは、オーストリッチハールと反対方向にファイバーを挟み
込まないように(結構やっちゃってます)ゆっくり巻いて、弱いハールマテリ
アルを守ってあげます。
ワイヤーも切ったら、ソラックス用にダビング材を更により付けます。
ポストの後ろから前にダビング材を付けて、最後はポストのすぐ後ろに
スレッドを持ってきます。
スレッドについている余分なダビング材をボビン側に寄せて、ポストのそばは
スレッドだけにしておきます。このスレッドは後でハックルの固定に使います。
ポストに付いていたハックルをそのまま裏が下を向くように4、5回巻き降ろ
していきます。そして、ハックルを手前下方向に引っ張りながら、その根元、
ポストの周りにスレッドを3回ほどしっかり巻いて、ハックルを固定します。
ハックルをカットして、ポストも適当な長さにカット。
ダビング材をポストの根元に戻して…
ハックルが絡まないように指で退けておいて、ダビング材の付いたスレッドは
そのままポストの前に持ってきて、ヘッド部分を作ります。
この後、続けて、ウィップフィニッシュします。
最後にバラけてしまったハックルを綺麗に均して完成です!
オーストリッチハールを巻くことで、腹部がプクプクに見えるはず。
スパイダーのイミテーションですが、大き目の水生昆虫のフライとしても
使えますし、視認性もバッチリで、特に激しい流れの時は有効だと思います。
この記事へのコメント
こんばんは!
思わず食っちゃいそうなフライですね。
腹部のオーストリッチが微妙に水中で揺れ動くのでしょうか。
ゴールデンオリーブの色合いもバッチリですね。
フライとしての使いやすさはいかがでしょうか?OKなら自分もオフに巻いちゃおうかな。^^
思わず食っちゃいそうなフライですね。
腹部のオーストリッチが微妙に水中で揺れ動くのでしょうか。
ゴールデンオリーブの色合いもバッチリですね。
フライとしての使いやすさはいかがでしょうか?OKなら自分もオフに巻いちゃおうかな。^^
Posted by Tee at 2011年10月02日 22:36
> Teeさん
濡れたままキャスティングを重ねるとハックルが後ろに寄り始めて
浮力を失いますが、普通に上部だけフロータントを付けてケアしてあげれば
特に問題にはなりません。視認性の良さは老眼にも嬉しいですし、
大きなフライにガバッと出るのは、いつでも気持ちよいですよ!
濡れたままキャスティングを重ねるとハックルが後ろに寄り始めて
浮力を失いますが、普通に上部だけフロータントを付けてケアしてあげれば
特に問題にはなりません。視認性の良さは老眼にも嬉しいですし、
大きなフライにガバッと出るのは、いつでも気持ちよいですよ!
Posted by jbopper at 2011年10月02日 23:04
こんにちは。
なるほど、オーストリッチでボディをファジーに大きく見せるのはいい手かもしれませんね。
ダビング材を特盛りにして太いボディを作るより巻きやすそうです。
なるほど、オーストリッチでボディをファジーに大きく見せるのはいい手かもしれませんね。
ダビング材を特盛りにして太いボディを作るより巻きやすそうです。
Posted by wind knot at 2011年10月03日 17:11
こんばんは
オーストリッチがポイントですね!
なるほど…
ちなみに
そのフックは日本でも売ってますか?
103に似てますが、気になります!
オーストリッチがポイントですね!
なるほど…
ちなみに
そのフックは日本でも売ってますか?
103に似てますが、気になります!
Posted by dragfree at 2011年10月03日 20:36
こんばんは。
早速のご説明ありがとうございます。
非常にわかりやすいです。
マテリアルを少し買い足して、作ってみたいと思います。
早速のご説明ありがとうございます。
非常にわかりやすいです。
マテリアルを少し買い足して、作ってみたいと思います。
Posted by ボ・ロバン at 2011年10月03日 21:21
こんばんは。
ドライフライにあえてオーストリッチ!
ふわふわしてて水絡みが良さそうで・・・美味しそうです^^。
来年の夏用に巻いておくことにしました。
ドライフライにあえてオーストリッチ!
ふわふわしてて水絡みが良さそうで・・・美味しそうです^^。
来年の夏用に巻いておくことにしました。
Posted by release-windknot at 2011年10月03日 23:55
> wind knotさん
はい、オーストリッチがボリューム感を醸し出してくれます。
まあ、このポッチャリ腹部と派手なハックルを除けば、ジャンボ・アダムズ
パラシュートみたいと言えないこともありませんが…
> dragfreeさん
フックですが、「土肥富 Maruto」でネット検索してみてください。
100本単位で格安で各種釣り用フックを提供している日本の中小メーカーです。
別のフックですが、このブログでもレビューしているので画面右上の
検索フィールドで「土肥富」と検索してみて下さい。
> ボ・ロバンさん
お役に立てて何よりです。
マテリアルの買い足しは控えめに…(笑)
(タイイングにはまるとマテリアルもどんどん増えてしまいますね。)
> release-windknotさん
おぉ、そう言っていただけると光栄です!
ボトムヘビーなフライですが、オーバーサイズのハックルで浮力も
保てますし、このオーストリッチが魚を誘ってくれるのでは?
と勝手に想像してます。(ニンマリ)
はい、オーストリッチがボリューム感を醸し出してくれます。
まあ、このポッチャリ腹部と派手なハックルを除けば、ジャンボ・アダムズ
パラシュートみたいと言えないこともありませんが…
> dragfreeさん
フックですが、「土肥富 Maruto」でネット検索してみてください。
100本単位で格安で各種釣り用フックを提供している日本の中小メーカーです。
別のフックですが、このブログでもレビューしているので画面右上の
検索フィールドで「土肥富」と検索してみて下さい。
> ボ・ロバンさん
お役に立てて何よりです。
マテリアルの買い足しは控えめに…(笑)
(タイイングにはまるとマテリアルもどんどん増えてしまいますね。)
> release-windknotさん
おぉ、そう言っていただけると光栄です!
ボトムヘビーなフライですが、オーバーサイズのハックルで浮力も
保てますし、このオーストリッチが魚を誘ってくれるのでは?
と勝手に想像してます。(ニンマリ)
Posted by jbopper at 2011年10月04日 08:54
こんばんは
時々見せていただけるタイイング教室
大変参考になります
一つ一つ、手順を追って写真に撮るのは大変かと思いますが、このシリーズ?も期待しております
そのうち、まとめて出版できそう!
時々見せていただけるタイイング教室
大変参考になります
一つ一つ、手順を追って写真に撮るのは大変かと思いますが、このシリーズ?も期待しております
そのうち、まとめて出版できそう!
Posted by 自転車通勤人 at 2011年10月04日 22:58
> 自転車通勤人さん
教室と言えるまでには、まだまだの実力ですが、
タイイングも好きなので、できる範囲で情報シェアさせていただきます。
写真を撮るのはたいしたことはないのですが、実はタイイング方法を
文章で表すのが結構大変なんですよ。
教室と言えるまでには、まだまだの実力ですが、
タイイングも好きなので、できる範囲で情報シェアさせていただきます。
写真を撮るのはたいしたことはないのですが、実はタイイング方法を
文章で表すのが結構大変なんですよ。
Posted by jbopper at 2011年10月05日 07:34
きれ~にマキマキでぃすね~ヾ(^▽^)ノ
手順がとっても分かりやすくて毎回感心させられます。
jbopperさんって説明が上手ですよねっ
こないだの「ローン」も分かりやすかったし( ̄ー ̄)ニヤ
ん??
あっ!
途中の一枚!フックが違うぞっ
ポストの色も!!!(笑)
手順がとっても分かりやすくて毎回感心させられます。
jbopperさんって説明が上手ですよねっ
こないだの「ローン」も分かりやすかったし( ̄ー ̄)ニヤ
ん??
あっ!
途中の一枚!フックが違うぞっ
ポストの色も!!!(笑)
Posted by ちさやん at 2011年10月05日 09:51
> ちさやん
解ってもらうように書くのって、意外に大変ですね…
読む人の立場で何回も読み直して、実は何度も修正を入れてます。
写真1枚の色違い、多分光の加減のせいでしょう…(アハハ)
解ってもらうように書くのって、意外に大変ですね…
読む人の立場で何回も読み直して、実は何度も修正を入れてます。
写真1枚の色違い、多分光の加減のせいでしょう…(アハハ)
Posted by jbopper at 2011年10月05日 16:14
いやん、またまた美しいフライ♪
先日、初めてタイイング教室に出向いて。。。
難しかったぁ^^;
私には難儀だけど、またやってみたいなって思ったかも。
こうやってどんどん深みに嵌って行くんでしょうね~~。
頂いたフライはアクセサリー箱に入れて飾ってます。
使うのがもったいないんだもん!
先日、初めてタイイング教室に出向いて。。。
難しかったぁ^^;
私には難儀だけど、またやってみたいなって思ったかも。
こうやってどんどん深みに嵌って行くんでしょうね~~。
頂いたフライはアクセサリー箱に入れて飾ってます。
使うのがもったいないんだもん!
Posted by ゆかちん at 2011年10月06日 23:10