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40年以上前のラジオに垣間見た Made in Japan 品質!

昔を懐かしんで1972年発売のナショナルのラジオRF-868D(2000GX WorldBoy)をヤフオクで買ったのは去年の夏。それが調子悪くなったので、パーツ取りの積りで(見た目は結構ヒドイ)2台目の同機を落札した、というのが前回の記事でした。

今回は、両機をバラし、程度の良いパーツを組み合わせて1台組み上げていきます。

先ずは新たに購入した方のラジオをバラしていきますが、前回体験済みなので至極簡単。3つあるダイアルを外していきますが、チューニングダイアルは指でつまんで引っこ抜くだけ。

チューニングダイヤルとタイマーダイアルの間にある小さな銀色のつまみは、表面に出っ張っていないので、前回タイマーダイアルを引き抜いたようにタコ糸を使います。

タコ糸で

あの時代の、あの年頃としては、やっぱりとても魅力的だったんです

ところで、この銀色のつまみは、マイク音声をFM電波に乗せて送信する際に送信周波数を調整するダイアルなのですが、このFM送信機能が型番の後ろの「D」の意味するところです。

実は昔、FM送信機能の無い「RF-868」を買った後に「RF-868D」が発売され、このFM送信機能に魅了されてこっちも買ってしまったという暗い(?)過去があります。

なぜ暗いかと言うと、このFM送信機能を使った記憶が一度もないんですよね。なので試してみた記憶もないのですが、送信出来る距離も高が知れてる筈だし(数十メートルくらい?)。

多分、当時のイメージ(夢)としては、近所に住んでいた友人と、この機能を使って交信できたら絶対楽しいだろ!みたいな感じだったと思います。

でも、近所って言ったって、何百メートルかは離れている訳だし、そもそもその友人が同じ機能の付いたラジオを持っていなければ交信にはならないですしね。

でもねー、あの時代の、あの年頃としては、やっぱり魅かれたんですよね。耽美で暗い記憶かな。

ダイアル類3つ、ネジ4本外せば、あとは引き抜くだけ

さて、前回も書きましたがタイマーダイアルは欠落しています(黄緑色のカバーがあるだけ)。なので、後は本体両サイドのベルト通しの金具を止めているネジと、底面のネジ2本を外すだけ。

ネジ類を外し

上面パネルの下にアンテナも含めて中身のすべてがくっついているので、外装を持って上面パネルを引き抜くと、スポッと出てきます。

経てきた年数を考えれば、ホコリも大したことなく、意外なほどキレイではないでしょうか。

内部ホコリ

今回は、ダイアルスケールを照らす電球の交換も、ダイアルスケールの傾きを直す必要もないので、これで1台目の分解完了。続いてもう1台の方もバラしました。

2台ともバラして

見た目的に新しくなった感は無いけど、精神衛生に与える影響は大きい?

両機から “イイとこ取り” で1台組み上げる積りでしたが、細かいパーツまで外せる筈もなく、元からあった方の外装の中に新しい(古いけど)方の中身をはめ込んで、基本的には終わり。

後は、旧機からアンテナとタイマーダイアルを移植するだけ。上面パネルにある押しボタンスイッチのカバーも欠落しているので、これも旧から新に移す積りだったけど、これが外れない。

ということで微妙に心残りはありますが、一旦組み替え作業完了です。

RF-868 組み換え完了

まあ、基本、同じラジオなんで、新しくなった感はありませんが、少なくともトグルスイッチ部分の接触不良が無くなったのは、精神衛生上やっぱりイイな!

因みに、新旧のシリアルナンバーを見てみたら、新たに買ったやつは「40744」。一方、昨年買ったやつは「94994」とのことで、こちらの方が生産年数は後になる(より新しい?)ようです。

シリアルナンバー

昔は、1台ずつこうやって検品してハンコを押してたんですよね。これが Made in Japen 品質。だって、40年経ってもキチンと使えるんですから。やっぱ、すごいわ。


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