[Steam]亡国のネズミが新たな国の建国を目指す、デッキ構築型タワーディフェンス「Ratropolis」のプレイ感想

SSD379_01.jpg

久しぶりにゲームで遊んだので感想記事です。
デッキ構築とタワーディフェンスが組み合わさったネズミの国作りゲームです。
 



SSD379_02.jpg

ベースはカードを使って様々な効果を得ながら、徐々にデッキを強くしていくデッキ構築系のゲームです。

内政系のカードでお金や住人を増やし、戦闘系のカードで侵略者から国を守り、技術系のカードで発展していくという感じ。



SSD379_03.jpg

また、国要素ということで、建物カードもあります。

空いている土地に置くことで建物が建ち、固有効果を発揮し続けます。
例えば画像の家は住人を増やし、定期的に入ってくるボーナスの税金を増加させる効果があります。

ただし、他のカードと異なり、建物は使用するとデッキから無くなってしまいます。なのでガンガン建てるというわけにはいかないと。



SSD379_04.jpg

そしてタワーディフェンス要素の兵士系のカード。
領地の左右の壁には兵士を配置できます。

一定時間毎に敵が攻め込んでくるため、兵士たちが自動迎撃してくれるのがタワーディフェンス要素というわけですね。

ちなみにカードの上二つの数字はコストで、左上がお金で右上が住人。
このため内政をしっかりしないと兵士が配置できず、あっという間に敵に蹂躙されてしまいます。



SSD379_05.jpg

戦闘に勝利することで新しいカードを確保しデッキを強化できます。

そしてデッキ構築型のゲームではお馴染みのイベントもあります。
選ぶことでメリットの効果やカードを得たり、強力だけどデメリットな効果を得たり。デッキの方向性によってどう強化していくかが悩まされますね。

イラストが可愛らしいのも個人的に好きなポイント。
イベントの内容自体は結構えぐいのも多いけどもw



SSD379_06.jpg

と、そんな感じで内政をして資源を貯め、兵士を沢山雇って守りを固めて行きます。
そして定期的にやってくる襲撃を30Wave守り切れば、無事にラトロポリス建国となりクリアとなります。
(※それ以降もゲーム続行可能)

なお、デッキ構築型ゲームの中では珍しくターン制ではないです。
リアルタイムで進行するため、常に内政しつつ軍備を整える慌ただしいゲームです。



SSD379_07.jpg

また、キリの良いWAVE数はボス戦となっているようで、HPゲージが付いた個性豊かな敵がでてきます。

準備がおろそかだとあっという間に中心部まで押し込まれてゲームオーバーなので、特に10区切りのボスたちを突破できるかが街の成長の指標になりそうに感じました。



SSD379_08.jpg

もっともネズミ側もただやられるだけじゃないです。

建物の中には防衛機能を持つものや、兵器を生産する工場系なども存在。
近代化した兵士たちで重武装なんてことも可能です。

ただ、そのぶん要求されるお金や市民数も多いので、これはこれで内政が大変なんですよね。



SSD379_09.jpg

そんなこんなでクリアorゲームオーバーとなると経験値を獲得。

一定数に達するごとに、新しいカードなどが解禁されていきます。
この辺はデッキ構築系のゲームだとお馴染みのシステムですね。


ただ、経験値はWave数x10なのですが、2回目の時点で300要求されるんですよね。つまり1クリアで1要素解禁の要求量で、10解禁ほど必要なので全部揃えるのは結構大変です。

さらに特性の異なる指導者が6人いるため、これがさらに6倍されます。リプレイ性はお世辞にも高いとは言えないので、全部開けるまでに飽きちゃう人も多そう。



SSD379_10.jpg

で、その指導者たち。
ゲーム開始時に建国に挑む指導者を6名から選択できます。

選んだ指導者によって、異なるスキルと専用のデッキが用意されています。登場するカードは共通+各指導者用ということで、選んだ指導者によって全く異なるゲーム性になるというわけですね。

ざっくり紹介するとこんな感じかな。

商人内政系のカードやお金だけで兵を雇える傭兵が特徴。
お金に依存した攻撃カードがキモっぽく、ユニットに防衛を任せづらいのが欠点?
将軍一定数敵を倒すと成長で強くなる兵士カードが特徴の戦闘メイン。
戦闘系カードに応じて住人が増えるため、内政コントロールもしやすい。
建築家防衛施設など建物系のカードが豊富、兵器ユニットもここ。
軌道に乗ると1体1体は強いけど、そこまで持っていくのが大変かも?
科学者スキルを発動すると強化カードになる変化カードが特色。
スキルが優秀で汎用性は高いけど、依存しすぎていてコントロールが難しい。
呪術士ユニットが倒れた時の霊魂を貯めて発動するネクロマンサー系。
他とルールが大きく異なるためちょっと扱いが難しそう。
航海士強力ながら使用回数のあるカード、他の指導者のカードを利用可能。
他のカードが使えるのは面白いけど、無計画にとるとゴミになりやすい。



SSD379_11.jpg

色々触ってみましたが、個人的に面白いのは航海士かな。

他の指導者のカードをランダムで拾ってきたりできるため、プレイごとに何が起こるか分からない要素は一番強いです。

あとは他の指導者よりカードのスペックは高いけど、回数制限にあたる在庫が付いています。これが0になると使用不可となるけど、スキルで手札にある回数制限を回復できるというわけですね。


なお、30Waveでクリアと書いたけど、その後もゲームを続けることはできます。
この際に指導者が後継者という形で変わってしまうため、在庫が回復不能となって腐る罠がありました。



SSD379_12.jpg

で、色々と試していたらとんでもないことに。

光っているカードは手札保留系の効果を得ています。普通は新たなカードを引くときは手札を全部捨てるのだけど、この効果で捨てられずに残るというわけですね。

そして光ってるカードは任務カードという「特定の条件を満たすと財宝カードに変化する」で財宝となったカードたち。手札にある間は強力な効果を得られるのですが、保留により永続して効果を得られるようになりました。


これで無敵だと思ったのですが、90Waveぐらいで敵のインフレの洗礼を浴びて壊滅しました。
なんとも悔しい結果でした・・・・。





Steamで2,000円弱ぐらいで、見ての通り日本語にも対応しています。

タワーディフェンス系のゲームですが、常時カードを弄ることもあって感覚はデッキ構築型のカードゲームに近いです。国づくりとシステムが紐づいていて、建物が建ったり住人が増えたり、見た目も豪華になっていくのは良かったです。

ゲーム自体もデッキ構築型の面白いところは押さえていて、ランダムでデッキを強くしていく点のワクワク感はきっちりあって面白いです。
見ての通り独特な世界観を見事に構築されているので、デッキ構築型系のゲームに慣れてる方でも楽しめると思います。


難点は少し前にも触れたように解禁要素が割と時間がかかる点と、リアルタイム進行のため操作が忙しくなってまったりできない事かな。
 
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント