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　生後２か月の娘を海に落として殺害したとして、宮城県警石巻署は３０日、同県石巻市門脇、無職宮守香緒里容疑者（２５）を殺人容疑で逮捕した。

　発表によると、宮守容疑者は２８日午前０時ごろ、同市の石巻漁港西側の防波堤から二女はるかちゃんを海中に落として殺害した疑い。「無理心中しようと思い、投げた」などと供述しているという。

　２９日午後、はるかちゃんの祖母から「孫がいなくなった」と通報があり、同署が宮守容疑者から事情を聞いたところ、石巻漁港で投げ捨てたことを供述した。同署員らが３０日午前、殺害現場とみられる防波堤付近ではるかちゃんの遺体が浮いているのを見つけた。

　はるかちゃんに目立った外傷はなく、水死とみられる。

　生後２か月の娘を石巻漁港に投げ落としたとして、石巻署に殺人容疑で逮捕された石巻市門脇浦屋敷、母親で無職の宮守香緒里容疑者（２５）が「経済的に生活が不安定で思い悩み、娘と一緒に死のうと思った」などと供述していることが３１日、同署の調べで分かった。宮守容疑者が自分や娘の将来を悲観して心中を図ったとみて、詳しい動機を追及している。

　同署は同日午前、宮守容疑者を同容疑で仙台地検に送検した。発表によると、宮守容疑者は２８日未明、漁港西側の防波堤付近から、二女はるかちゃんを海に投げ落として殺害した疑い。

　宮守容疑者は両親と妹、子ども３人の７人家族。２７日深夜、自宅で自分の父親と一緒に寝ていた二女を抱き上げ、「具合が悪いので病院に連れて行く」と言い残して自宅を車で出たまま漁港に向かい、海に投げたとみられる。

　近くに住む主婦（３８）は「アルバイトや居酒屋の仕事はしていたようだが、安定した仕事には就いていなかったと思う」と話し、「幼児の子育てをしていたのに、なぜ乳児に手をかけたのか」と驚いた様子。宮守容疑者の幼児を預かっていた保育園の保育士（３５）は「送り迎えをする時、ほかの母親は子どもの様子などを気にするが、そういうことは聞かれなかった」と振り返った。また、地区の民生委員（６７）は「あまり近所付き合いはなかったようだ。虐待や育児放棄の話は聞いていない」と話した。

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