standard
「standard」とは、基準・標準のことを意味する英語表現である。
「standard」とは・「standard」の意味
「standard」は、基準や水準、規格という意味を持つ名詞である。品質や等級など、比較や評価の基礎となるものに対して使われる言葉だ。言い換え表現としては、「criterion」が挙げられる。判断や評価の基準を表す言葉で、やるべき基本的なことというニュアンスを含んでいる。また、「standard」は、到達すべき基準や、守るべき水準という意味合いも持ち合わせている。言動などに関する社会的な基準として、しきたりや道徳的規範、おきてなどと訳されることもある。その他には、標準的なものといったニュアンスも含んでいる。そのため、標準規格品、普及品などの意味を持つ場合も少なくない。音楽においては、「standard number」と同じ、スタンダード曲、定番曲といった意味を持つ。さらに、まっすぐな支え、支柱、電柱などというニュアンスも持ち合わせている。特に園芸においては、低木を接ぐ台木やもと木、まっすぐな自然木や立ち木のことを表している。
「standard」は様々な分野で使われており、それぞれで異なる意味を持つ。例えば、度量衡においては原器や標準器を、金融の分野では貨幣制度の本位や基準という意味合いになる。軍事の分野では、騎馬隊や自動車部隊の隊旗といった、戦いの結集地点を示す記章旗を指す言葉として使われている。
形容詞として用いられる場合は、基本的な、標準的なという意味を持つ。対義語としては、「nonstandard(非標準の)」や「unusual(普通でない)」が当てはまる。また、アメリカを中心として、中級以下の品質という意味で使われることも少なくない。主に、食肉などに対して用いられることが多く、劣ったと訳される場合もある。
派生語としては、「standardize」や「standardization」が挙げられる。「standardize」は、標準化する、標準に合わせるといった意味合いを持つ動詞だ。「standardization」は、標準化、規格化、統一などの意味を持つ名詞である。
「standard」の複数形
「standard」の複数形は、「standards」である。「standard」の発音・読み方
音節は「stan・dard」である。発音記号は「stǽndərd」で、「スタァンダァドゥ」と発音する。アクセントは「タァ」の部分にくる。「standard」の略語
略語は、「STD」である。質の程度を比較するような基準、標準、そして尺度といった意味合いを持つ。「standard」の語源・由来
フランク語で「立つ」という意味の「stand」と、「頑丈な」という意味合いの「-hard」が語源とされている。「しっかり立つ」という意味のフランク語「standhard」から、古期フランス語の「estandhard」を経て、形を変えていった。なお、「estandhard」は、戦いの結集地点、つまり基準となる地点を示す記章旗のことを表している。「standard」と「standards」の違い「standards」は、「standard」の複数形である。複数形の場合は、「standard」と単数形で使われる場合に比べ、到達すべき水準として掲げられている基準や標準、規格といった意味合いが強い。例えば、「international standards」は「国際基準」という意味を持つ表現になる。「standard」を含む英熟語・英語表現
「standard deviation」とは
「standard deviation」は、標準偏差という意味を持つ表現である。統計学の分野において用いられる言葉だ。「deviation」は、データの一つの値に対し、基準値との間に生じる差のことを表しており、偏差と訳される。「standard」の使い方・例文
「standard」を使った例文は、下記の通りである。
・This product meets environmental safety standards, so you can use it with confidence.(この商品は、環境安全基準を満たしているため、安心して使うことができる。)
・I would like you to check inside the box once to see if all the standard accessories are included.(標準付属品が全てあるか、一度箱の中を確認してもらいたい。)
・A standard song from when I was a student started playing, and I felt nostalgic for those days.(私が学生の頃の定番曲が流れだして、当時のことを懐かしく感じた。)
・It will be necessary to make a graph of the standard emission once and confirm it.(標準排出量を、一度グラフ化して確かめる必要があるだろう。)
・It is not surprising that dissatisfaction arises when evaluation standards are not solid.(評価の基準がしっかりしていないと、不満が出るのも当然だ。)
・If it were standard specifications, it would not be possible to satisfy her request.(標準仕様だと、彼女の要望を満たすことはできないだろう。)
規格
【英】standard
規格とは、主に産業や技術の分野において、製品や材料、あるいは工程などに関して定義された基準のことである。
ITの分野においては、ハードウェア、ソフトウェア、通信、電気など、各分野においてそれぞれの規格が制定されている。各種の規格は多くの場合、標準化団体によって策定される。勧告という形で提案されるものもある。
広く流通している規格の中には、特定の製品において採用されたものが一般化され、事実上の標準(デファクトスタンダード)となったものも少なくない。通信プロトコルのTCP/IPや、Ethernetなども、事実上の標準として普及するに至った規格である。
国際的な標準化組織によって制定された規格は、全世界で標準的に適用されている。例としては、電子工学を中心とする産業技術分野の規格であるIECや、電気分野を除いた工業一般の分野の規格であるISO、電気、電子技術に関連する分野の規格であるIEEEなどがある。また、ソフトウェアの分野ではW3Cによって制定されたHTMLやXML、Unicode Consortiumによって制定されたUnicodeなどを挙げることができる。
国内で発足した標準化組織が制定した規格の例としては、日本の工業分野における規格であるJISや、英国の工業製品全般の規格であるBS、米国の工業分野の規格であるANSIなどを挙げることができる。
規格
鉱工業製品の原材料、機械、器具などの種類、寸法、性能および試験方法などの技術的仕様を定めたもので、標準ともいう。標準化の目的は、品質の改善、生産性の向上などをはかるためで、合理化、コスト低減および互換性などのメリットを生じる。規格は基準とは異なり、それを遵守することが義務づけられたものではないが、世界競争の今日、国際規格に適合させることは必要条件になっている。規格には国際規格、国家規格、団体規格などの種類がある。国際規格にはISO規格、国家規格には日本のJIS、ドイツのDINなどがある。それぞれの規格には、規格番号および規格名称が付けられている。例えば、IS02575「インジケーターおよび識別信号」などである。
参照 国際標準化機構(ISO)、ドイツ工業規格、日本工業規格スタンダード[standard]
Standard
スタンダード
(Standard から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 15:02 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動スタンダード(英語: standard)
一般名詞
- 基準、標準。例:デファクトスタンダード。
- 定評がある。定番(ていばん)。
- 一般の。ありふれた。
- 普及版商品の商標に用いられる名辞のひとつ。
- 等級を示す語のひとつ。より上級・下級の商品・サービスに対し、中くらいの分量や品質を持つものに表示される。
- 紋章旗。とりわけ軍団旗、国王旗、大統領や市長の旗の呼称で、正方形(バナー)でなく巨大で横に長い形状をしているもの。
- 競技ダンスの種目区分。「モダン」とも。ワルツ、タンゴ、ヴェニーズワルツ、スローフォックストロット、クイックステップの5種目の総称。
固有名詞
- 企業・団体等の名
- スタンダード (企業) - 日本のカラオケボックス・飲食店運営会社。
- スタンダードAC - フランスの社交クラブを発祥とする複数のスポーツクラブの名称。
- スタンダード・オイル - スタンダード石油会社とも。かつて存在したアメリカ合衆国の石油会社。
- スタンダード・モーター・カンパニー - かつて存在したイギリスの自動車メーカー。
- スタンダード靴 - 日本の靴メーカー。
- スタンダード工業 - かつて存在した日本の音響機器・無線機メーカー。日本マランツ→ディーアンドエムホールディングスの前身。
- 個別指導塾スタンダード - 日本の学習塾運営会社および、同社運営の同名の塾。
- 商標
- STANDARD - ブリヂストンのビジネスバイク用タイヤのブランド。
- STANDARD - 無線機などのブランド。上記スタンダード工業に由来。バーテックススタンダードが製造し、八重洲無線が販売。
- The Standard - 香港の無料新聞、英文虎報の英名。
- スタンダード - 数研出版の学習参考書のブランド。
- 新数学スタンダード演習 - 東京出版の学習参考書シリーズ。
- 音楽作品
- The STANDARD - 奥田民生のシングル。
- STANDARD (ASKAのアルバム) - ASKAのカヴァー・アルバム。
- STANDARD (SCANDALのアルバム) - SCANDALのアルバム。
- STANDARD (藤井フミヤのアルバム) - 藤井フミヤのベスト・アルバム。
- STANDARD (locofrankのアルバム) - locofrankのアルバム。
- その他の固有名詞
- スタンダード市場 - 東京証券取引所の市場区分。
- スタンダード (戦列艦) - イギリス海軍の戦列艦。
- スタンダード (マジック:ザ・ギャザリング) - トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の公式大会ルールのひとつ。
- スタンダード高等学校 - かつて存在した日本の企業立定時制工業高等学校。上記スタンダード靴が設立。
- スタンダードミサイル - アメリカ合衆国海軍が開発したミサイル。
関連項目
- タイトルに「standard」を含むページの一覧
- タイトルに「スタンダード」を含むページの一覧
- NEW STANDARD - 曖昧さ回避
- ダブルスタンダード - 曖昧さ回避
- ハイスタンダード - 曖昧さ回避
- STD
- スタンド
- ノーマル
- ベース、ベイシス
Standard
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/28 13:18 UTC 版)
「ポールリードスミス・カスタム」の記事における「Standard」の解説
1985年発表のオールマホガニーボディモデル。22/24フレット。当初は会社名の略称と同じ「PRS」という名前だったが、1987年に現在の名称になった。サテン・ニトロ・フィニッシュという塗装を施したモデル(Standard Satin)も存在する。
※この「Standard」の解説は、「ポールリードスミス・カスタム」の解説の一部です。
「Standard」を含む「ポールリードスミス・カスタム」の記事については、「ポールリードスミス・カスタム」の概要を参照ください。
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