ブースター
ブースター(booster)とは、一般的には何かを強化、増強、または加速するための装置や手段を指す言葉である。その用途は多岐にわたり、具体的な例としてはロケットのブースターが挙げられる。これはロケットの初期加速を助けるために使用され、燃焼が終了すると切り離される。また、ワクチンのブースターという言葉も存在する。これは免疫力を増強するために追加で接種されるワクチンのことを指す。ブースターは、その性質上、一時的な効果をもたらすものが多い。
booster
「booster」とは、「後押し」や「支援」「促進」といった物事や人を促し手助けすることでその能力や効果をより高めることを意味する英語表現。
「booster」とは・「booster」の意味
「booster」は物事や人を促すことでその能力や効果を高めることを表す英語表現で、名詞の働きを持つ。意味は、後押し、促進、後援、後援者、支援者、支持者、(電圧の)昇圧器、(無線機などの)増幅器、(ロケット発射時の)補助推進装置、中継局、(予防接種の)追加接種、(薬の)効能促進剤、である。変化形について、複数形をboostersで表す。「booster」の発音・読み方
「booster」の発音記号は「búːstər」で、読み方は「ブースター」である。「booster」の語源・由来
「booster」は、中期英語で「脅迫する」を意味する「boosten」を語源としている。「booster」を含む英熟語・英語表現
「booster shot」とは
「booster shot」とは、予防接種をして一定期間が経った後に追加で打つ予防接種のことをいう。低下した免疫機能を高めるため、あるいは十分な免疫力をつけるために行われる。乳幼児期の予防接種では、小児用肺炎球菌や四種混合、日本脳炎などの定期接種において追加接種が実施されている。日本語では、「追加接種」「ブースター接種」「ブースターショット」と呼ばれる。
「booster」に関連する用語の解説
「booster(クラウドファンディングの会社名)」とは
「booster(クラウドファンディングの会社名)」とは、魅力やアイディアにあふれる商品を世に広めたい人のためのクラウドファンディングサイトである。全国で商業施設を展開する株式会社パルコと、クラウドファンディング業界大手企業の株式会社CAMPFIREが共同で運営している。企業の自社商品や個人で開発した商品について、そこに込められた想いを発信することで、ファンを獲得して資金を調達し、販売促進や販路拡大を支援する。3タイプのプランが用意されており、手厚いサポートを受けられる「フルサポート」、支援金額が200万円を越えると手数料が安くなる「バリュープラン」、基本の機能に絞った「ベーシックプラン」がある。
「booster(SNS運用ツールの名)」とは
「booster(SNS運用ツールの名)」とは、SNSを利用したキャンペーンの開催や運用を支援するSNSキャンペーンツールである。スマートホンの普及とともにSNSの利用が増加し、多くの企業がSNSアカウントを持ち、販売戦略においてSNSの重要性が増している。「booster」では、SNSキャンペーンの開催や運用、レポートをサポートしており、キャンペーン内容をセットアップすると専用ページが自動で作成されるので、キャンペーンURLをSNSで共有すればキャンペーンを実施できる。なお。その場で当落が分かるインスタントウィンが導入されている。インスタントウィンにより、購買促進や拡散の効果が期待できるとされる。
「booster」の使い方・例文
She is a great booster for the basketball club.(彼女はバスケットボール部の素晴らしい支援者だ。)It's such a morale booster to get messages from family.(家族からのメッセージは大変士気を高めてくれる。)
「S-Booster」とは
「S-Booster」とは、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が実施する宇宙を活用するためのビジネスアイディアコンテストのことである。宇宙を活用したアイディアを幅広く募集し、専門家のアドバイスを通じて、各アイディアの実現を目指した支援を行う。2017年から始まった。過去の受賞例として、2019年に最優秀賞を受賞した「あしらせ」は、衛星データが提供する正確な位置情報を用いて視覚障がい者の歩行を支援するサービスである。靴の中のインソール型センサーが足に振動を与えることで歩行をサポートする。2021年に株式会社Ashiraseが設立され、2023年1~3月には先行モデルの販売が購入型クラウドファンディングを通じて行われた。「Repro Booster」とは
「Repro Booster」とは、Repro株式会社が提供するWebサイトの表示速度高速化ツールである。独自の技術で、ユーザが次にクリックするページを予測し事前に読み込んでおくことで、実際にクリックされた際に素早くページを表示させることができる。加えて、画像を次世代画像フォーマットに自動変換することでサイトスピードの高速化を実現している。ブースター【booster】
ブースター
大気圧より高い密度(圧力)の空気をエンジンに供給するシステム。駆動方式には排気エネルギーを用いるターボチャージャー(排気ターボ)と、エンジンからの動力で駆動される機械式の過給機がある。一般に、単に過給機もしくはスーパーチャージャーという場合は後者を指す。機械式には、(1)ルーツ型(2)スクリュー型(3)スクロール型(4)ベーン型(5)ロータリー型があるが、(1)(2)(3)がエンジン用として使われている。回転型の排気ターボはレスポンスの改善が課題とされ、また機械式はレスポンスに優れているが小型軽量化が望まれている。さらに両者を組み合わせたスーパーターボシステムがある。
参照 スーパーチャージャー、排気ターボチャージャーブースター
(Booster から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 00:19 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ブースター (booster) とは、エンジン類などの、推力などの出力を、積み増し(ブースト)する機構や補機や追加機関などである。この記事では主に、宇宙機等の打上げ機等に追加される、補助用のロケットエンジンを含むモジュール(「補助ロケット」等の名称もある)について述べる(その他の「ブースター」については、ブースター (曖昧さ回避) を参照)。
概要
打上げシステムにおいてブースターは、離床時から離床直後の垂直上昇する、大推力が必要な期間において、主機関のロケットエンジンの推力を補助する推力を発生する。そのため多段式打上げシステムの第0段に相当するとみなされることもある。また、スペースシャトル計画以降のトレンドであった液酸液水系が主機関の場合など、スペースシャトルオービタ自身のSSMEがそうであったが、噴射速度(比推力)では高性能だが推力が小さく自力では離床不可能な場合もあり、そういった場合はむしろブースターが1段目で主機関は2段目、という構成に近い。
推力を調整する必要が無いので固体燃料ロケットによる固体ロケットブースターも多いが、液体燃料ロケットによる液体ロケットブースターも多い(スペースシャトルシステムのSRBが固体だったので、有人の打上げシステムでも固体が使われる印象が強いかもしれないが、これに関してはシャトルが例外である)。
ペイロードの状態に応じて推力を調整するために、主エンジンの推力に加えてブースターロケットの推力で合計推力を調整するロケットでは、同じ打ち上げロケットでもミッションによって使用するブースターロケットの数や種類を変える。主エンジンの周りを取り囲むようにくくりつけられることからストラップ・オン・ブースター (SOB) とも呼ばれる。使用後は切り離されて投棄されるものが多いが回収再利用するものもある。
固体燃料ブースター
固体燃料ブースターは固体燃料ロケットによるブースターである。
液体燃料ブースター
液体燃料ブースターは液体燃料ロケットによるブースターである。
固体燃料ブースターとは異なり液体燃料ブースター (LRB) は出力を加減することが可能で同様に非常時には停止する事も可能である。これは有人宇宙船に使用する場合、安全上特に重要である。ただし、固体ブースターを使用するH-IIロケットシステムを前提とした詳細な検討の結果、アボートタワーによる急速な離脱を必要とするような打上げ初期の場合、液体ロケットエンジンでも瞬時の緊急停止は不可能であることなどから、固体燃料ブースターであることが有人システムの妨げに必ずしもなるものではない、という検討結果の報告もある[1]。
スペースシャトル計画では、有人ということもあり初期の開発段階においてはLRBの使用が複数検討された。また設計が一本化され実運用に入った後にも、固体燃料ブースターが原因となったチャレンジャー号爆発事故の後既存のSRBをLRBに換装する事が検討され、4社がNASAにLRBの設計案を提案したが、開発費用がかかる為、既存のSRBを改良して使う事になった。
打上げ機以外
JATO
ブースターの推力を利用して航空機が本来必要な滑走距離よりも短距離で離陸すること、およびそのためのブースターを含む装置のことである。空気吸入型エンジンではない、ロケットエンジンを使用するものを特にRATOと呼び細分類とすることもある。
ミサイル
ミサイルを所定の巡航速度まで加速するための初期加速用エンジンとして用いられる。推力調整の必要が無いので固体燃料ロケットエンジンを用いる事が多い。特にラムジェットエンジンを採用したミサイルでは、ラムジェットエンジンが動作できる速度に達するまでの加速をブースターで行うため、ブースターは必須である。またミサイルが翼による空力制御を可能にするためには、ミサイルが一定以上のスピードで飛翔していなければならない。つまり速度が遅いと針路変更もままならない。このため、必要な速度まで加速するためにブースターを使用する事も多い。
ブースターに対して巡航用エンジンはサスティナーと呼ばれる。燃焼後にブースターが切り離されてからサスティナーが動作する設計が多い。ブースターとサスティナーが同時に動作しないため、このような設計ではサスティナーの後ろにブースターが結合される。ただし縦に直線で結合すると全長が長くなるため、衛星打ち上げロケットと同様にブースターをミサイルの脇に括りつける(ストラップ・オン)設計もある。このような設計のブースターはサスティナーと同時に燃焼を開始する場合が多い。全長は短くなるが全体にかさばるため最近のVLSなどにはなじまない。このため可動ノズルによる推力偏向制御を採用して空力制御とブースターを廃し全長を短くしたミサイルもあるが機構は複雑になる。
固体ロケットとラムジェットを統合した統合ラムジェットエンジンでは、ブースターとして使用する固体ロケットエンジンの固体燃料が詰められた空間を、燃料が燃え尽きた後にラムジェットエンジンの燃焼室として併用する事で全体の設計をコンパクトにしている。
出典
- ^ 今田高峰. “有人宇宙システムの構築に向けて (3) ロケットとアボートシステム —有人宇宙論壇シリーズ—”. 宇宙政策シンクタンク「宙(そら)の会」. 2016年4月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年11月14日閲覧。
関連項目
ブースター (曖昧さ回避)
ブースター(Booster)は、エネルギー等を発するもの等について、それを積み増し(ブースト)するものという意味の語である。
一覧
- ブースター - このリンク先記事では主にロケット関連のそれについて。
- ブースター (音響機器) - エフェクターの一種。
- 受信ブースター - テレビアンテナで受信した電波を増幅する装置。
- 無線機または送信機の空中線電力を上げるための外付けの装置。直線増幅するものはリニアアンプと呼ばれる。
- ブースター局。無線局のサービスエリアを補完するための小規模な中継局(陸上移動中継局)。携帯電話基地局のサービスエリアを補完するための小規模な中継局で、RFを光に直接変換して中継するものは光ブースター局。放送局のサービスエリアを補完するための小規模な中継局。
- ブースター (ポケモン) - ゲーム『ポケットモンスター』シリーズのキャラクターの一種。
- ブースター効果 - 追加免疫効果を意味する生物学用語。
- ブースター (蒸気機関車) - 低速時に蒸気機関車の動力を補助するための装置。
- ブースター (美容) - 化粧水などを肌になじみやすくする美容アイテム。化粧水の使用前に使われ、導入化粧水などとも呼ばれる。
- ブースター (スポーツ) - バスケットボールやアメリカンフットボールのチームのファンの俗称(サッカーで言うサポーターのこと。俗称ではあるが、ファンクラブという意味としてブースターという言葉を公式として使っている団体もある)。
- トレーディングカードゲームの販売形態の1つ。詳細は「拡張パック」を参照
- 『スーパーマリオRPG』に登場するブッキーの北米版(Super Mario RPG: Legend of the Seven Stars)におけるキャラクター名。
関連項目
BOOSTER
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 18:28 UTC 版)
「Memories to Go」の記事における「BOOSTER」の解説
逆再生ソフトで作ったフレーズを川崎がギターで構築し直す等、実験的な手法がとられた。
※この「BOOSTER」の解説は、「Memories to Go」の解説の一部です。
「BOOSTER」を含む「Memories to Go」の記事については、「Memories to Go」の概要を参照ください。
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