骨格に沿って付いている筋肉のことで、その収縮によって身体を支え、動かしています。
一般的には単に筋肉という場合、この骨格筋のことを指します。自分の意志で動かすことができることから随意筋とも呼ばれ、組織上は横紋筋という種類になります。これに対し内臓筋は平滑筋であり、自由に動かせるわけではないので不随意筋であるといえます。
骨格筋を構成している筋繊維には大きく分けて速筋と遅筋の2種類があります。速筋は白っぽいため白筋とも呼ばれます。収縮スピードが速く、瞬間的に大きな力を出すことができますが、長時間収縮を維持することができず張力が低下してしまいます。老化が早く、20歳前後から急速に衰えるといわれています。遅筋は赤みがかった色から赤筋とも呼ばれます。収縮のスピードは比較的遅く、大きな力を出すことはできませんが、疲れにくく長時間にわたって一定の張力を維持することができます。年齢を重ねても衰えにくいといわれています。骨格筋の収縮は、筋繊維の中にあるアデノシン3リン酸(ATP)と呼ばれる化合物が分解してリン酸基がひとつはずれ、アデノシン2リン酸(ADP)になるときに発生するエネルギーを利用しています。
こっかく‐きん【骨格筋】
骨格筋
骨格筋
骨格筋
骨格筋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:23 UTC 版)
骨格筋の筋細胞では運動や筋収縮の結果、GLUT4は細胞膜に移行し、細胞膜上に存在するGLUT4の数が増加する。 運動中、身体はエネルギーとして利用するためにグルコースをATPへ変換する必要がある。グルコース-6-リン酸の濃度が低下するとヘキソキナーゼの阻害が解消され、ATPの合成を行う解糖系や他の酸化的経路の進行が可能になる。また、筋細胞内のグルコース濃度が低下するにつれ、より多くのグルコースを取り込めるようになる。この時に細胞内のグルコース濃度を高めるために利用される主要なトランスポーターがGLUT4である。 運動と同様、筋収縮もGLUT4の細胞膜への移行を誘導するが、この2つの過程では、細胞内で異なる形態で存在するGLUT4が細胞膜へと移行される。GLUT4を含む小胞にはトランスフェリン陽性のものと陰性のものがあり、それらは異なる刺激によって呼び寄せられる。トランスフェリン陽性GLUT4小胞が筋収縮の際に利用されるのに対して、インスリン刺激や運動によって活性化されるのはトランスフェリン陰性小胞である。
※この「骨格筋」の解説は、「GLUT4」の解説の一部です。
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「骨格筋」の例文・使い方・用例・文例
- ブタ、ネズミおよび人間の腸で生じて、骨格筋で嚢胞を形成する幼虫を生産する寄生線虫
- 骨格筋
- 骨格筋の活動に関連している電波を記録する医療機器
- 痙攣の治療に使われる骨格筋弛緩薬(商標名バキシン)
- 重度の肉離れとパーキンソン症候群を治療するのに用いられる骨格筋弛緩薬(商標名ノルフレックス)
- その収縮によって身体のある部分を伸ばす骨格筋
- 収縮によって関節を曲げる骨格筋
- 胸郭を後方や下方に引く骨格筋
- 腕を内転、回転させる骨格筋
- 肩甲骨を下に引く、または肋骨を持ち上げる骨格筋
- 身体部を下方へ引く骨格筋のいずれか
- 臀部を形成し腿部を動かす3つの大きな骨格筋
- 2つの起始を持つ骨格筋(特に前腕を曲げる筋肉)
- 収縮する時に前腕と伸ばす3つの起始を持つ骨格筋
- 胴または頭の骨格筋
- 脛骨から起こる各脚の2骨格筋のどちらか
- 顔の骨格筋
- 骨格筋にグリコーゲンが異常に蓄積する遺伝的疾患
- 脊髄神経セルと脳の神経細胞の衰えが骨格筋の萎縮と弛緩性麻痺につながる常染色体劣性疾患
- 骨格筋という動物の器官
骨格筋と同じ種類の言葉
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