骨組織とは? わかりやすく解説

こつ‐そしき【骨組織】

読み方:こつそしき

骨を構成する結合組織燐酸(りんさん)カルシウムなどを含む硬い骨質と、その内部に点在する骨細胞からなる

「骨組織」に似た言葉

骨組織

英訳・(英)同義/類義語:bone

結合組織一つで、軟骨組織硬骨組織とに分けられる動物形態保持し筋肉接着して運動可能にする。

硬骨組織

同義/類義語:骨組織
英訳・(英)同義/類義語:bone, bone tissue

骨組織を形成する結合組織リン酸カルシウムタンパク質繊維結合しており、体制維持や運度機能のほか、体内カルシウム貯蓄部位でもある。また、内部の骨有為では血球生産が行われる。
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骨組織

読み方Osseous tissue こつそしき
【英】:Textus osseus,Bone tissue

骨組織は骨細胞osteocytes基質、膠原細線維接合質および種々の塩からなっている。特殊な分化遂げた結合組織一種で、その特徴豊富な細胞間質(骨基礎質という)にカルシウム塩類を主とする無機塩類沈着し固有の硬さをもっていることである。基質成分大部分結合性ハイドロキシアパタイトで、ここの結晶厚さ1.53nm長さ10nmの板状ないし長杆状で、線維長軸沿って配列する。その他かなりの量のクエン酸イオン炭酸イオンを含む。またカルシウムのほかにマグネシウムナトリウム含まれる基質含まれる線維性分(骨線維)は膠原線維で、直径50~70nm、64~68nmの横縞をもち、骨組織に加わる張力歪力対向しうる力学的合理性をもった配列を示す。生細胞性部には骨細胞骨芽細胞破骨細胞3種類がある。このうち基質中に埋没し、骨基質維持血中カルシウム濃度関連したカルシウム塩類の動員沈着などの調節関与する細胞骨細胞という。骨細胞扁平な楕円形で、表面多数細長い突起をもつ。その先端は隣接する細胞突起尖端とネキサスで連結する骨細胞細胞体をいれている基質内の小室骨小腔細胞質突起のための細管状通路を骨小管という。骨小管のあるものは基質内を貫通する血管路や骨組織内外側の血管周囲腔向かって開放しているため、これらの小管は立体的に連続した網工系を構成し骨細胞栄養代謝産物通路として重要な役割を果たす結合組織基質カルシウム塩類が沈着し骨小腔や骨小管の有機的構築いられない場合単なる石灰化(calcification)であって骨化(ossification)とはいわない塩類は骨に硬さ与える。塩のない、すわなち「脱灰した」骨には屈曲性がある。あまりにも弱い石灰化ビタミン類の不足あるいは内分泌障害原因である。ビタミン不足は例え紫外線が体に充分に作用しないため、プロビタミンprovitaminsがビタミンD変化しないこともによって起こってくるのであるあまりにも弱い石灰化クル病ricketsのときにみられるような骨軟化osteomalacia引き起こす塩類のみでなく、有機物構成要素も骨の強固さ関与する構成要素である有機物不充分場合には骨の弾性失われるそのような骨はもはや負担に耐えられず骨は折れやすくなる有機構成要素破壊強く灼熱することによって人工的に起こすことができる。

骨組織

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 05:24 UTC 版)

スキピオニクス」の記事における「骨組織」の解説

もともとの骨組織は残されていないが、リン酸カルシウムによる鉱化作用でもともとの骨細胞構造保存されており、内部空洞骨細管を含む個々骨細胞様子がわかる。また、内部血管構造保存されており、一部内部空洞である。頭骨下顎など一部の骨では骨膜存在見られる

※この「骨組織」の解説は、「スキピオニクス」の解説の一部です。
「骨組織」を含む「スキピオニクス」の記事については、「スキピオニクス」の概要を参照ください。

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