ちょう‐せき〔テウ‐〕【潮×汐】
潮汐
【英】:tide
海面の高さは一定ではなく、低くなったり、高くなったする。低くなった状態を干潮、高くなった状態を満潮といい、この干満の海面の高さの変化を潮汐という。干潮と満潮は、約6時間で繰り返され、基本的に一日2回づつ、計4回の干満がある。海面の高さの変化が起きるのは、月の引力と遠心力のため、月は太陽に比べ圧倒的に小さいが距離が近いため、太陽の約2倍の引力ともつ。液体である海水は、月の引力の影響を強く受け、月に向いている側の海水がもち上がり、満潮になり、一方、裏側の海水は月の引力が最も小さくなり、かつ地球と月の回転運動を考えた場合、回転軸から最も離れるため遠心力が大きく作用して、膨れ上がり、月に向いた側と同様の満潮になる。中間のエリアは海水を両側に持っていかれるため、干潮となる。地球は一日1回自転するので、干潮と満潮はそれぞれ2回ずつ起こる。
地形等の影響で、高潮から高潮までの時間は時と場所によって異なる。干潮、満潮の時刻と潮位を主要港湾について計算した表を潮汐表と言う。
潮流は、潮汐現象に伴う海水面の上下動によって生じる海面の水平方向の周期的な海水の動きを言う。
潮汐(ちょうせき)tide
潮汐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 10:24 UTC 版)
潮汐(ちょうせき)とは、主として月と太陽の引力によって起きる、海面の昇降現象[1]。海岸などでみられる、1日に1~2回のゆっくりした海面の昇降[1]。「潮の干満(しおのかんまん)」、「潮の満ち干(しおのみちひ)」、「潮の満ち引き」とも。大和言葉で「しお」ともいう。漢字では潮と書くが、本来は「潮」は「朝のしお」、「汐」は「夕方のしお」という意味である。原義としてはこれだが一般には海に関するいろいろな意味で「潮」が使われる。
注釈
出典
- ^ a b 『日本大百科全書』(ニッポニカ)
- ^ a b c 佐藤、p.135
- ^ a b 佐藤、p.136
- ^ a b 柳、pp.17-18
- ^ a b 柳、pp.18-20
- ^ 柳、p.20
- ^ 柳、p.24
- ^ 柳、p.40
- ^ 柳、pp.32-33,40
- ^ 柳、pp.23-24
- ^ クランシー、p.12
- ^ 柳、pp.74-75
- ^ クランシー、p.23
- ^ 柳、pp.58-60
- ^ 柳、pp.66-67
- ^ “潮汐は地震を引き起こすのか?”. www-solid.eps.s.u-tokyo.ac.jp. 2024年1月1日閲覧。
- ^ 鶴岡弘, 大竹政和、地震発生における地球潮汐の影響 数値シミュレーションによるアプローチ 『地学雑誌』 2002年 111巻 2号 p.256-267, doi:10.5026/jgeography.111.2_256
- ^ a b なゐふる91号(2012年10月) (PDF) 日本地震学会
- ^ 巨大地震、大潮の時期に発生確率上昇か 東大研究(AFPBB News 2016年9月13日)
- ^ 月の引力、大地震と関係か 東大チーム(日本経済新聞 2016年9月13日)
- ^ a b 長野県栄村で地震で多発、「潮汐」引き金 地殻変動と重なる 産総研分析(MSN産経ニュース/産経新聞 2012年3月19日)/同記事の夕刊フジ版引用(阿修羅)
- ^ 川島秀一『追込漁(おいこみりょう)』<ものと人間の文化史> 法政大学出版局 2008年、ISBN 9784588214219 pp.173,285-288.
- ^ 原田英司「<研究・技術報告>実験水槽における水位変化の簡便な自動制御 : 人工潮汐」『瀬戸臨海実験所年報』第2号、京都大学理学部附属瀬戸臨海実験所、1988年3月、25-27頁、NAID 120005327054。
潮汐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 10:22 UTC 版)
先住民ミクマク族の民間伝承では、ファンディ湾の潮の干満は、水の中で跳ね回る巨大なクジラによって起こされていると語られている。海洋学者たちは、干満の原因を潮の共鳴によるものとしている:これは時間的符合-大きな波が湾の入口から端まで移動してまた戻る時間と、潮の干満の時間が同じであるということ-から結論付けられている。12.4時間の間に、1,150億tもの水が湾を出入りし、干満差は15mにもおよぶ。 干満差世界一の追求はまた、ファンディ湾奥部のマイナス湾 (Minas Basin) と、アンガヴァ湾奥部のリーフ湾 (Leaf Basin) の競争を引き起こした。どちらの水量が潮の干満差世界一になるかを巡って、それぞれの土地の支援者が記録を主張しあっている。
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