殲滅部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
護衛者とはまた異なる独自の集団で、通称「護衛者別働隊」。護衛者の中から選りすぐりの猛者を選別した特攻部隊である。それぞれの隊員が護衛者の隊長クラスを上回る実力を有する。各々得意な戦法は違う。 「SB」と入った腕章をしており、黒スーツで統一されている。東電のクーデターでは屋外で戦う雷庵を援護した。 片原 烈堂(かたはら れつどう) 片原滅堂の実子にして、殲滅部隊の隊長。21歳。アギトが「牙」の後任に推すほどの実力者。右目が前髪で隠れており、左目は額から頬にかけて刺青のような模様が入っている。 スピンオフでは隠れシスコンであることが発覚し、異性に対してガードの甘い鞘香を常に気にかけている。 3回戦後半から護衛者を何人も殺害していた桐生を追っており、王馬によって撃破された彼を確保する。身内の仇をとってくれた恩を返すため、準決勝第1仕合の開始を2時間遅らせ王馬が休憩時間を取れるように滅堂に掛け合った。 王馬の生存を2年間にわたって秘匿しており、『ケンガンオメガ』では彼や雷庵と共に「蟲」の対処にあたる。シスコンぶりは健在で、姉に悪い虫が付いていないか風水に確認したり、退院祝いの席で姉に接触して鼻の下を伸ばしていた光我を密かにマークしている。 三朝(みささ) 殲滅部隊隊員。27歳。烈堂の副官的存在。元々は護衛者五番隊の隊長だったが、烈堂の誘いで殲滅部隊に加入した。六番隊隊長・名和とはライバル関係らしい。 使用武術はシラット。殲滅部隊内では最小最軽量で、隊長格を含めても名和に次ぐ小兵だが、烈堂の拳法の師であり、徒手の戦いなら殲滅部隊で断トツ。闘技者基準でもトップクラスのロロンも、まともに戦えば楽には勝てないと実力を認めている。特に狭い空間での戦闘に長けており、体格で勝る相手を確実に仕留めるために、急所を的確に狙い撃つ技術を磨いている。肘の捌きで相手の体勢を崩す技を得意とし、的の小ささもあってまさに「鉄壁」の防御を誇る。軽量ゆえに馬力はヘヴィー級には及ばないが、軽く殴っただけで岩にヒビを入れる程の打撃力を有し、相手の読みのことごとく裏をかいて「意識の外」から予想だにしない攻撃を加えることで、体格差を超えたダメージを与える。しかし、勝負をすぐには決めず、ギリギリまで遊んでしまう悪癖がある。 『ケンガンオメガ』では殲滅部隊を抜け、烈堂の推薦で八代目『滅堂の牙』に就任しており、煉獄との対抗戦では4人目の代表選手として出場が決まる。新人である自分は大事な局面ではなく序盤で出場したほうがいいと考えて第4試合に志願し、裏切り者の弓ヶ浜を「制裁」すべく挑発してリングに立たせ、『滅堂の牙』対決にもちこむ。序盤は弓ヶ浜の暴言をあえて受け流しつつ、押し出し場外を狙う作戦に付き合って相手の自滅を待ち、時間経過でリングが狭まり巨軀を活かしにくくなったタイミングで反撃に転じて、シラット特有の肘技で猛攻に出る。不利を悟った弓ヶ浜からの反撃を許さず完璧に捌き切り、急所の多い頭部へ打撃を集中させ、最後は顔面に拳を叩き込み、ほとんど傷を負うこともなく新旧牙対決を制する。使用武術・シラット 拳法のみならず、武器術の体系も含む東南アジア発祥の総合武術。「柔」の動きが特徴で、攻撃のみならず、防御、捌きにも用いる「肘」は、独特かつあらゆる武術と一線を画する。 皆生(かいけ) 殲滅部隊隊員。黒髪の美剣士。25歳。顔の刀傷は、過去の立ち会いでつけられたものらしい。元・護衛者一番隊隊長。烈堂の誘いで殲滅部隊に加入した。鞘香に惚れていることは周囲にバレバレだが、本人は気付いていない。そして鞘香だけが皆生の好意に気付いていない。 羽合(はわい) 殲滅部隊隊員。河野春男を凌ぐ人間離れした巨体を持つ男。31歳。元・護衛者八番隊隊長だったが、片原烈堂の勧誘で殲滅部隊に加入した。護衛者隊長の気高、美萩野の二人とは気が合うようで、休日は一緒に遊ぶことが多い。
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