打撃力
打撃力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/12 17:59 UTC 版)
その部隊の一般的な攻撃能力を言う。火力と衝撃力から構成されている。さらに一般的に火力は火器から、衝撃力は突撃の能力から、それぞれ形成される。打撃力が敵部隊より低ければ、機動打撃の際にも各個撃破される危険性がある。 火力 火力とは、物理的投射力、化学的爆発力及び命中精度(火力集中度)が関係する。多くの砲弾を効果的に爆発させ、更には相手に命中させる事でより効果を発揮する。 また、戦闘作戦において後方からの大量の火力支援は、前線戦力の機動力と共に効果的な攻撃を行うために必須である。火力支援は主に火砲や迫撃砲による支援射撃、航空機による対地攻撃、誘導弾攻撃(ミサイルを含む)などによって構成される戦闘力であり、極めて大きな威力を持つ。 衝撃力 現代戦における衝撃力とは、突進する装甲化車輌戦力、うち構成する重量のある大型の装甲兵器(戦車など)の装備数が関係する。特に装甲化されていない歩兵部隊には効果が高い。しかし用意周到に準備された防御陣地や地形的条件(山岳地等)では、その効力が減退する事もある。 戦車が登場する近世以前においての衝撃力を構成したのは、馬曳き戦車・騎兵・象などの大型動物によるものが多い。古代では馬具が発達しておらず2頭から数頭立ての二輪馬曳き戦車が決戦戦力として多用された。馬具が発達した以後はより簡便な装甲化された大型の馬による騎兵が主流と成り、運用に制限の多い馬曳き戦車は衰退していった。象が生息する地域では馬の代わりに象を使用した事例もあった。
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