きんていやくせいしょ【欽定訳聖書】
欽定訳聖書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/26 16:07 UTC 版)
ドゥアイ・リームズ聖書 (DRV, 1582年)
ジェームズ王/欽定訳 (KJV, 1611年)
改訂訳 (RV, 1895年)
アメリカ標準訳 (ASV, 1901年)
ベーシック英語訳 (BBE, 1941年)
新世界訳聖書 (NWT, 1950年)
改訂標準訳 (RSV, 1952年)
エルサレム聖書 (TJB, 1966年)
新アメリカ聖書 (NAB, 1970年)
新アメリカ標準訳 (NASB, 1971年)
リビングバイブル (TLB, 1971年)
グッドニューズ聖書 (GNB, 1976年)
新国際訳 (NIV, 1978年)
新ジェームズ王/欽定訳 (NKJV, 1982年)
新改訂標準訳 (NRSV, 1989年)
世界英語聖書 (WEB, 2000年)
標準英語訳 (ESV, 2001年)
正教会スタディバイブル (OSB, 2008年)
新アメリカ聖書改訂版 (NABRE, 2011年)
コモン英語訳聖書 (CEB, 2011年)
- 1 欽定訳聖書とは
- 2 欽定訳聖書の概要
欽定訳聖書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 06:17 UTC 版)
欽定訳聖書(The King James Version : KJV, かつては Authorized Version:AVとも)はジェームズ1世の命を受けてイングランド国教会が翻訳した英語聖書であり、1611年に出版され、この後に続く英語翻訳に深い影響を与えたばかりか、英文学にも影響を与えた。 知られているところでは、国王が自ら召集した1604年の教会会議において、清教徒(ピューリタン)の参加者から教会で用いるための新しい聖書翻訳が欲しいと要請が出たことが発端だったと言われている。清教徒はジュネーブ聖書を普段使っていたが、それは認可訳ではないので教会では使えなかったのである。これに応える形でオクスフォード大学とケンブリッジ大学の学者たち(とウェストミンスターの学者)が招集され、50人もの翻訳者グループが組織された。 このときの国王の指示の中には、欄外にいかなる註もつけてはならないというものがある。ジュネーブ聖書につけられていた欄外注釈にジェームズ王が気に入らないものがあったという説もあるが、諸教派が共有できる聖書を目指したためにティンダル聖書以来トラブルの元になってきた欄外注釈を外すのは穏当な処置であった。そして、これは後世の聖書協会系聖書などにもその伝統が引き継がれることになった。また、国王の指示は「司教たちの聖書」を基にして改訳せよというものであったので、欽定訳は事実上「ティンダル聖書」と「ジュネーブ聖書」を基本としていると言われている。 欽定訳聖書はイギリス国内で最も権威ある聖書となり、近代初期の英語翻訳の中でもっとも使用された聖書となった。幾つかの伝統行事の中では今に至るまで用いられている。現代の聖書学はその翻訳にいろいろな問題点を指摘しているが、それでもティンダル聖書に強く頼っているその文体と言葉の使い方については広く賞賛された。この聖書の権威は2世紀半の期間、19世紀末まで続き、20世紀になっても使われ続けた。
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