アシクロビルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 医薬品 > > 医薬品 > アシクロビルの意味・解説 

アシクロビル【aciclovir】

読み方:あしくろびる

抗ウイルス剤の一。単純ヘルペスウイルスおよび、水痘帯状疱疹(ほうしん)ウイルスによる単純疱疹水痘帯状疱疹脳炎髄膜炎治療


アシクロビル

分子式C8H11N5O3
その他の名称アシクロビル、ゾビラックスZoviraxAciclovirAcyclovir、2-Amino-1,9-dihydro-9-[(2-hydroxyethoxy)methyl]-6H-purin-6-one、9-[(2-Hydroxyethoxy)methyl]-1,9-dihydro-2-amino-6H-purin-6-one、アシクロフタル、シクロビラン、9-(2-ヒドロキシエトキシメチル)グアニンZovirax cream、Cycloviran、BW-248U、Acicloftal、9-(2-Hydroxyethoxymethyl)guanine、アシクログアノシン、Acycloguanosine、2-Amino-9-(2-hydroxyethoxymethyl)-1H-purine-6(9H)-one、2-Amino-9-(2-hydroxyethoxymethyl)-9H-purine-6(1H)-one、2-Amino-6,9-dihydro-9-[(2-hydroxyethoxy)methyl]-1H-purine-6-one、2-Amino-9-(2-hydroxyethoxymethyl)-6,9-dihydro-1H-purine-6-one、1KI-5、ビクロックス、2-Amino-9-(2-hydroxyethoxymethyl)-1,6-dihydro-9H-purine-6-one、Vicclox、アイラックス、Ailax、アクチオス、Actios、アクチダス、Actidas、アシクリル、Acycril、アシクロビン、Aciclovin、アシクロメルク、Aciclomerck、アシビル、Acivir、アシロベック、Acirovec、アシロミン、Acilomin、アストリック、Astric、エアーナース、Airnurse、グロスパール、Grosparl、クロベート、Clovate、ゾビアトロン、Zobiatoron、ゾビクロビル、Zobiclobill、ゾビスタット、Zobistat、トミール、Tomill、ナタジール、Natazil、ビゾクロス、Vizocross、ビルヘキサル、Viruhexal、ビルレクス、Virlex、ファルラックス、Pharrax、ベルクスロン、Vercusron、アシロベック-DS、Acirovec-DS
体系名:2-アミノ-9-(2-ヒドロキシエトキシメチル)-9H-プリン-6-オール、2-アミノ-9-[(2-ヒドロキシエトキシ)メチル]-9H-プリン-6(1H)-オン、9-[(2-ヒドロキシエトキシ)メチル]-1,9-ジヒドロ-2-アミノ-6H-プリン-6-オン、2-アミノ-1,9-ジヒドロ-9-[(2-ヒドロキシエトキシ)メチル]-6H-プリン-6-オン、2-アミノ-9-(2-ヒドロキシエトキシメチル)-1H-プリン-6(9H)-オン、2-アミノ-9-(2-ヒドロキシエトキシメチル)-9H-プリン-6(1H)-オン、2-アミノ-6,9-ジヒドロ-9-[(2-ヒドロキシエトキシ)メチル]-1H-プリン-6-オン、2-アミノ-9-(2-ヒドロキシエトキシメチル)-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-6-オン、2-アミノ-9-(2-ヒドロキシエトキシメチル)-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-6-オン


アシクロビル


アシクロビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 05:28 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アシクロビル
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
胎児危険度分類
法的規制
  • unscheduled/S4 (Au), POM (UK)
投与方法 経静脈、経口、局所
薬物動態データ
生物学的利用能10~20%(経口)
血漿タンパク結合9-33%
代謝Viral thymidine kinase
半減期2.2~20時間
排泄腎臓
識別
CAS番号
59277-89-3
ATCコード J05AB01 (WHO) D06BB03 (WHO)、S01AD03 (WHO)
PubChem CID: 2022
DrugBank APRD00567
KEGG D00222
別名 acycloguanosine
化学的データ
化学式C8H11N5O3
分子量225.21 g/mol
物理的データ
融点256.5 °C (493.7 °F)
テンプレートを表示

アシクロビル (英語: Aciclovir) は、ウイルス感染症の治療薬である。単純ヘルペスウイルス水痘・帯状疱疹ウイルスに使われる。グラクソ・スミスクラインよりゾビラックス、一般薬(第一類医薬品)としてヘルペシア大正製薬)、等後発医薬品も多数。

効果・効能

単純ヘルペスウイルス水痘・帯状疱疹ウイルスに対して有効性を持つ。単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の治療や骨髄移植時における発症抑制、水痘帯状疱疹の治療に使われる。注射薬は、これらのウイルスによる脳炎・髄膜炎にも適応を持っている。

副作用

内用薬(注射剤、錠剤等)では下記の項目が重大な副作用に設定されているが、外用薬(軟膏、クリーム等)には設定されていない。

副作用発現率は、注射剤で4.60%[1]、錠剤[2]・顆粒剤[3]で2.09%(単純疱疹、帯状疱疹、水痘の通算)、軟膏[4]で0.87%(治験と使用成績調査の通算)、眼軟膏[5]で13.57%であった。その他の剤形は後発品であるので頻度調査を実施しておらず不明である。

薬理

ヘルペスウイルス(HSV-1、HSV-2)または水痘・帯状疱疹ウイルス(VSV)感染細胞内ではウイルス性のチミジンキナーゼ英語版(TK)が発現している。アシクロビルはウイルス性TKで一リン酸化された後、宿主(ヒト)細胞性キナーゼで三リン酸体(活性体)となり、ウイルスDNAポリメラーゼでウイルスDNAに取り込まれ、それ以上のDNA伸長を阻害し、ウイルスの増殖を防ぐ。

化学的性状

白色から微黄白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、酢酸 (100) にはやや溶けにくい。水に溶けにくく、メタノールエタノール (95) に極めて難溶である。アセトン1-プロパノールジエチルエーテルヘキサンにほとんど溶けない。希塩酸、希水酸化ナトリウム試液またはアンモニア試液に溶ける。

歴史

バローズ・ウェルカム研究所でガートルード・エリオンが1974年に開発した[6]

日本ではグラクソ・スミスクラインからゾビラックスが販売される。後発医薬品も様々に販売されている。剤形としては注射、錠剤、顆粒、シロップ、ゼリー、クリーム、軟膏、眼軟膏がある。2007年に一般用医薬品として大正製薬よりヘルペシア軟膏[7]、グラクソ・スミスクラインよりアクチビア軟膏が発売された[8]

効能は口唇ヘルペス再発のみだが、受診を避けたい性器ヘルペス患者も気軽に買えるよう、承認条件として義務付けられた薬剤師による指導をあえて控えているのではないかと、経済誌『ZAITEN』2009年2月号が問題提起した。

出典

関連項目


アシクロビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 02:55 UTC 版)

はたらく細胞BLACK」の記事における「アシクロビル」の解説

水疱帯状疱疹有効な医薬

※この「アシクロビル」の解説は、「はたらく細胞BLACK」の解説の一部です。
「アシクロビル」を含む「はたらく細胞BLACK」の記事については、「はたらく細胞BLACK」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アシクロビル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「アシクロビル」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



アシクロビルと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「アシクロビル」の関連用語








8
58% |||||



アシクロビルのお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アシクロビルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
中四国エイズセンター中四国エイズセンター
Copyright (C) 2024, Chugoku-Shikoku Regional AIDS Center
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2024 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアシクロビル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのはたらく細胞BLACK (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS