やぶ・る【破る】
読み方:やぶる
[動ラ五(四)]
1 引き裂いたり、傷をつけたり、穴をあけたりして、もとの形をこわす。「障子を—・る」「書類を—・る」
2 相手の守りなどを突き抜ける。突破する。「警戒網を—・る」「左中間を—・るヒット」
3 今まで続いてきた状態をそこなう。かきみだす。「太平の夢を—・る」
4 従来のものに代わって新しくする。記録などを更新する。「世界記録を—・る」
6 守るべき事柄にそむく。きまりや約束などを無視する。「約束を—・る」「校則を—・る」
7 傷つける。害する。
[可能] やぶれる
[下接句] 雨(あめ)塊(つちくれ)を破らず・竈(かまど)を破る・産を破る・叢蘭(そうらん)茂らんと欲し秋風(しゅうふう)之(これ)を敗(やぶ)る・操(みさお)を破る・横紙を破る
やぶる
やぶる
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 13:01 UTC 版)
動詞
- (他動詞)薄いものを部分的にまたは完全に分断する。
- (他動詞)身体の健康を損なう。
- (他動詞)障害を突破する。
- (他動詞)平穏な状況や安定した状況を突然乱す。
- すると、ドーンドーンとつづいて、しずかな空気をやぶる音がしたのでした。(小川未明「どこかで呼ぶような」)〔1949年〕[10]
- 人類は、元来、本能的に平和を好む動物である。故に、もし平和を破るものがあったならば、直ちに人類の仲間より排斥されるのである。(大隈重信「余が平和主義の立脚点」)〔1910年〕[11]
- その懐かしい少年時代の夢を破る時が遂に来った。(岡本綺堂「柳のかげ」)〔1937年〕[12]
- 何者だ、あの人間は。俺達の清興を敗ったのは。(蒲松齢「汪士秀」)〔田中貢太郎訳1926年〕[13]
- 水車の運動はことなき平生には、きわめて円滑にゆくけれど、なにかすこしでも輪の回転にふれるものがあると、いささかの故障が全部の働きをやぶるのである。(伊藤左千夫「箸」)〔1909年〕[14]
- (他動詞)守るべきことに反する。
- (他動詞)スポーツなどの競争し合う記録を上回る。
- (他動詞)打ち負かす。
活用
類義語
慣用句
圮
圮 |
湈
破
破 |
硅
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