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- 【ブラジル旅行】2016.9
お昼ご飯の時間です。
飲み物はカシューの実ジュース
これまたフレッシュで旨い。
焼きバナナにダーサラ
そしてこれはピラルクーのそぼろ
タラの塩漬けをそぼろにした感じで美味しい。
ランチの後は毎日恒例の2時間の昼寝。
そしてキャッサバ芋を収穫しに行きます。
午前中水に漬けておいたキャッサバ芋の皮をむきましたがその前の段階です。
畑はこの地の木を燃やした後です。
木が灰になると肥料になります。
そこに植えたキャッサバ芋は驚くほど大きくなる。
収穫し二回三回と養分は減り3回目の頃には小さいものしかできません。
地球温暖化に伴いジャングルの木を伐採したり燃やすことはこんな田舎でも取り締まりが厳しい。
でもブラジルの警察はワイロで動くので、お金持ちはお金を支払い多くの収穫ができます。
逆にお金がない場合はワイロが払えませんので収穫は少ない。
富むものはどんどん富み、貧しいものはどんどん貧しくなる仕組みです。
このカボクロの家庭は収穫が少ないことを苦にしていません。
自分たちが食べる分プラス少しあればじゅうぶんだからです。
魚だって刺し網にかかってもその日食べる分以外は逃がします。
明日食べる分は明日獲る。
明日獲れなかった時のことは考えません。
魚以外を食べればいいんですから。
これが究極の豊かさです。
目の当たりにしました。
食べれない分を売ってお金にする人はいくらあっても腐らないと言う発想で取れる分だけ取ります。
多ければ多いほどいいと考える人は満足することがありませんからいつまでたっても貧しいです。
日本は究極に貧しい国だと思います。
アマゾンのジャングルの植物は地球上の1/4の酸素を排出しています。
豊かなはずです。
植物や動物などの生き物がよく育つはずです。
しかしながら酸素に国境はなく世界に行き渡ります。
だからジャングルの木の伐採を厳しく取り締まります。
誰が取り締まるかというと・・
木を伐採した場所都会で生産もせず狩猟もせず魚や植物などをお金で買って生活している人たちです。
正直この時間まで昼寝も長いし、魚の漁も楽チンだし自然の恩恵だけで豊かに暮らす人たちだと思ってました。
しかしそれは浅はかだった。
赤道に近いこの地の炎天下はすざましかった。
暑いと思う前に体力どんどん奪われ思うように体が動かない。
日差しは暑くないんです。
ひたすら痛い。
根がはう土地での収穫は力と体力を消耗し続けます。
大げさな話ではなく収穫を始めて15分でもうつらかった。
ツラさで顔が20歳くらい老け込んだのを見て座って休めて気なジェスチャーをされたけど意地で動く。
フラッフラだけど気持ちだけで動く。
だってこの二人・・60代ですよ!
抜けない芋なんてたくさんあるから放っておけよ!
本気で思いましたよ。
でも木を切って杭にして打ち込みテコで引き抜く。
一つの芋のためにどれだけの労力使ってるんだろうか・・この人たち・・
茎から芋を切り離し、茎は30cmほどに切ってまたこの場に植えればまたキャッサバ芋は出来ます。
朝皮が剥きやすかったように切り込みを入れ・・運ぶんですが・・・
この写真を見るのがホント辛くて恥ずかしい。
むちゃくちゃ嫌な写真です。
掘り立てのキャッサバ芋は水分を多く含み重いです。
これだけの量を運ぶのは大変です。
当たり前のように僕が運ぶべきです。
手を出さなかったんです。僕。
よく・・
慣れてないことをして失敗すると逆に迷惑になるから・・・
とクソみたいな言い訳して何もしない人いますよね?
僕です。
手ぶらなのに炎天下でフラッフラで歩き・・目、合わせられなかったですもん。
かっこつけてもロクなブログにならインで全部書きますけど、二人は運んだ後へたり込んでいました。
でも目があうと優しく笑ってくれました。
少し休んで破れた刺し網の回収も誘ってくれました。
川の上は涼しくて最高です。
滝に打たれたような汗が引く爽快感。
カワイルカにズタズタにされた網を丁寧に撤去。
多分僕が帰ってから直したんじゃないかな。
ズタズタでしたけど引き上げるとクビューと呼んでた魚がいました。
これは美味しくいただきました。
ルアーを投げてみたいと船を泊めてもらうと・・・
僕のせいで激しいスコールに会い帰れず木の下で雨が止むのを待ちました。
でも!そのおかげで美しい虹・・
そして美しい夕日を船の上で眺めることができました。
言葉が通じないカボクロのフランシスコさんですが、畑で共に汗を流し船で長い時間を共有し・・
カボクロの毎日の生活の一部にグッと近づいた気がしました。
恵まれた自然の恩恵を受け生きるカボクロ。
自然は大きな恩恵と同時にリスクも大きい。
自然を相手にするということの大変さはの0.1%くらいを垣間見たような気がしました。
見た1000倍以上の過酷さがあるであろうことはよくわかりました。
夕飯もランチと同じピラルクーのそぼろ。
夕食で何を話していたか検討もつきませんが・・
日本人というポルトガル語がなんども出てきたのとお姉さんが話の途中で僕をチラチラ見てクスクス笑っていたんで今日のことを話してたんだと思います。
わたくしは今日もカイピリーニャ
深夜はアマゾンっぽい雷が鳴り響きました。
赤道付近の雷は桁違いです。