聖剣の刀鍛冶6 [★★]
ルークは大変なものを盗んでいきました
それは、私の男心です!
おいいいいいいいい、やばいぞマジでルークカッコよすぎなんですけどー! 男の私でも思わず濡れちまうカッコよさだぞおおおおおおお!(もちろん涙腺的な意味で
しかもアニメのPVまで発表されちゃうし、そっちも観たけどすげえデキが良さそうなんだけど。これは期待度を高めてもいいんじゃないかな。なんせ、製作はあのマングローブだからな。
何はともあれ、今回も熱い展開でした。男ならあの一言は是非言ってみたい。でも、この絶望をどう乗り切るのかな。
聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 6 (MF文庫J)
おぞましい"聖剣の鞘"の運命を受け入れるセシリー。しかし、セシリーの様子は気丈というよりもむしろ楽観的にルークを信じ、覚悟を新たにしているようだった。そんなセシリーを救う手掛かりを求めて、ルークはとある小国家に残された初代ハウスマンの生家を訪ねる。強引に同行したセシリーとの小旅行となったのだが、不運にも小国家の統一を図る帝政列集国が送り込んだ剣士と対峙することに!! 凶気に満ちる魔剣イライザ・イヴァに、セシリーは!? 怒涛を写す刃文が鬼気削ぎ合う本格異世界ファンタジー、新章開戦!!
三つ巴の乱戦開幕。魔剣が、獣が、跋扈する――!?
本自体は珍しく薄目だったのですが、中身は非常に濃い一冊でありました。
いよいよ再び起きてしまいそうなヴァルバニルに対し、少しでも聖剣の打ち方へ近づくためにルーク・セシリー・アリア・ユーインの4人は初代ハウスマンの書庫がある小国家を訪ねるお話。一方で独立交易都市では軍国と帝政列国を交えて今後の対策会議が開かれていた。
とにかく怒涛の展開としか言いようがありません。
対策会議をダシにしてここぞと攻めてきた帝政列国勢に対し、それぞれが立ち向かうシーンはホントカッコよかった。でもジークフリートを筆頭に圧倒的戦力に果たして2つの国は耐えられるんでしょうか。
今回は珍しくルーク一行と別行動のリサもがんばったなぁ。自らを悪魔と自覚し、それを揶揄されても耐えながら、自分の意見とルークとの師弟の絆をまっすぐに伝えられるのはとても成長していると思います。ルークもなんだかんだでリサのことを一に信用しているんですね。
初代ハウスマンの書庫がある小国家へ向かった一行にも刺客が。
魔剣のイライサ・イヴァの強大な力に屈する一方最後まで諦めないルークとセシリーかっけえわ。
「そういう女が、俺の好みだ」そして独立交易都市が攻められていることを知ると、セシリーたちを逃がそうとして自分だけ残るルークがマジかっこよすぎる。もちろんセシリーも戦おうと残りたがったんですが、ルークのあの一言が神すぎた!! 私が女だったら惚れてるわ。つーか男でも惚れるわこれ! 女性読者の感想を是非読んでみたいねこれは。
そしてセシリーが独立交易都市へ戻ってきたとき、その目に映った光景は文字通り「絶望」だった。
うおお、いよいよ佳境に入ってきましたね。次の次くらいでゴールかな?
この絶望をどう乗り切るか、ルークの安否は、そして聖剣を打てるのか、次回の展開が気になるばかりです。
もうホント熱いよなこれ! やっぱ三浦勇雄という作家は私の肌に合うみたいだ。超オススメ!
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