ダンタリアンの書架3 [★]
ダリアンかわいいよダリアンかわいいよダリアンかわ(以下無限ループ
今回は何か挿絵が少ない感じがしたんですけど、口絵のダリアンの寝顔がもう愛らしすぎて何かにめざめそうでした。
さて、絶賛放映中「アスラクライン」の作者でもある三雲さんの、“幻書”をめぐる物語第3弾です。
ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫) (2009/05/01) 三雲 岳斗 商品詳細を見る |
ダリアンは荒れていた、怒っていた、罵倒していた。読み終えた王都で人気の流行小説第二巻。その三部作の最終巻が刊行されぬまま作家レニー・レンツは半年前に死んでいたのだ。だが、そのレンツからヒューイへ助力を求める手紙が。「奇怪な書物によって囚われた私たちを助けて欲しい」と—。ダリアンは手紙の住所に向かった、続きを書かせるために。人の欲望に応え、不思議な力を発揮する悪魔の本を巡る、少女の冒険、第3弾。
銀の読姫VS黒の読姫。ついに焚書官との激突!
3巻も出ればそれなりに人気も出てきました、このダンタリアンの書架シリーズ。
そういえばこのまえザスニの表紙を飾っていたような……、ちゃんと見てないから覚えてないけどたぶんあれはダリアンだった気がする。
さすがに3巻までなってくると、だんだん“幻書”に惑わされた疑わしい人物に予想がつくようになってきますね。
まあ別にそれがつまんないことに繋がるわけではないし、私としてももっとダリアンの魅力を引き出してほしいとは思ってます。読姫としても、ただの女の子としてもね。まあ普通じゃないし人間ですらないんだけど。
ダリアンの罵倒はいつまでもボキャブラリー尽きませんね。さすがの読姫。
今回一番印象に残ったお話は「魂換の書」かなー。
物語の主人公とヒロインを現したような物語だったんですけど、この発狂しそうな執着愛に対抗するように、結ばれた二人が互いを守ろうとしているのに決して合い見えることのできない切なさといったら。
すごくシビアなお話だったけど、愛にもいろいろあるんですな。
そして意外に早かった焚書官ハル・フランコンビとの邂逅。
なんか一番大人っぽいのにいちいち理屈が子供じみすぎたハルを物ともしないヒューイはさすがすぎる。というか年下からまったく意に介されないハルがなんか滑稽だぞ! フランにまでからかわれてなんかもう立場が……。実力は確かだと思うのに。
結局ヒューイ・ダリアンのが一枚上手で逃げられちゃってるし。でも不思議とこのコンビも好きになれるんだよなー。
安定して面白いし、さくっと読めるシリーズ。今後も楽しみだなー。
そしてカミラが出てこなくてちょっと残念。次回は出番あげてください!
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